最終公演を終えたスレイヤーのライブ
フィルムがZEPPで公開

Slayer(スレイヤー)のライヴ・フィルム『The Repentless Killogy』の日本での上映が遂に決定した。
このライブ・フィルムは11月6日に全世界1,500もの映画館でプレミア上映されたもので大いに話題となったものだが、ここ日本では公開されずにいた作品。ただ、ここ日本ではタイミングこそ遅くなったが、映画館ではなく、ライヴハウスでの轟音上映というスペシャルな形での公開が決定した。
場所は、2020年1月15日(水)にZepp DiverCity(東京)とZepp Namba(大阪)の2か所。当日はスレイヤー初の短編映画『ザ・リペントレス・キロジー』も上映されることが決定している。
2019年11月30日。アメリカ、ロサンゼルスのザ・フォーラムというアリーナで、Slayerはフェアウェル・ツアーの最後の公演を行った。
この日のセットリストは多くのファンに愛された「Angel of Death」で締めくくられ、バンドはすべての曲を演奏した後もステージを去ることはなく、感動的なMCでファンとの別れを惜しんだ。
ベーシスト&ボーカルのトム・アラヤは「時間はかけがえのないものだが、その時間を俺たちと共有してくれて、本当にありがとう。ファンの皆に、俺の人生の一部になってくれたことを感謝している。ありがとう」と語り掛け、その光景を撮影した動画はすぐに世界中を駆け巡り、バンドの最後の雄姿は世界中のファンの間で共有された。
2013年5月2日に、怪我でバンドを離脱していたオリジナル・ギタリストのジェフ・ハンネマンが、49歳でこの世を去った。ここでもうバンドは終焉を告げるのではないかとの憶測も流れたが、元エクソダスのゲイリー・ホルトをサポート・メンバーとして迎え入れ、継続の道を選んだ。2015年に6年ぶりとなったオリジナル・アルバム『REPENTLESS』を発表し、来日公演も敢行。バンドは続くものと思われた。
ただ、Slayerは2018年5月よりスタートしたワールド・ツアーを、これが最後のツアーでフェアウェル・ツアーになると突然の宣言を行い、シーンに衝撃が走った。
突然の”終焉”宣言の後もバンドは世界中を精力的に回り、今年3月にはDOWNLOAD JAPAN 2019への出演という形で、ここ日本でも最後の雄姿を見せてくれていた。 ちなみに、彼らはこれで通算12度も来日を果たしている。
Slayerはアメリカが誇るスラッシュメタル・バンドで、ほぼ同時期にシーンに登場したMetallicaメタリカ)、Megadeth(メガデス)、ANTHRAX(アンスラックス)と共にスラッシュメタル"BIG4"と呼ばれ、スラッシュメタルという新たなシーンを創り上げ、その頂点に君臨し続けてきた。そんな説明が、彼らやスラッシュメタルというジャンルを語る際には必ずついて回るものだが、BIG4の一角がついに活動を止めてしまうこととなったのは、残念でならない。
ただ、ここ日本では、彼らの活動終了に合わせるかのようなタイミングで、ライヴ・フィルム『The Repentless Killogy』が、ライヴハウスで轟音上映される。
このライブ・フィルムは、11枚目のアルバム『REPENTLESS』のワールド・ツアー中の、2017年8月5日に地元ロサンゼルスのザ・フォーラム(先日の最終公演も同じ会場で行われている)で行われたライヴの模様をウェイン・アイシャム監督(Metallica, Kelly Clarkson)が撮影したものだ。
このライブ・フィルムには、このザ・フォーラムでもパフォーマンスがフルで収録されており、まるで先日の最終公演を見ている感覚に襲われるであろう作品と言っていい。
また、同時上映として、SLAYER初の実写映画『THE REPENTLESS KILLOGY』も公開される。これは、アルバム『REPENTLESS』に収録の「ユー・アゲインスト・ユー」、「リペントレス」、「プライド・イン・プレジュダイス」の3曲を3部作構成で1つのストーリーを描くもので、その3曲のMVを手掛けたBJ McDonnellが監督している。
21曲をとらえたライブ・フィルムに、SLAYER史上最も極悪な短編映画『THE REPENTLESS KILLOGY ザ・リペントレス・キロジー』というカップリングは、映画館ではなく、Zepp DiverCity(東京)とZepp Namba(大阪)というライヴハウスで轟音上映がなされる。

自身の音楽性を頑ななまでに守り続けたSlayer最後の雄姿を、轟音上映で体感したい。

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