関ジャニ∞新始動!ドラマ主題歌「友よ」に見る等身大の姿

関ジャニ∞新始動!ドラマ主題歌「友よ」に見る等身大の姿

関ジャニ∞新始動!ドラマ主題歌「友
よ」に見る等身大の姿


9月3日にメンバーの錦戸亮が抜け、5人体制となった関ジャニ∞。渋谷すばるの脱退で6人体制になってから1年目の衝撃でした。
グループを閉じることも頭をよぎったというメンバーですが、関ジャニ∞を閉じることなく、ファンの前に立ち続けるという決断をした彼らの覚悟には感服します。

そんな関ジャニ∞のニューシングル『友よ』は、5人体制初となるお披露目の楽曲でもあり、同じ事務所で親交のある生田斗真が主演のドラマ『俺の話は長い』の主題歌でもある、特別な曲です。
十五祭という形で15年の関ジャニ∞に区切りを付け、関ジャニ∞の第二章を歩み始めた彼らにとって『友よ』はある種、挑戦のような楽曲ではないでしょうか。
飾ることなくありのままの関ジャニ∞の素の姿を見せるというのは、怖いことでもあります。
では、さっそく歌詞を見ていきましょう。
呼びかけるような歌詞が刺さる
友よ 歌詞 「関ジャニ∞」
https://utaten.com/lyric/qk19110107
『友よ』の歌い出しは、まるで友に呼びかけるような安田章大の歌声が印象的です。
安定した歌唱力に加え、曲によって多彩な歌い分けができる安田の歌声は、新体制の関ジャニ∞にとって大きな武器といえるでしょう。
どこか懐かしく、昭和臭さを感じさせる『友よ』では、魂の叫びのような力強い歌声で聴かせてくれます。
人生という長い旅路はやがて退屈し、目的を見失いがちです。そんな人生に光を当てたような、めいいっぱい前向きな歌詞が聴く人の心を突き刺します。
人間臭さこそが「関ジャニ∞らしさ」
友よ 歌詞 「関ジャニ∞」
https://utaten.com/lyric/qk19110107
関ジャニ∞はこれまでにもアイドルらしからぬ楽曲をたくさん歌ってきました。
デビュー曲が演歌というのも珍しいでしょう。
『友よ』も、関ジャニ∞らしさといえる人間臭さ満載の熱量の高い楽曲に仕上がっています。
令和という新しい時代を思わせる「新たな時代の幕開けと右往左往」という歌詞に、今っぽさを感じさせますね。
時の流れに戸惑いながらも、自分の心、気持ちを見失わないように必死になる、ある種のかっこ悪さこそが関ジャニ∞らしさであり最大の武器だといえます。

友よ 歌詞 「関ジャニ∞」
https://utaten.com/lyric/qk19110107
普通なら人から「ダサい奴だ」と言われたら腹が立ちます。
しかし関ジャニ∞は、それなら構わないと言い放つのがさすがですね。
ダサくても、自分が本気で熱くなっているのならそれでいいのです。しかし、くだらないと切り捨てられることは我慢がなりません。
そこには、かっこ悪くも熱く生きる人間なりのプライドがあるからです。
「たかだか一画面くらいの文字数で人を簡単に定義するなバカヤロー」これはまさに、様々なSNSで簡単に自分の意見を発信できる現代だからこその皮肉です。

