LM.C 13周年記念ライブで示したバン
ドの歴史と未来、オフィシャルレポー
ト到着

LM.Cが12月11日にマイナビBLITZ赤坂で開催した13周年記念ライブ『LM.C LIVE 2019 "13th Anniversary!!!!!!!!!!!!!"』のオフィシャルレポートが到着した。

偶然と必然がないまぜとなり、やがてはそれが運命と呼ばれるものになってゆくのだとしたら。
わたしたちはきっと、最初それぞれのタイミングでLM.Cと偶然の出会いを果たしたことになり、そのうち一様にして彼らと過ごす日々にある種の必然性を覚えるようになってきたのではなかろうか。そして、今となっては彼らと歩んできた日々と、ここから共に迎えていくであろう未来に対しても、どこか運命めいた絆と希望の存在を感じているはずだ。
LM.C
令和元年が終わりゆこうとする、12月11日。この夜、マイナビBLITZ赤坂にて行われたのは『LM.C LIVE 2019 "13th Anniversary!!!!!!!!!!!!!"』と題されたライブである。ちなみに、今秋のLM.Cはリリースなどに縛られない自由な概念の中で構成されていった『Club Circuit'19 -Autumn-』を10月から11月にかけて行っていたこともあり、これまで節目ごとに開催してきたアニバーサリーライブが、この年末にずれ込んできたということになるらしい。
「ようこそ、LM.C の13周年記念ライブへ!楽しむ準備は出来てますか、東京!一緒に楽しみましょう!!始めから手加減なしで行きます。その心と身体をガンガンに開いて、ブチあげようぜ!!!」
2007年にリリースされた4thシングル曲であり、LM.Cにとっての大切な“ゆずれないもの”について示し続けてきた楽曲でもある「BOYS & GIRLS」を今宵のオープニングとして歌いあげたあと、ヴォーカリスト・mayaが発したのはこの言葉だった。
実際のところ、ここからの前半戦はギタリスト・Aijiの繰り出すハードエッジなギターリフとmayaによる真理を描いた歌詞が聴き手のマインドを直撃してくる「The BUDDHA」や、デビューシングルのカップリングとして収録されていたアグレッシヴチューン「mR. century」、音楽的にもメッセージ的にも彼らのコアにたぎっている初期衝動が託された「ChainDreamers」、LM.Cのライブではほぼ毎回のように演奏されている人気曲「OH MY JULIET.」など、新旧のアッパー曲ばかりが9連打されることに!
それでいて、中盤では一転して名バラード「meteorion」が演奏されるくだりもあり、この前にmayaが以下のように述べたことも実に印象的だったと言っていい。
LM.C
「というわけで。LM.Cが始まって13年経ったんですけど、気付けば作ってきた曲も100曲以上にもなりまして。次の曲は、けっこう前のなんですけどね。何年続けようとも決めずにここまできた我々なんですが、あの時に歌った未来に今こうして立っているんだなという、そんな曲です。心を込めてー」
かつて2010年3月に発表されたアルバム『WONDERFUL WONDERHOLIC』に収録されていたこの「meteorion」は、その頃にmayaとAijiが流星群を観に海ほたるPAまでナイトドライビングをした時のエピソードが元となり生まれたもので、歌詞中にはこのようなフレーズが織り込まれている。
〈10年後の僕たちは何を見てる?〉
〈どこまでも続けと願うよりも 笑いあえる未来を選ぶ〉
それから10年が経った今も、mayaとAijiが共にLM.Cとして存在し続けていることをかんがみると、これは感慨深い以外のなにものでもない。いや、もはや尊過ぎはしまいか。……などとすっかり感動モードに浸っていると、早くもライブはアゲみたっぷりなインスト「Be STRONG, Be POP」からのファニーかつロックな「BABY TALK」で後半戦へと突入し、極上なポップセンスを漂わせた「Avocado」や、小気味の良い四つ打ちリズムとアオハルな恋模様を描いたストーリーがコンフュージョンする「Yellow Beauty」などなど、いかにもアニバーサリーライブらしく新旧の名曲たちがここでも鮮やかに揃い踏みしていくことになったのは言わずもがな。

