250時間ノンストップ!話題のフェス
の全貌とは? EPIZODE主催者にインタ
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2019年12月27日〜2020年1月7日の11日間。ベトナム・フーコック島に世界中から数多くのDJが集結し、250時間に渡ってノンストップで行なわれる脅威のフェス「EPIZODE4」。
その魅力について、オーガナイザーであるNatasha Rogalにインタビュー。今年のラインナップから舞台となるフーコック島、さらには日本との関わりまで、いろいろと話を聞いてみた。

79ヶ国の人たちがフーコックに…世界中
の人々を魅了

——まずは「EPIZODE」のコンセプトを教えてもらえますか。
Natasha Rogal:他のフェスとの大きな違いは、開催期間と場所。11日間続くフェスは他に聞いたことがないよね。想像してみてほしいんだけど……期間中はアジア人やヨーロッパ人、オーストラリア人、アメリカ人などあらゆる人種の人たちが参加するの。去年は79ヶ国の人たちが集まった……これはすごいことだと思わない?
——確かにスゴいです……その舞台となるのはベトナムのフーコック島ですが、行ったことのない日本人も多いと思います。どんな場所なんですか?
Natasha Rogal:今、ベトナムでも手つかずのままの自然が残っている場所は少なくなってきているんだけど、フーコック島は間違いなくその1つ。8年前にはまだ道がなく、4年前にようやく1車線の道ができてなんとか開発が進められたの。今はホテルやアクティビティも増えたけど、不思議なことにベトナムは発展やグローバル化の影響を受けず、自然が残る秘密の一角がある。それが理由でアジアが好きな人もいるし、エキゾチックな感動を求めて旅する人にとって、ここは最適な場所だと思う。あとは、大都市で生活した後にアジアを好きになる人もいるよね。みんな疲れているから。フーコック島は自然や人に夢中になれる場所で、何も気にせず、シンプルに自分の人生を味わえるところなの。自分と向き合い、過去の様々な瞬間を見つめ直したり、思いに馳せたりしながら過ごしたり……一度立ち止まって今後のことをよく考えられるいい機会になると思うわ

——すごくいいところなんですね。
Natasha Rogal:私に言わせれば、フーコック島は意識を解き放たせてくれる場所。それに、信じられないくらい美しく、ベトナム人も有効的で開放的。フーコック島の人たちはより国際的で、なおかつ独自の土着的文化も比較的多く残ってる。あとは、素晴らしいレストランもたくさんあるし、子どもが楽しめる場所も多いわ。それから、島の位置も素晴らしいわね。例えば、カンボジアに簡単に行けるし、国際空港もある。数時間でイタリアに行けるし、パリにも行ける。いろいろな国を巡りたい人にも好都合だと思う
——「EPIZODE」の大きな特徴の1つは、約250時間もの間DJがノンストップでプレイすること。これは他のフェスにはありません。
Natasha Rogal:250という数字だけ見ると壮大に見えるかもしれないけど、ステージも4つあるの。それだけにコンテンツが重要なんだけどね。ただ、年々規模感が大きくなっていて、ラインナップも有機的に発展しているわ。11日間もやるから様々なアーティストを招聘できるし、それほど知られていないアーティストを毎年追加していくこともできるの

——今年も豪華なラインナップになっていますよね。
「光栄なことに、今年もまたJamie Jones(ジェイミー・ジョーンズ)とRicardo Villalobos(リカルド・ヴィラロボス)を迎えることができたわ。それに、Moodyman(ムーディーマン)やCarl Craig(カール・クレイグ)など初めて参加するアーティストも大勢いる。全体的には新たなパフォーマンスがたくさんあって、例えばサンセットに行なうSatoriやHVOBはきっと素晴らしいと思う。そして、その一方で毎回私たちはヨーロッパやアジアの若手アーティストにも焦点をあてているから、それも楽しみにしていてほしい
——日本人アーティストも多数出演しますね。日本のシーンについてはどんな印象を持っていますか?
Natasha Rogal:日本と密に連携するようになったのは今年からなんだけど、今回東京からはRaha、PI-GE、Kabuto、Naoki Serizawa、Dj Masdaのショーケースを行なうの。来年はもっと規模を拡大していきたいと思ってる。そして、いずれ日本でも大規模な『EPIZODE』のイベントも開催したい。日本はとても独特な文化を持った国で、伝統と進化を組み合わせることができる国だと思う。今後『EPIZODE』でもより多くの日本人アーティストに参加してほしいし、友好関係を広げていきたいと思ってる

——それは嬉しい話ですね。
Natasha Rogal:私は日本が大好きなの。日本人はみんなフェスやパーティーを最大限楽しめる人ばかりで、素晴らしいファンだと思う。それに、常に楽しみながら、いい雰囲気を作り上げることもできる。だから、日本からたくさんの人が『EPIZODE』に来てくれることは私にとって大事。ぜひ私たちと一緒にステキな時間を過ごしてほしいし、みんなにゆっくりとくつろいでほしい。そして、私たちもみんなが来年もまた来たいと思えるフェスにしたいと思ってる
——今年のラインナップで注目している点は?
Natasha Rogal:最初のサンライズとサンセットにパフォーマンスするSatoriが楽しみ。それから、様々な儀式や瞑想が次第にダンスフロアで調和していくパーティーで有名な『Gardens of Babylon』もね。『EPIZODE』はかつて単なるアンダーグラウンドなテクノフェスにすぎなかったけど、今は新しいサウンドを提供する素晴らしい機会になったと思うわ

——音楽面以外にも様々なコンテンツがあるんですよね?
Natasha Rogal:今年はさらに規模を拡大して、昼夜を問わず様々なプログラムを楽しんでもらえるようになったの。それはとてもユニークな時間になると思うわ。夜はお気に入りのDJを楽しみ、日中はアクティビティで快適に過ごし、体を癒すこともできる。毎日日没後にはヨガクラスもあって、特別に招待したマスターと瞑想できるスピリチュアルなゾーンもあるわ
——将来的には、どんなフェスにしていきたいですか?
Natasha Rogal:今後数年間はEPIZODEブランドを展開しながら、ベトナムでの存在感をキープしていきたい。現状、私たちの力だけで他の地域に展開していくには時期尚早かもしれないけど、すでに海外からパートナーになりたいっていうリクエストがあるのも事実。だから、現時点で次に何が起こるのか話すのは難しいわね。『EPIZODE』を立ち上げてまだ4年、ようやく自立したところでもあるし、ここから3年間で未来が見えてくると思うわ。でも、1つだけ確かなことがある。それは、まだまだ成長が必要ということ。『EPIZODE』は可能性に溢れているし、たくさんのオポチュニティが成長する1つのエコシステムなの。ただ、その中心にあるのは間違いなく音楽だけどね!
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