【BLUE ENCOUNT インタビュー】
“BLUE ENCOUNTらしさ”の
ひとつの正解が「ポラリス」
感じるままに感じてもらえば
成り立つ曲だと思う
ツアーで披露しての感触はいかがですか?
田邊
場所によっては“待ってました!”みたいな感じがあったりしますね。
でも、アニメ『僕のヒーローアカデミア』の主題歌として、テレビで流れ始めたばかりですよね?
田邊
そうなんですけど、すごい盛り上がってくれて。1番終わりの間奏とか、すごい歓声が上がるんですよ。楽曲自体も力を持ってるし、アニメというカルチャーも僕らにとって大事な居場所なんで。“ブルエンの歌う『ヒロアカ』の曲を待ってた!”って言ってくれる人もいたり、バンドとして歌ってきたことがちゃんと認められてすごく嬉しいですね。
以前、田邊くんが“自分なりのタイアップの流儀がある”と言ってましたが、作品へのリスペクトと自分たちの等身大が同居ができていますよね。
田邊
アニメで鳴ってる自分たちの楽曲と、ライヴハウスで鳴らしてる楽曲が棲み分けられてるんですよね。アニメだと前後の物語をつなぐものになってて、ライヴハウスだと俺らのドラマの物語をつなぐものになってて、全然違う物語がそこにある。
2番の歌詞の《もう絶対逃げたりはしないから なりたい自分(ボク)で挑みたいだけ》ってフレーズからは田邊くんの本音も見えるし、アニメの世界観も想像できるし、作品のメッセージも昇華した上で書けてるから伝わるんだと思います。
田邊
この話を去年とかにもらってたら、“「もっと光を」っぽい曲がいいんじゃない?”って言ってたと思うんですけど、最近はそういうことを一切言わなくなったんです。今は自分たちが歩んできた15年を噛み締めながら前を向けてる気がして…さっきの歌詞の続きで《しょうもない綺麗事だとしても》って歌ってるんですけど、誰かにとっては綺麗事に聴こえるかもしれないけど、そんなことを気にしないようになった。
自信があるからこそ言いたい奴には言わせとけと。
高村
「ポラリス」は拳をあげて合唱してもいいし、目を瞑ってじっと聴いてくれてもいいし、いろんな聴き方ができる曲だと思うんです。それってライヴハウスでもホールでも、どんな会場でも鳴らせる曲だってことだし。
確かに。アニメのOPで聴くのと、CDで聴くのと、ライヴハウスやフェスで聴くのとでは全然聴こえ方は違うと思うけど、それでいいし、そこに正解なんてないのかもしれないですね。
高村
感じるままに感じてもらえば成り立つ曲だと思うし、いろんな響き方をする可能性のある曲だと思ってます。
アニメでいいなと思った人は、ぜひフル尺で聴いてほしいですね。気持ちの積み重ねからの高揚感や多幸感、そして最後の《消えそうな希望(ヒカリ)だとしても行け》の痛快感を味わってもらいたい。アニメと重なることで生まれる感情もありますしね。
田邊
アニメには曲からインスパイアされた素晴らしい絵があって、それも共作による作品だと思うし。今回のOPを観て、その先に待ってる運命みたいなものを想起させる感じとかに震えたんですよ。で、ライヴでは僕らの演奏してる画と曲がマッチングして…もっと言うと、その人の頭の中では今までの嬉しいことや辛いことが浮かんでいて、そこに物語が生まれると思うんです。いろんな人にいろんなシチュエーションで、この曲を聴いてもらいたいですね。
取材:フジジュン
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シングル「ポラリス」2019年11月20日発売
Ki/oon Music
- 【初回限定盤(DVD付)】
- KSCL-3200~1
- ¥2,200(税抜)
- 【通常盤】
- KSCL-3202
- ¥1,100(税抜)
- 【期間生産限定盤(DVD付)】
- KSCL-3203~4
- ¥1,500(税抜)
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『BLUE ENCOUNT TOUR2019「B.E. with YOU」』
11/20(水) 東京・Zepp Tokyo
11/21(木) 東京・Zepp Tokyo
11/25(月) 静岡・Live House浜松 窓枠 ※振替公演
ブルーエンカウント:熊本発、都内在住の4人組バンド。2014年9月にEP『TIMELESS ROOKIE』でメジャーデビュー。15年1月にリリースしたファーストシングル「もっと光を」は、新人ながら全国35局でのパワープレイを獲得した。また16年10月には日本武道館ワンマン公演『LIVER’S 武道館』を大成功に収める。さらに17年1月にはセカンドアルバム『THE END』をリリースし、バンド史上最大規模であり幕張メッセ公演を含む全国ツアー『TOUR2017 break”THE END”』を大盛況のうちに終了させた。19年11月にはシングル「ポラリス」をリリースする。 BLUE ENCOUNT オフィシャルHP
「ポラリス」MV