【COLOR CREATION インタビュー】
“どんな個性でもいい”と
力強く背中を押す自己肯定ソング
今、新しいカラクリを提案することが
すごく楽しい
みなさんは自己肯定力は高い方ですか?
RIOSKE
僕はペルーとのハーフなので、日本に来た小学生の時は、みんなと違う容姿にコンプレックスしかなかったんです。でも、ペルーに帰ったら誰も容姿のことなんか気にしていなくて、気にしている自分がバカらしくなったんですよね。それからは自分らしく生きることを大切にしています。
KAZ
僕もハーフなので、マイノリティーだということは分かっていました。みんなとも好きなものが違うことが多く、友達もあまりいませんでした。でも、アーティストになることで、自信を持つことができたんです。
YUUTO
僕は音楽経験がないのがずっとコンプレックスでしたが、メジャーデビューするにあたり、“これじゃダメだ”と意識を変えたんです。それからは責任感が増して、自分の必要性も実感できるようになりました。
努力すれば自分に自信も持てるし、ちゃんと前に進めることをみなさんが体現しているからこそ、この曲が説得力を持ったのかもしれないですね。
KAZ
僕ら自身がやっと自己肯定できたからこそ、この曲が歌えたのかもしれません。 ファンから“この曲は苦しくなるから聴けません”というコメントをもらったりもしたんですが、それくらい強いメッセージを持つ曲をしっかりと僕らが表現できているということでもあるので、いい意見をいただいたなと思いました。
曲が聴き手に響いている証拠だと思います。また、カップリングの2曲も印象的です。
YUUTO
「Black Papilio」はワンマンライヴの1曲目で盛り上がるような曲を作りたいという意見から、KAZが作ってくれたんです。今までとは違って、大人でセクシーな表現になっていると思うので、ドキッとしてもらえるはずです。
JUNPEI
厳ついサウンドの曲なんですが、コーラスとブラスにもこだわっているので、そこにも注目して聴いてもらえたらと思っています。
「Crazy Cruising」もKAZさんが作曲しているんですね。
KAZ
はい。今、新しいカラクリを提案することがすごく楽しくて、曲作りにはまっています(笑)。2曲ともロックということを踏まえて、生ギターを入れたり、コーラスをイメージしながら作りました。この曲にはラテンの感じが出ています。
RIOSKE
僕はルーツがラテンなので血が騒ぎました! いつかスペイン語で歌いたいと思っていたんです。だから、めちゃくちゃテンションが上がりました。家族に送ったら、お母さんが“この曲一番好き!”と喜んでくれたのも嬉しかったですね。
TAKUYA
歌詞はメンバーみんなで作りました。黒の何にも染まらない強さを表現するために、《めんどくせぇな》というような、いつもとは違う乱暴な言葉遣いもしているんです。これもカラクリの新しい一面が見られると思うので楽しみにしていてほしいですね。
3曲ともカラクリの新たな姿が覗ける曲になったんですね。
KAZ
はい。この3曲の良さは生にあると思うので、ぜひライヴに遊びに来てもらいたいですね。
取材:吉田可奈