『東京コミコン2019』初日OPセレモニ
ーは超豪華! 悪天候にも負けないア
メコミファンの熱気と豪華ゲストの饗
宴で盛り上がった3日間

2016年の第1回を皮切りに、毎年大きな盛り上がりを見せている日米ポップカルチャーの祭典『東京コミコン』。第4回となる今年は11月22~24日に幕張メッセにて開催された。天候には恵まれなかったものの、それをものともしない日本のアメコミファンが初日から多数来場。このイベントのために人気作品でヒーローを演じたハリウッド俳優達も多数来場するなどして盛り上がった初日の様子を、写真を中心に振り返っていこう。
■浅野忠信もエキサイト! オープニングセレモニーにヒーローを演じたハリウッドスター勢ぞろい
平日なうえに寒さと大雨だったにも関わらず、朝から多数のファンが開場を待つために長蛇の列を作る中で、『東京コミコン2019』が開幕。その幕開けを飾るオープニングセレモニーが、東京コミコン広報部長を務めるフリーアナウンサー・宇垣美里の司会進行でスタート。
実行委員長・胸組光明と名誉特別顧問・伊藤信太郎の挨拶に続いて、オーストラリアでハリウッド版『モータルコンバット』の撮影中だった東京コミコンアンバサダー・浅野忠信が、ハイテンションな雄叫びを上げながらステージに登場!
『東京コミコン』アンバサダー・浅野忠信 写真:斉藤直樹
「やっときました! 僕はこの日をもうメチャ楽しみにしてましたよ! 実は今日の朝東京に帰ってきまして。オーストラリアでハリウッド版『モータルコンバット』の撮影中だったんですが、絶対これ(東京コミコン)は欠かせないということで戻ってきました! 後ろ(バックステージ)にはもうヤバイ奴がいっぱいいますから、盛り上げましょう!」
熱気溢れる開会宣言 写真:斉藤直樹
そして「どうですかみんな、準備万端ですか? じゃあみんな一緒に東京コミコンを盛り上げていい思い出を作りましょう!」と熱気溢れる開催宣言を経て、いよいよ様々な名作・傑作で個性豊かなキャラクター&ヒーローを演じてきたハリウッド俳優達が登場。
ダニエル・ローガン(『スターウォーズ』エピソード1~2 ボバ・フェット) 写真:斉藤直樹
東京コミコンの常連となった感のあるダニエル・ローガンは、かわいいご子息と共にステージに登場。「コンニチワー! トウキョウコミコンー! ゲンキデスカー!」の挨拶にステージ周辺は大歓声に包まれた。そして「タダイマー!」の言葉に対してみんなで「おかえりー!」と返し、最後は「ドウモアリガトーゴザイマス!」の言葉でほっこりと締めくくった。
ルパート・グリント(『ハリー・ポッター』シリーズ ロン・ウィーズリー) 写真:斉藤直樹
ルパート・グリントは、黒のロングコートに恐竜のセーターと飄々とした出で立ちにロンの面影を漂わせながら登場。
「コンニチワ! 本当に興奮してワクワクしています。まもなくまたみなさんとお会いしましょう!」
イアン・サマーホルダー(『LOST』 ブーン・カーライル/『ヴァンパイア・ダイアリーズ』 デイモン・サルバトーレ) 写真:斉藤直樹
ステージ中央に向かいながら客席に投げキッスをするイアン・サマーホルダーに、会場内の女性ファンからは大きな歓声が!
「コンニチワ、トウキョウコミコン! 本当に日本の皆さんには愛情を持って接していただいているので、今日はぜひそれを還元させていただきたいと思っています」
ザッカリー・リーヴァイ(『シャザム!』 シャザム) 写真:斉藤直樹
続いて登場したのはザッカリー・リーヴァイ。「ハロージャパン! 私や他の出演者をこれだけ温かく歓迎していただいて、本当に嬉しく思っています。今回は二度目の来日ですが、世界の中でも日本は本当に大好きな国です。本当にワクワクしております」
