佐々木蔵之介主演『佐渡島他吉の生涯
』に石田明、壮一帆、谷村美月らが出
演&キービジュアルも解禁
一旗揚げようと妻子を日本に残してフィリピンのベンゲット州の道路工事に従事していた人夫の他吉(佐々木蔵之介)。通称“ベンゲットの他(た)ぁやん“は、そこに働く荒くれ共の中でも名うての暴れん坊だった。しかし、ある日現地の白人との喧嘩が元で日本に強制送還されることが決まる。その地を離れることに未練はなかった他吉だったが、そこで知り合い心を通わせていた”からゆきさん“の静子(壮一帆)との別れはつらかった。
しばらくして大阪のごみごみとした河童(がたろ)路地(ろじ)にある長屋の自宅へと戻った他吉。夫を待ち続けていた妻のおつる(松永玲子)と幼い娘の初枝は、他吉に会うなり音信不通のまま自分たちをほったらかした家長を責め立てる。これからは二人のために人力俥夫となって働くと宣言する他吉に大喜びしていた二人だったが、ほどなくして妻のおつるが病死してしまった。それでも、隣家の噺家〆団治(石田明)をはじめとする長屋の人々の支えも借りながら、残された一人娘のために俥夫としてしゃにむに働き続ける他吉。
やがて成長した娘の初枝(谷村美月)は近所に住む桶屋の息子の新太郎といい仲になり、新太郎は借金をしながらも新たなお店を構え、二人は夫婦となって切り盛りし始めた。他吉も娘夫婦の借金返済に一役買おうと、まだまだ体を責めて働き続ける。ところが新太郎と初枝の店は隣家の火事に巻き込まれてしまい……。
明治38年から昭和21年まで、大阪の河童路地の長屋に住む“他(た)ぁやん“の、人情味に溢れながらも波瀾万丈な生涯を、笑いと涙を織り交ぜて描く大作舞台。
舞台『佐渡島他吉の生涯』とは
演出の森が織田作之助作品の愛読者であったことに加え、惑星ピスタチオ時代に関西の劇場で観客を笑わせ、沸かせていたコテコテの佐々木をもう一度みてみたい、と森が熱望したことで、本企画がスタートした。映像や舞台で洗練された役どころを演じることの多い佐々木としては珍しく、明治生まれの破天荒ながら情にも厚い他吉役。東京進出以来、初の関西弁を駆使した役どころとなる。
本公演は東京公演が5月13日(水)~ 6月7日(日) PARCO劇場、大阪公演が6月25日(木)~28日(日)NHK大阪ホールにて上演となる。
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