【インタビュー】chay、3rdアルバム
『Lavender』に同世代が抱える悩み「
20代で作ってきたアルバムの集大成」
chayは2019年、音楽に軸足を置きながら、モデル業のほか、映画『ダンスウィズミー』出演や、初の単行本『chay’s BEAUTY BOOK』を発売するなど、新しい試みに挑んできた。さまざまな刺激を貪欲に吸収した彼女が、2年5ヵ月ぶりとなる3rdアルバム『Lavender』をリリースする。
タイトルどおり紫をイメージカラーにしたスタイリングも大人っぽく、収録された楽曲も、先行配信された「砂漠の花」を筆頭に今までにない多様な楽曲が揃った。そこには、同世代なら絶対に共感できる、20代後半という時期に感じる迷いや葛藤、期待などの感情がリアルに刻まれている。これまで歌ってきた“恋”から“愛”へ、女性らしい変化をまっすぐ受け止めながら、常にリアルタイムの自分の想いを作品にしてきたChayだからこその1枚だ。
『Lavender』で開いた新しい扉、そしてその先に続く未来まで、今作に込めたすべてをじっくり語ってもらった。
◆ ◆ ◆
■最初のライブで歌った時よりも
■自分の声で、心で歌えている
──モデル業もありつつ、映画への出演や単行本発売など、活動の幅が広がるなかでの2年5ヵ月ぶりのアルバムということで、前作『chayTEA』からはかなり変化を感じる作品になりましたね。ご自身で振り返ってみていかがですか？
chay：制作にはじっくり時間をかけながら出来上がったアルバムですね。今月29歳になったんですけど、この2年5ヵ月の間に、27歳、28歳、29歳になるまでの時間を経ていて。最終的にアルバム収録曲を並べてみた時に、27〜29歳ならではの漠然とした焦りとか、迷いとか、不安というのが、一貫してテーマになっているなと、あとから気がつきました。コンセプチュアルなアルバムを作ろうという意思はなかったんですが、自分はこういう気持ちを書きたかったんだということを知りました。
『Lavender』で開いた新しい扉、そしてその先に続く未来まで、今作に込めたすべてをじっくり語ってもらった。
◆ ◆ ◆
■最初のライブで歌った時よりも
■自分の声で、心で歌えている
──モデル業もありつつ、映画への出演や単行本発売など、活動の幅が広がるなかでの2年5ヵ月ぶりのアルバムということで、前作『chayTEA』からはかなり変化を感じる作品になりましたね。ご自身で振り返ってみていかがですか？
chay：制作にはじっくり時間をかけながら出来上がったアルバムですね。今月29歳になったんですけど、この2年5ヵ月の間に、27歳、28歳、29歳になるまでの時間を経ていて。最終的にアルバム収録曲を並べてみた時に、27〜29歳ならではの漠然とした焦りとか、迷いとか、不安というのが、一貫してテーマになっているなと、あとから気がつきました。コンセプチュアルなアルバムを作ろうという意思はなかったんですが、自分はこういう気持ちを書きたかったんだということを知りました。
▲chay 画像ページへ
──なるほど。
chay：こんなにバラエティに富んだサウンドのアルバムなのに、ひとつ共通点がある。それなら、それがわかるようなタイトルにしたいと思ったんです。たとえば『アイデンティティクライシス』とか──でも、ネガティヴでシリアスなタイトルにはしたくなかったので、chayらしい言葉で表現できないかなと思い、『Lavender』にしました。作詞しているなかで、ラベンダーの花言葉に“期待”とか“疑い”とか“繊細”とか“許し合う愛”などがあると知りまして。すごく幅広いんですけど、まさに自分の今の気持ちとリンクしたんです。
──今まではやっぱりピンクとか、パステルカラーなイメージがあった分、紫の大人っぽい色がテーマなのも新しいですよね。これまでよりラブソングも減ってますが、あえてラブソングはやめとこうとか思ったわけではなく、これも自然に？
chay：そうですね。なので、自分としても年齢を重ねて大人になったなと感じました。まさに前作まではピンクのイメージだったし、とにかく“恋”というワードが多かったんですけど、今回は“恋”というワードがほとんどありません。これまではときめきとか運命とか、そういったガーリーな乙女心にピントを合わせて、実体験に基づいて書いた曲が多かったんですけど、今回は“恋”から“愛”に変わったなと、完成してから思いましたね。
