「サザエさん」長谷川町子さんの生誕
100年 桜新町に記念館が20年4月開館

(c)長谷川町子美術館 All Rights Reserved. 国民的アニメ「サザエさん」の原作者である故・長谷川町子さんの生誕100年を記念して、2020年4月14日に東京・桜新町に「長谷川町子記念館」が開館することが決まった。
 同記念館は、生前の町子さんが姉の毬子さんとともに集めていた美術品の数々を公開しつつ、「町子コーナー」で町子さんの作品を扱ってきた「長谷川町子美術館」の別館としてオープン。町子さんが手がけた「サザエさん」「エプロンおばさん」「いじわるばあさん」といった代表作の世界観を楽しめる「町子の作品」と、町子さんの人となりや、仕事の資料を紹介する「町子の生涯」が常設展として公開される。そのほか、昭和の空気感をとり入れたロビー、ショップ、カフェも設けられる。
 開館初日から6月28日までは、企画展「長谷川町子生誕百年記念『長谷川町子の漫画創作秘話』」を開催。同展では、町子さんの少女時代をスケッチブックなどから振り返る「漫画家になるまで」、画材や原画などで漫画制作の過程を追う「町子の漫画づくり」、町子さんが姉妹とともに立ち上げた「姉妹社」での単行本の編集作業を紹介し、単行本とその表紙原画を一挙展示する「単行本の出版」の全3章で、作品に込められたこだわりや心情、苦悩などを織り交ぜて創作の秘密に迫る。
 なお、20年の町子さんの生誕100年に先駆けて、今年「サザエさん」がアニメ放送50周年を迎えた。9月には本編から10年後を描いた藤原紀香主演の「舞台サザエさん」が上演され、11月24日には天海祐希主演で20年後の物語をつづるスペシャルドラマ「磯野家の人々~20年後のサザエさん~」の放送が控えている。

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