LM.C
なお、アニバーサリーと言えば今回のライブでは途中のMCでmayaとAijiがこのライブが行われることになった経緯についてトークする場面があったので、参考までにそのやりとりについても記載しておこう。
maya「せっかくなんで、Aijiさん。13年っていうことで何か一言いただけますか?」
Aiji「13周年ってさ、凄く中途半端じゃない??俺は次、15周年やるのかなって思ってたわけ。だけど、mayaがいきなり言い出したんだよ。「13周年やりましょうよ!」って(笑)。もちろんライブやれるのは俺も楽しいし、アニバーサリーっていうのは何回目でもありがたいことだからいいんだけどね。ただ、なんでなん?!」
maya「いや、記念日が好きなんで。ほんとは毎年やりたいくらいなんですよ。あれです、毎日がスペシャル~♪的な」
Aiji「………(苦笑)」
maya「あー。こういう感じ、13年前と全く変わってません(笑)」
無邪気で天真爛漫なmayaと、ツンデレ気味で冷静沈着なAiji。確かに、彼らのキャラクター特性は昔から変わっていないようだが、それは推測するに磁石の+と−が強く引きあうのと似ていて、ふたりは違うところがあるからこそLM.Cとしてしっかりと繋がっていられるのかもしれない。
「13年分のきらめく想い出と、この先の未来に向けてこの曲を贈ります。Trust me!」
いよいよの佳境へと向けた「LIAR LIAR」では、〈赤坂の街が近付けば 雑音は遠ざかる~〉と詞を変えて歌ってみせたmayaなのだが、なんとこのあとにはさらなるサプライズが2段階で待ち受けていた。まずひとつは、mayaが今年のAijiの誕生日プレゼントとして作っていたものの、まだ本人にも聴かせていなかったというというまっさらの新曲「Holy Story」を、アカペラでワンコーラスのみながら唐突に披露するという場面があったこと。ふたつめは、彼らにとって事実上のデビュー曲「☆Rock the LM.C☆」を演奏した後に、mayaが客席に対し「もっと激しくいきたい?それとも楽しく踊りたい?どっち?」と問いかけたうえで、そのリアクションを即座に見極めてから名は体を表すハイパーダンスチューン「Chameleon Dance」をブッこんできたこと。
LM.C
いずれもAijiを筆頭にサポートメンバーやスタッフ、そしてオーディエンスにとっても完全なる不意打ちであったことになるわけだが、mayaのこうしたトップダウン式ステージングは結果として吉としか出ないのを我々はこれまでの経験から存分に知っている。予定調和を超えたライブパフォーマンスの醍醐味、というものをmayaは見事に生み出してみせることが出来る人であり、その能力はこの13年間をかけて継続的に磨かれてきたものでもあるに違いない。 かくして、この素晴らしきアニバーサリーライブの最後を締めくくったのは、LM.Cの志を込めた曲として2008年に作られたことがファンの間でもよく知られている「PUNKY ♥ HEART」。
〈きらめく思い出と変わらない想いは 時が過ぎても色褪せることはない〉
mayaの発する力強い歌声と、Aijiの弾く頼もしいギターの音像は、今なお決して揺るがぬその志を今に伝えていたと筆者は確信する。
なお、来春3月から始まるという次回の『TOUR 2020 -Brand New Songs-』では、あらたな試みとして未音源化の新曲たちを呈示していくことになるというLM.C。彼らの進歩的な思考と姿勢は、これからの活動においても当たり前のように貫かれてゆくことになるのだろう。
偶然と必然がないまぜとなり、やがてはそれが運命と呼ばれるものになってゆくのだとしたら。我々としてはすべからく、これからもLM.Cが生み出し続けていくのであろう、そのピースフルで希望に満ちた運命と共に在りたいものだ。

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