──なるほど。
chay：こんなにバラエティに富んだサウンドのアルバムなのに、ひとつ共通点がある。それなら、それがわかるようなタイトルにしたいと思ったんです。たとえば『アイデンティティクライシス』とか──でも、ネガティヴでシリアスなタイトルにはしたくなかったので、chayらしい言葉で表現できないかなと思い、『Lavender』にしました。作詞しているなかで、ラベンダーの花言葉に“期待”とか“疑い”とか“繊細”とか“許し合う愛”などがあると知りまして。すごく幅広いんですけど、まさに自分の今の気持ちとリンクしたんです。
──今まではやっぱりピンクとか、パステルカラーなイメージがあった分、紫の大人っぽい色がテーマなのも新しいですよね。これまでよりラブソングも減ってますが、あえてラブソングはやめとこうとか思ったわけではなく、これも自然に？
chay：そうですね。なので、自分としても年齢を重ねて大人になったなと感じました。まさに前作まではピンクのイメージだったし、とにかく“恋”というワードが多かったんですけど、今回は“恋”というワードがほとんどありません。これまではときめきとか運命とか、そういったガーリーな乙女心にピントを合わせて、実体験に基づいて書いた曲が多かったんですけど、今回は“恋”から“愛”に変わったなと、完成してから思いましたね。
▲chay 画像ページへ
──1曲目に「伝えたいこと」というタイトルの曲がある時点で、いきなりアルバムのモードの違いが出てますよね。アルバム全体で“誰かに伝えたいんだ”ということが、ひとつ大きなテーマだったんじゃないか？と。個人的にも30歳前の迷いとか思い出して、すごく共感できました。
chay：まさにそうなんですよ！ そう言っていただけると嬉しいです。最近、同級生のお友達と久しぶりに会ってお話したんです。すると、お仕事のこととか、結婚や出産のこととか、本当に色々なことに悩んでるという印象を受けて。たぶん女性だけじゃないと思いますけど、20代後半って、1回立ち止まって考える時期なのかなと思うんです。私は職業柄、同級生に比べたらそういった気持ちは少ないのかなって思っていたんですけど、歌詞を書いてみたら、実際に自分もそういう気持ちがあったことに気がづきました。その気持ちを言葉にできたという実感があるんです。抱えていた、漠然とした焦りや不安、迷いを、このアルバムに全部落とし込めたというか。言葉にできたことによって、完成した時に肩の力が抜けて、自分自身、浄化できたような気がしました。
──特に「ブーケの行方」とか「Girl Friends」はかなりリアルな目線で書き切ってますよね。“すごくわかる！”と思って。
chay：本当ですか？ 良かったです！ 「ブーケの行方」は、実際に友達の結婚式のあとに、みんなが集まって話していた内容がとてもリアルで面白いテーマだなと思ったんです。いわゆるウェディングソングで、こういった視点で書いてる曲ってないじゃないですか。ちょっと女性の本音の部分というか、ブラックな部分に踏み込んで書いたので、正直リリースするべきか考えたんですけど、“武部聡志さんのこのメロディだったら書けるな”と思って書いたんです。なので、共感していただけたら嬉しいですし、男性の方も“こんなふうに思っているんだ、面白い”と思って聴いていただけたら嬉しいです。「Girl Friends」も実体験の話ですね。友達が失恋してしまって……やっぱりこの年齢で失恋すると、10代の頃の失恋とはまたちょっと違った意味で現実的に悲しいじゃないですか（笑）。
──1曲目に「伝えたいこと」というタイトルの曲がある時点で、いきなりアルバムのモードの違いが出てますよね。アルバム全体で“誰かに伝えたいんだ”ということが、ひとつ大きなテーマだったんじゃないか？と。個人的にも30歳前の迷いとか思い出して、すごく共感できました。