ステージ上を歩く際や話す際にもオーバーアクションを交えて盛り上げ、最後は通訳を指差して「What he say?(今なんて言ってたんだい?)」とツッコミを入れて笑いを誘った。
ジュード・ロウ(『ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生』 アルバス・ダンブルドア/『キャプテン・マーベル』 ヨン・ロッグ) 写真:斉藤直樹
黒のスーツをラフかつセクシーに着こなすベテランスター、ジュード・ロウの登場に大きな歓声が巻き起こる。
「15年前から日本に来ていますが、初めてコミコンのためだけにこの素晴らしい国を訪れることとなりました。ありがとうございます」
クリス・ヘムズワース(『アベンジャーズ』『マイティ・ソー』シリーズ ソー) 写真:斉藤直樹
トリを飾る雷神ソー、クリス・へムズワースの登場に、客席やステージ周辺からは割れんばかりの歓声が。
「私は今回はじめての東京コミコンですが、温かく歓迎していただいて嬉しく思います。日本の方々にはいつも歓迎していただいて、本当に来るのが大好きです。ありがとうございます」
全員が揃った所で、東京コミコンの成功を祈願する鏡開きが行われた。ステージ左の樽にはクリス・ヘムズワース、ザッカリー・リーヴァイ、浅野忠信の『マイティ・ソー』出演陣が勢ぞろいし、クリスはソーの武器であるムジョルニアで鏡開きをするといったファンサービスに会場は大いに沸いた。
写真:斉藤直樹
写真:斉藤直樹
オープニングセレモニーも締めに入り、コメントを求められた浅野忠信は「すごいですね、さすがでしたね。一緒にいるだけでヒーローになれた気がしました。最高でしたよね?」と興奮気味に語り、鏡開きで『マイティ・ソー』で共演したクリスとザッカリーと一緒になったことについては「撮影の時を思い出しました。二人に改めて会うとすごく大きいなって。カッコイイ! また一緒に仕事ができたらなと思います」と熱を込めて語った。
写真:斉藤直樹
写真:斉藤直樹
最後に国会のために遅れていた名誉実行委員長・山東昭子がステージに登場。「年々東京コミコンが盛り上がっていくのがワクワクして楽しみです」と期待を語って、オープニングセレモニーは大盛況の中で幕を閉じた。
■いよいよシリーズ完結の『スター・ウォーズ』も多彩な展示で盛り上がる!
シリーズ完結編となる『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』の公開も間近に迫っているだけに、スター・ウォーズ関係の展示やグッズも多数登場。
「スター・ウォーズ」ブース 写真:斉藤直樹
歴代シリーズのポスターを使った展示や球形スクリーンでミレニアムファルコン内部やX-Wingコクピット内部を自由な視点で見られるインタラクティブコンテンツ、これまでのシリーズの流れをコミカルにまとめた「5分でわかるスター・ウォーズ」など、バラエティに富んだ展示が多くのファンの注目を集めていた。
そんなスター・ウォーズの世界を没入感たっぷりに楽しめる世界最大級の展示会「STAR WARS Identities」も、天王洲アイルの寺田倉庫で2020年1月13日まで開催中。東京コミコンに足を運べなかったという人は、ぜひこちらでスター・ウォーズの世界に浸ってほしい。
歴代シリーズのロゴとメインビジュアルで構成されたメインオブジェ 写真:斉藤直樹
歴代シリーズのロゴとメインビジュアルで構成されたメインオブジェ。世界のエンターテインメントと共に歩み続けてきたスター・ウォーズの歴史を見るだけで感じ取れる。
実際に撮影に使用されたドロイドやシス・トルーパーの現物も展示。ガンメタリックのキャプテン・ファズマの仕上がりが実に渋い。

