最新作『九龍頭 -KOWLOON
HEAD-』が完成。
刺激的でカオスな作品が
示すPENICILLINの今。

前作から1年ぶりとなるPENICILLINの最新作『九龍頭 -KOWLOON HEAD-』が遂に産み落とされた。タイトル、ヴィジュアルから既に凄まじいインパクトを放つ今作だが、それは楽曲においても同様で、三者三様のソングライティングの個性が色濃く出た刺激的かつ強烈なサウンドに仕上がっている。このカオスな作品誕生の裏には、過去3作のミニアルバムの存在が関わっているという。元来PENICILLINというバンドが持つ要素と27年のキャリアをもって、新たな扉が開かれた。

また違うベクトルのPENICILLINの
持ち味を再スタートする(HAKUEI)

――今作『九龍頭 -KOWLOON HEAD-』は、まずタイトルとヴィジュアルがインパクト大ですね。
HAKUEI:曲を作りながらヴィジュアルイメージの話も同時進行していました。楽曲に関しては、それぞれから出た衝動的なものを形にしたような作り方だったので、ちょっとエキゾチックでエッジのある感じにまとまった気はします。

――過去3年間のミニアルバム『Lunatic Lover』(2016年11月)、『Lover’s Melancholy』(2017年9月)、『メガロマニアの翼』(2018年11月)は、よりニュアンス、ムードに重きを置いていましたが、今回の『九龍頭 -KOWLOON HEAD-』の作風は結果的なものなのか、話し合った上でのものなのか、どちらでしょうか?
千聖:今回曲を作る時に、シゲさん(プロデューサーの重盛美晴)から「いろんな曲調を作ろうとしなくていい」と言われたんですよ。この人がこういう曲調を持ってきたから、自分はそれとは違う曲調にしようとか、そういうことを考えなくていいと。だから、各自、自由に作ってみたって感じかな。作っていくうちにジャケット写真の撮影が入ってきて中華風の場所だったので、こういうのもいいなと。そこからタイトルが決まり始めてきたので、曲よりもジャケ写にある「九龍」とかのネオンの字面の影響が相当デカいかも(笑)。衣装は中華とは全く関係なく、やりたいことをやっているだけですけど、背景に合わせてカオス感を出したのが、エッジが効いた感じに見えるのかもしれないですね。

――衣装も三者三様ですもんね。
千聖:統一があるのかないのか。
HAKUEI:こうやって見ると…ないよね(笑)!
O-JIRO:ゴチャゴチャしてる(笑)。
千聖:細かく言えば、同じ生地を使っている箇所があったりするんだけど、パッと見はバラ

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Vif

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