chay：まさにそうなんですよ！ そう言っていただけると嬉しいです。最近、同級生のお友達と久しぶりに会ってお話したんです。すると、お仕事のこととか、結婚や出産のこととか、本当に色々なことに悩んでるという印象を受けて。たぶん女性だけじゃないと思いますけど、20代後半って、1回立ち止まって考える時期なのかなと思うんです。私は職業柄、同級生に比べたらそういった気持ちは少ないのかなって思っていたんですけど、歌詞を書いてみたら、実際に自分もそういう気持ちがあったことに気がづきました。その気持ちを言葉にできたという実感があるんです。抱えていた、漠然とした焦りや不安、迷いを、このアルバムに全部落とし込めたというか。言葉にできたことによって、完成した時に肩の力が抜けて、自分自身、浄化できたような気がしました。
──特に「ブーケの行方」とか「Girl Friends」はかなりリアルな目線で書き切ってますよね。“すごくわかる！”と思って。
chay：本当ですか？ 良かったです！ 「ブーケの行方」は、実際に友達の結婚式のあとに、みんなが集まって話していた内容がとてもリアルで面白いテーマだなと思ったんです。いわゆるウェディングソングで、こういった視点で書いてる曲ってないじゃないですか。ちょっと女性の本音の部分というか、ブラックな部分に踏み込んで書いたので、正直リリースするべきか考えたんですけど、“武部聡志さんのこのメロディだったら書けるな”と思って書いたんです。なので、共感していただけたら嬉しいですし、男性の方も“こんなふうに思っているんだ、面白い”と思って聴いていただけたら嬉しいです。「Girl Friends」も実体験の話ですね。友達が失恋してしまって……やっぱりこの年齢で失恋すると、10代の頃の失恋とはまたちょっと違った意味で現実的に悲しいじゃないですか（笑）。
▲chay 画像ページへ
──わかります（笑）。
chay：これも歌詞を書いたあとから気がついたんですけど、“自由も悪くないのよ”と書いていて。自由ってそもそもいいものなのに、“自由はいいでしょ”と書かなかったのはなんでだろう？って考えたんです。たとえば彼氏がいないことを“フリー”と言いますけど、この年齢って、フリーであることは自由であるはずなのに、すごく焦ったり、不安になったりするじゃないですか。だから“自由も悪くない”という言い方になったのかなって思いました。今の年齢だからこその視点ですよね。
──今、そこまで素直に、自分の年齢感を出してもいいって思えているんでしょうか。
chay：数字的に年齢を気にして書いたわけではなくて。おそらく本当に、今の気持ちがそうだったというだけなんです。いつも曲を書く時に、今しか書けない言葉、今しか感じられない気持ちを大事にしています。なので昔の作品を聴くと、“こんなこと思ってたんだなあ、若いなあ”とかも思いますし（笑）。結果的に、今回はかなり等身大な1枚になったと思います。
──わかります（笑）。
chay：これも歌詞を書いたあとから気がついたんですけど、“自由も悪くないのよ”と書いていて。自由ってそもそもいいものなのに、“自由はいいでしょ”と書かなかったのはなんでだろう？って考えたんです。たとえば彼氏がいないことを“フリー”と言いますけど、この年齢って、フリーであることは自由であるはずなのに、すごく焦ったり、不安になったりするじゃないですか。だから“自由も悪くない”という言い方になったのかなって思いました。今の年齢だからこその視点ですよね。
──今、そこまで素直に、自分の年齢感を出してもいいって思えているんでしょうか。
chay：数字的に年齢を気にして書いたわけではなくて。おそらく本当に、今の気持ちがそうだったというだけなんです。いつも曲を書く時に、今しか書けない言葉、今しか感じられない気持ちを大事にしています。なので昔の作品を聴くと、“こんなこと思ってたんだなあ、若いなあ”とかも思いますし（笑）。結果的に、今回はかなり等身大な1枚になったと思います。
■同世代のファンの方と一緒に成長して
■一緒に歩んでいるような感覚
──逆に歌詞の内容に統一感があるぶん、楽曲はいろいろなテイストがありますよね。今回、作曲、編曲はいろんな方とのコラボが多いですが、幅広く挑戦してみたい気持ちがあったんですか？
