村上虹郎&森崎ウィン、イルミネーシ
ョン点灯式でトニー役への意気込みを
語る 『ウエスト・サイド・ストーリ
ー』Season2

東京・豊洲のIHI ステージアラウンド東京で上演する、ブロードウェイ・ミュージカル『ウエスト・サイド・ストーリー』日本キャスト版 Season2(2020年2月1日(火)~3月10日(土))で主演を務める俳優の村上虹郎と、ダンスボーカルグループ・PRIZMAXとしても活躍する森崎ウィンが11月29日(金)、赤坂サカス TBSギャラリーで行われた「TBS Twinkle Sacas 赤坂冬祭イルミネーション点灯式」に登場した。
バチを持った二人が勢いよく太鼓を打ち鳴らすと、歓声と共に、クリエイティブカンパニーNAKEDが贈る和モダンな光りの世界が広がった。ミュージカル初挑戦の村上は「がむしゃらに頑張ります」と笑顔。森崎は「全世界で愛されている作品。作品の良さを伝えられるいいエンターテイナーになりたい」と意気込んだ。
(左から)村上虹郎、森崎ウィン
1957年にアメリカ・ブロードウェイで初演された『ウエスト・サイド・ストーリー』はこれまで26カ国、250ものカンパニーで総計5万回以上上演されてきた。1961年には映画化され、アカデミー賞作品賞を含め10部門で栄誉をつかんだ。2020年にはスティーブン・スピルバーグ監督のリメイク版が公開を予定しているなど、不屈の名作として愛されている。
物語の舞台は1950年後半のニューヨーク。マンハッタンのウエストサイドで暮らすポーランド系の先住移民と、セントラルパークを挟んで広がる高級住宅街・イーストサイドに移り住んできたプエルトリコ系の新興勢力が縄張り争いを繰り広げる中、ダウンタウンで暮らすトニーと、敵対するギャングのリーダーの妹・マリアが偶然に出会い、激しい恋に落ちてしまう。禁断の愛は、イングランドの劇作家ウィリアム・シェイクスピアの戯曲『ロミオとジュリエット』に着想を得て生まれた。村上と森崎はWキャストでトニーを演じる。
河瀬直美監督の『2つ目の窓』で2014年にデビューした村上は、テレビや映画などに出演してきたがミュージカルは初めて。「森崎くんのトニーはイメージできるけど、自分のトニーはまだ分からない……怖いですね。やってみないと分からないこともたくさんあると思うので、頑張るしかないです!」と決意を語った。
村上虹郎
スピルバーグ監督の『レディ・プレイヤー1』(2018年)に出演し、ハリウッドデビューも果たした森崎はミュージカルの出演経験はあるが、主演は初めて。全44回の公演数を前に「やっぱりプレッシャーを感じる」といい、2月の公演に万全の体制で臨めるよう「毎朝、喉の調子を記録している」と話し、村上を驚かせた。また同じ役を務める村上については「虹郎くんは、いい意味でトニーのイメージを壊してくれるはず」と期待を寄せた。
森崎ウィン
IHI ステージアラウンド東京では現在、宮野真守蒼井翔太北乃きい、笹本玲奈らが出演するSeason1が2020年1月13日(月・祝)まで上演されている。360℃回転する劇場では、プロジェクションマッピングなども用いて、ニューヨークの壮大な街並みを再現するなど、ダイナミックな演出も見どころのひとつ。「トゥナイト」「マリア」「アメリカ」などの曲に合わせて、歌やエネルギッシュなダンスを披露するほか、バイクを運転する場面もあり迫力満点だ。
村上は「すごくエネルギーが必要な劇場。僕らキャストは動く範囲がハンパじゃない。まず体力をつけないと」と準備に余念がない。森崎は「体力は自信があります」と胸を張ったが「裏動線を確認させていただいたんですけど、何回見ても自分がどこにいるのか全然分からない」と吐露。村上が「慣れるのに時間がかかりそうですね」と語ると、二人でうなずいた。
(左から)村上虹郎、森崎ウィン
Season2のマリア役には、宮澤エマ、田村芽実がW主演する。一目でマリアに恋をしたトニーは、思いを成就させるため積極的にアタックするが、村上と森崎は「一目ぼれはよくするけれど、アプローチするまで時間がかかる」と難しそうな恋路について告白。
村上は「(Season1の)パンフレットに『トニーとマリアに必要なのは、素直であること』と書いてあったので、素直になりたい」と言葉少なめ。森崎は「もう29歳になりますので、本能に従い貫きたいですね」と険しそうな自らの恋路について話していた。
来月に迫ったクリスマスについては「あまり意識したことない」と村上。クリスマスの時期になると、「車の中で聴くためにプレイリストを作る」という森崎は「クリスマスのメロディって、切なくて好きなんだけど。(一人で)プレイリストを作る時間が切ないね……」と肩をすくめると、「稽古場で歌おうかな」とつぶやいていた。
点灯式の感想について質問された二人は「正直言って、寒い!」と話し、取材者を笑わせた。森崎は「寒かった!!!でも、振り返ったらキレイだったよね」と目を輝かせていた。
イルミネーションが輝く赤坂

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