ゲスの極み乙女。大阪・フェスティバ
ルホールでツアーファイナル 2020年
6月のアリーナ公演を発表

2019年12月20日(金)、ゲスの極み乙女。がワンマンツアー『変人大集合』の大阪公演をフェスティバルホールで開催した。東京と大阪の2カ所で開催された今回のライブは、懐かしい歌番組風の舞台設定に、タイトル通り「変人」たちが次々に登場するという一風変わったコンセプトで進行。バンドの演奏と趣向を凝らした演出の両方でオーディエンスを楽しませた。
またこの日、5月にスタートするゲスの極み乙女。TOUR 2020『ゲスの極み乙女。をもう一度』のファイナルとして2020年6月20日(土)横浜ぴあアリーナMM での公演を行うことが発表された。
開演時間を過ぎ、ADによる前説が行われ、ステージ前に張られた紗幕にさらば青春の光の森田哲矢と女優の石山蓮華扮する司会の2人が映し出されると、「大阪フェスティバルホールから生放送でお届けする『変人大集合』!」とタイトルコール。ホストバンドとしてゲスの極み乙女。が紹介され、そのまま紗幕に「はしゃぎすぎた街の中で僕は一人遠回りした」を演奏するバンドが映し出される。まさにテレビの歌番組のようなオープニングだ。
(c)渡邉一生
(c)渡邉一生
「星降る夜に花束を」で紗幕が落ち、大歓声が起こると、曲中に花束を持ったジャック・スパロウのそっくりさんが登場し、ステージ後方のスクリーンには「変人#01 ほぼジャック・スパ○ウ」との紹介が。
(c)渡邉一生
ほな・いこかがステージ前方に出て、川谷絵音とツインボーカルを取る「秘めない私」ではほなが「美しさをひめない女」、「戦ってしまうよ」では川谷が「世間と全力で戦ってしまう男」など、曲タイトルと絡めてメンバーも変人として紹介され、「戦ってしまうよ」の曲中では「他人のプライバシーが異常に気になる人々」として、複数人が川谷を取り囲み、写メを撮るという演劇的な演出も。
(c)渡邉一生

川谷絵音(Vo/Gt) (c)渡邉一生
(c)渡邉一生

(c)渡邉一生
この後も、「デジタルモグラ」では「全く物怖じしない若手芸人」として、お笑い芸人 新作のハーモニカの2人が曲中でラップを披露したり、「いけないダンス」では「動きがいけないダンサー」として、ダンサーが激しい踊りで魅了したりと、様々な「変人」が登場。「颯爽と走るトネガワ君」からはホーンセクションが加わり、華やかな雰囲気が漂うと、「ホワイトワルツ(adult ver.)」では一転、「ウッドベースも上手すぎる独身32歳」と紹介された休日課長がウッドベースをプレイし、アダルトな雰囲気を作り上げる。
休日課長(Ba) (c)渡邉一生
ちゃんMARI(Key) (c)渡邉一生
ほな・いこか(Dr) (c)渡邉一生
(c)渡邉一生
ステージ上に登場した司会の2人が「さあ、ここから後半戦です!」と告げると、客席から急に「すいません!人選のセンスです!」との声が。ここでは今年5月のライブで「ゲスの極み乙女。のライバルバンド」として紹介され、配信シングル「私以外私じゃないの2」を発表していた「人選のセンス」が、川谷がネットで見つけたアマチュアのミュージシャンだったことが明かされ、「本家」ゲスの極み乙女。の「私以外私じゃないの」に続いて、人選のセンスが「私以外私じゃないの2」を初披露。川谷が「ネットで人選のセンスを本気で叩いてる人いたけど、みんな正気?」と語りかけて始まった「ノーマルアタマ」では、「ゲスの極み乙女。を観に来た人々」としてオーディエンスも「変人」として映し出され、こういうドキッとするようなブラックジョークも面白い。
終盤では「セルマ」で「失恋を引きずりすぎる女」、「パラレルスペック」で「片想いを続けすぎる男」という男女のADの恋愛模様が展開され、「猟奇的なキスを私にして」のラストで男が女にキスをしようとするも、結局投げ飛ばされてしまうというオチ。仕事に戻ったADが川谷にカンペを掲げ、カメラが向くと、そこには「キラーボールで踊りませんか?」の文字が。もちろん、そこから「キラーボール」が始まり、間奏ではちゃんMARIが「小学生で音楽理論をマスターしたピアニスト」として紹介されるなど、客席は大盛り上がり。最後に川谷は「こんな変なライブに来てくれてありがとうございます」と笑い、「人との繋がりで助けられたから、いろんな人と関わってライブをしたかった」と企画の趣旨を説明。「アオミ」を届けて本編を締め括った。
アンコールでは再びホーンセクションが登場して、新曲「キラーボールをもう一度」を披露。ジャズファンクな曲調でオーディエンスを踊らせると、今日登場した変人がもう一度集合して、全員で記念撮影。メンバーがステージを去った後には、スクリーンで川谷がニューアルバムと来年のツアーの告知を行い、「来年はいろいろぶっ壊してやるよ」と手榴弾を爆発させると、実際のステージが爆発。最後まで何が起こるか分からない、まさにゲスの極み乙女。ならではのライブだった。
(c)渡邉一生
【ゲスの極み乙女。東阪ONEMAN TOUR 2019「変人大集合」 12/20(金) 大阪・フェスティバルホール】セットリスト
1.はしゃぎすぎた街の中で僕は一人遠回りした
2.星降る夜に花束を
3.秘めない私
4.戦ってしまうよ
5.ロマンスがありあまる
6.デジタルモグラ
7.心歌舞く
8.いけないダンス
9.勤めるリアル
10.颯爽と走るトネガワ君
11.ホワイトワルツ(adult ver.)
12.私以外私じゃないの
13.私以外私じゃないの2(人選のセンス)
14.ノーマルアタマ
15.セルマ
16.パラレルスペック
17.猟奇的なキスを私にして
18.キラーボール
19.アオミ
EN.ドグマン
EN.アソビ
EN.キラーボールをもう一度

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