chay：そうですね。自分で作詞作曲をしたい曲と、これはこの方にお願いしたいとか、この方と共作したい、という思いがはっきりとありました。たとえば「砂漠の花」は、以前から松尾潔さんと川口大輔さんのお二人といつかご一緒したいと思っていたこともあり、お願いしました。自分だったら、AメロBメロCメロの展開が激しくて、サビのメロディの音程が高い曲を作りがちなんですけど、この曲はわりと一定の音域で。なのに、とてもキャッチーで、耳に残るメロディが作れることを知り、すごく勉強になりました。作詞の面でも勉強になりましたし、歌い方もディレクションしていただいたので、本当に視野が広がりました。
──「砂漠の花」は先行配信されていますが、この曲がリード曲ということで、アルバム全体の新しさを象徴している感じがします。
chay：まさに2番の“ときめくだけならば それは恋 / 砂漠の花 愛とは許すこと”という歌詞は、私自身もハッとさせられました。今の年齢だからこそ歌えるラブソングなんじゃないかなと思います。しかも、アルバムタイトルが『Lavender』になる前にいただいていた楽曲なのに、ラベンダーの花言葉の“許し合う愛”という言葉がリンクしていて、それに気が付いた時は鳥肌が立ちました。テーマを共有していなくても、みんな見ているところが一緒で。武部さんも、「今までのガーリーなchayというより、もうちょっと大人なキュートさに成長したアルバムにしたい」って言ってくださっていました。
■一緒に歩んでいるような感覚
──逆に歌詞の内容に統一感があるぶん、楽曲はいろいろなテイストがありますよね。今回、作曲、編曲はいろんな方とのコラボが多いですが、幅広く挑戦してみたい気持ちがあったんですか？
chay：そうですね。自分で作詞作曲をしたい曲と、これはこの方にお願いしたいとか、この方と共作したい、という思いがはっきりとありました。たとえば「砂漠の花」は、以前から松尾潔さんと川口大輔さんのお二人といつかご一緒したいと思っていたこともあり、お願いしました。自分だったら、AメロBメロCメロの展開が激しくて、サビのメロディの音程が高い曲を作りがちなんですけど、この曲はわりと一定の音域で。なのに、とてもキャッチーで、耳に残るメロディが作れることを知り、すごく勉強になりました。作詞の面でも勉強になりましたし、歌い方もディレクションしていただいたので、本当に視野が広がりました。
──「砂漠の花」は先行配信されていますが、この曲がリード曲ということで、アルバム全体の新しさを象徴している感じがします。
chay：まさに2番の“ときめくだけならば それは恋 / 砂漠の花 愛とは許すこと”という歌詞は、私自身もハッとさせられました。今の年齢だからこそ歌えるラブソングなんじゃないかなと思います。しかも、アルバムタイトルが『Lavender』になる前にいただいていた楽曲なのに、ラベンダーの花言葉の“許し合う愛”という言葉がリンクしていて、それに気が付いた時は鳥肌が立ちました。テーマを共有していなくても、みんな見ているところが一緒で。武部さんも、「今までのガーリーなchayというより、もうちょっと大人なキュートさに成長したアルバムにしたい」って言ってくださっていました。
▲chay 画像ページへ
──さらに、今までよりしっかり歌が強く届いてくる印象を受けたんですが、歌い方という部分はどうですか？ 先ほど「歌い方もディレクションしていただいた」とおっしゃってましたが。
chay：今回、マイクと口がくっつくくらい近くで歌うということを意識しました。今までだったら、キーが高いところは少し離して歌ってしまうこともあったんですけど、やっぱり耳元で伝えたいというか。メッセージ性の強いワードや詞が多いアルバムなので、より伝わるようにと思って、使っていたマイクも変えてみたり、キーも今までよりあえて低くしたりしました。
──仕上がった音源を聴いて、手応えはいかがですか？
chay：明らかに前作までのアルバムとは聞こえ方が違うなと思いました。「砂漠の花」のレコーディングの時も、普段は吐息混じりで語尾を抜いてしまうクセがあるんですけど、川口さんや松尾さんが、「文章の途中では吐息を止めたほうがいい」と言ってくださいました。そういった面でも、色々な方とコライトしたり、ご一緒したことは良かったなと思います。