友よ 歌詞 「関ジャニ∞」
https://utaten.com/lyric/qk19110107
サビ前の歌詞は、まさに関ジャニ∞らしさの塊ですね。いつもうるさく、賑やかで、心折れることなくハングリー精神で突き進んできた彼らが歌うからこそ響く言葉です。
醒めた時代に暑苦しく叫び、周りから冷ややかに見られても自分の信念は曲げない。
それこそが男気で、感情を殺して生きているより何倍もかっこいいのです。
関ジャニ∞のリアルが詰まった歌詞
友よ 歌詞 「関ジャニ∞」
https://utaten.com/lyric/qk19110107
2番では、ここ最近の関ジャニ∞を思わせるような歌詞が続きます。
2005年に内博貴が脱退して以来、13年にわたりメンバーが欠けることなく続いてきた関ジャニ∞。
彼らにとってもファンにとっても、7人の関ジャニ∞は永遠に続いていくものだったはずです。
しかし、2018年にメインボーカルだった渋谷すばる、2019年9月には錦戸亮と、メインを張っていた2人のメンバーが次々と脱退しました。
これにより、"永遠なんてものはない" という思いがメンバーの心にも芽生えたことでしょう。
今いる場所、今いる環境が当たり前ではなく流動的なものであるということはファンも含め、嫌でも痛感していることです。
そんな中にあっても、心に抱くものは孤独や悲しみではなく、決意であれ。
それはまさに5人で関ジャニ∞を守ろうと立ち上がった、今のメンバーに他なりません。
関ジャニ∞はこれまでも、関西ノリで騒ぎ倒すジャニーズの中でも異色の存在でした。
全員がアラフォーにさしかかり、もういい大人という年齢になってもあえてそのスタンスを変えない。
それこそが関ジャニ∞の決意なのでしょう。
エネルギッシュに、貪欲に、ハングリー精神で突き進んでいく姿こそが、関ジャニ∞を何よりも輝かせることになるからです。

友よ 歌詞 「関ジャニ∞」
https://utaten.com/lyric/qk19110107
情熱的に突き進む彼らも、いつでも大真面目な訳ではありません。時にはサボりたくなることもあるでしょう。そんなところを包み隠さないのも関ジャニ∞の魅力です。
怠けても、かっこ悪く泥にまみれ、人間臭さい言葉を吐きながら信じた道を突き進むのは、恩返ししたい人がいるから。
そんな歌詞が心強く、関ジャニ∞がいかに多くの縁に恵まれ、愛され、支えられてきたかを示しています。
特に、彼らをデビュー当時から知っているファンにとっては胸に迫るものがあるのではないでしょうか。

友よ 歌詞 「関ジャニ∞」
https://utaten.com/lyric/qk19110107
あくまで、図太くあろうとする姿勢も関ジャニ∞を思わせます。繊細さも必要ではあるものの、目的を達成するためには図太さが大切です。
自分の足で汗をかいて動き回ることや恥をかくことは、今の若い人に敬遠されがちかもしれません。
それでも、汗や恥をかいてこそ、より人間として魅力を磨いていけるんだという関ジャニ∞の信念のようなものがにじみ出した歌詞が印象的です。
「今」を生きる人たちへの愛
『友よ』のサビ部分には、今という時代へのそんな時代を生きる人への愛が溢れています。「なぁ友よ」と呼びかける相手は、家族だったり、友達だったり、恋人だったり、様々です。
広い意味で大切な人へ呼びかける『友よ』という楽曲。
そこには、冷めた現代という時代に生きにくさを抱える人へ、少しでも思いを届けたいという関ジャニ∞の愛を感じます。
古くさいと言われても、人間らしさを持った5人だから聴く人の心へ響くのでしょう。

友よ 歌詞 「関ジャニ∞」
https://utaten.com/lyric/qk19110107
夢を見ても、誰しもが叶えられる訳ではありません。それでも "たった一度の挫折で諦めるなんてもったいない!また頑張れよ" と力強く背中を押してくれるような温かいメッセージが込められているのです。
時代に合わないと言われても、冷めた目で見られても、自分の思いをぶつけて生きていく。
そんな生き方こそが幸せな人生を育み、そんな生き方を提唱できる関ジャニ∞は、とてつもなくかっこいいのです。
「人生って最高だろう?」そう言えるような人生を歩みたいと心の底から思わせてくれる魂の歌です。
新体制の関ジャニ∞の活躍に今後も目が離せません。
TEXT 岡野ケイ

UtaTen

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