写真:斉藤直樹
銃のディテールも見事 写真:斉藤直樹
写真:斉藤直樹
写真:斉藤直樹
ブース正面に設置された「INTO THE GALAXY」はタッチするだけでスターウォーズの様々なオブジェにアクセス可能。撫でるように視点移動することで、ミレニアムファルコンのコクピットなどを自由な角度で眺められるのだ。
写真:斉藤直樹
写真:斉藤直樹
コミカルにまとめられているが、アナキン/ダース・ベイダーの不憫な生涯に改めて泣ける「5分でわかるスター・ウォーズ」。

写真:斉藤直樹
ポップアップショップでは多種多彩なスター・ウォーズグッズも取りそろえられていた。
グッズも充実 写真:斉藤直樹
写真:斉藤直樹
写真:斉藤直樹
■マーベルにDC、そして実物プロップに憧れのアーティスト達! 注目ブース・フォトレポート
昨年亡くなられたアメコミ界の巨星にして、東京コミコンの名誉親善大使も務めたスタン・リーを追悼する生け花のモニュメントが会場中央に設えられた。
写真:斉藤直樹
デロリアンにナイト2000、『ターミネーター2』のT800&ジョン・コナーのバイクに『スピード』のバスなど、実際の撮影に使われた実車やプロップが今年も多数登場。名作の息吹をリアルに感じられる貴重な展示に人が絶えなかった。
デロリアンも展示 写真:斉藤直樹
ナイト2000 写真:斉藤直樹
『ターミネーター2』のT800 写真:斉藤直樹
『ターミネーター2』登場のバイク 写真:斉藤直樹
予想以上にゴツいバットマン 写真:斉藤直樹
写真:斉藤直樹
写真:斉藤直樹
写真:斉藤直樹

ますます盛り上がりを見せるマーベル関連の展示も会場中のあちこちに。ハイクオリティなアクションフィギュアを送り出すホットトイズでは、リアルに作り込まれたアベンジャーズの面々の等身大フィギュアが揃い踏み!

アベンジャーズの等身大フィギュア 写真:斉藤直樹
ハルクが巨大 写真:斉藤直樹
写真:斉藤直樹
写真:斉藤直樹
写真:斉藤直樹
ポップアップストアではマーベルグッズも大賑わい。普段使いにもピッタリなアイアンマン/トニー・スタークの会社「スターク・インダストリー」の企業グッズも注目を集めていた。
ワーナー・ブラザースでは期待のDC作品『ハーレー・クインの華麗なる覚醒』や、ネットの面白キャラとして意外な人気を得た『IT』を前面に大プッシュ。レベルの高いコスプレコンパニオンも人気を集めていた。
『ハーレー・クインの華麗なる覚醒』ブース 写真:斉藤直樹
写真:斉藤直樹
写真:斉藤直樹
怖すぎて、一緒に写真撮るのに躊躇しそう 写真:斉藤直樹
写真:斉藤直樹
ソニー・ピクチャーズブースでは、今年で95周年を迎えるコロンビア映画の歴史を振り返る展示も。その中央には映画のオープニングでおなじみのコロンビアレディが映し出されていたが、時折『MIB』のサングラスを掛けたり、迫りくるゾンビを叩きのめしたりといったお遊びの数々を見せてくれることも。
SNSでも話題に 写真:斉藤直樹
写真:斉藤直樹
写真:斉藤直樹
ヴェノムやスパイダーマンと記念写真を撮れるサービスも大盛況。はたしてソニー・ピクチャーズ版での両者の共演はあるのか?
ヴェノムやスパイダーマンと記念写真を撮れるサービスも 写真:斉藤直樹
写真:斉藤直樹
写真:斉藤直樹
スカパー!の海外ドラマ・映画系チャンネルの合同ブースには、あの『シャイニング』の名シーンを再現できるフォトブースも!
スカパー!の海外ドラマ・映画系チャンネルの合同ブース
『シャイニング』の名シーンを再現できるフォトブース 写真:斉藤直樹
海外ゲストとの記念写真撮影ができるエリアは会期中常に長蛇の列で賑わっていた。
海外ゲストとの記念写真撮影 写真:斉藤直樹
マーベルやDCなどで活躍中のアーティストの作品を購入したり、直接絵をオーダーできる「ARTIST ARRAY」は今年も大盛況。今年の東京コミコンのキービジュアルを手掛けたロンドン在住イラストレーター・Zeng氏、マーベル・コミック作品『グウェン・プール』を手掛ける日本人アーティスト・グリヒル氏、『サイレントメビウス』『彼女のカレラ』『快傑蒸気探偵団』などでおなじみの麻宮騎亜氏などが参加。
「ARTIST ARRAY」 写真:斉藤直樹
「ARTIST ARRAY」 写真:斉藤直樹
「ARTIST ARRAY」 写真:斉藤直樹
「ARTIST ARRAY」 写真:斉藤直樹
こうしてハリウッド大作にもなっている作品の展示が一挙に観られるのは、やはり特別。東京コミコンならではといってもいいだろう。これから公開される作品も楽しみなので、映画もコミックも観て、フィギュアやオリジナルグッズも含めて世界観に浸ってみよう。
取材・文・写真=斉藤直樹

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