──その「砂漠の花」みたいなR＆Bな大人っぽい曲もありつつ、可愛らしいポップな曲もあるので、本当に幅広い楽曲が入ってるんですけど、「あなたの知らない私たち」は、アルバムに入って、なおすごい存在感ですね。
chay；そうなんです！本当におっしゃるとおりで（笑）。シングルリリースした時はそれがリード曲なので気にしていなかったんですけど、アルバムに収録する時、立ち位置が難しくて、どこに持っていくか悩まされました。でも、初めてフィーチャリングした曲ということもあり、自分にとってはかなり大事な1曲です。ドラマ主題歌で、そのドラマの内容もかなり大人な女性同士の争いだったので。そういったところも今までのchayには全然なかった世界観でした。
──でも通して聴くと、この曲が入っていてもおかしくないアルバムになっているんですよね。
chay：そうですよね。やはり前作くらいの年齢だったら、ちょっと理解できなかった内容なのかなとも思いますし。
──さらに、今までよりしっかり歌が強く届いてくる印象を受けたんですが、歌い方という部分はどうですか？ 先ほど「歌い方もディレクションしていただいた」とおっしゃってましたが。
chay：今回、マイクと口がくっつくくらい近くで歌うということを意識しました。今までだったら、キーが高いところは少し離して歌ってしまうこともあったんですけど、やっぱり耳元で伝えたいというか。メッセージ性の強いワードや詞が多いアルバムなので、より伝わるようにと思って、使っていたマイクも変えてみたり、キーも今までよりあえて低くしたりしました。
──仕上がった音源を聴いて、手応えはいかがですか？
chay：明らかに前作までのアルバムとは聞こえ方が違うなと思いました。「砂漠の花」のレコーディングの時も、普段は吐息混じりで語尾を抜いてしまうクセがあるんですけど、川口さんや松尾さんが、「文章の途中では吐息を止めたほうがいい」と言ってくださいました。そういった面でも、色々な方とコライトしたり、ご一緒したことは良かったなと思います。
──その「砂漠の花」みたいなR＆Bな大人っぽい曲もありつつ、可愛らしいポップな曲もあるので、本当に幅広い楽曲が入ってるんですけど、「あなたの知らない私たち」は、アルバムに入って、なおすごい存在感ですね。
chay；そうなんです！本当におっしゃるとおりで（笑）。シングルリリースした時はそれがリード曲なので気にしていなかったんですけど、アルバムに収録する時、立ち位置が難しくて、どこに持っていくか悩まされました。でも、初めてフィーチャリングした曲ということもあり、自分にとってはかなり大事な1曲です。ドラマ主題歌で、そのドラマの内容もかなり大人な女性同士の争いだったので。そういったところも今までのchayには全然なかった世界観でした。
──でも通して聴くと、この曲が入っていてもおかしくないアルバムになっているんですよね。
chay：そうですよね。やはり前作くらいの年齢だったら、ちょっと理解できなかった内容なのかなとも思いますし。
▲chay 画像ページへ
──最後が「小さな手」という曲で、子供という目線も入りつつ、いつか誰かに繋げていくんだっていう未来を描いて終わるのがいいなあと思いました。
chay：そうなんです。この曲は、そういう曲にしたくて。この曲をいただいた時に、かなり壮大な素晴らしいメロディだったので、これは自分の個人的な思いを乗せるとか、具体的な実体験を乗せるとかじゃないと思っていたんです。もっと違う次元の壮大な曲にしたかったので、作詞をjamさんにお願いしました。“今、自分がこういう気持ちで、こういうふうにしていただきたくて”ということをすごく細かくお話させていただいて、何度もやりとりしながら出来上がった曲なので、私としても一層歌に感情が入ったと思います。
──そのこだわった部分というと？
chay：今回、女性という──特に同世代の女性が抱える悩みもテーマにあったので。それを総じて大きく包み上げる最後の1曲にしたくて、“母”というキーワードが浮かんできたんです。だから、子供という存在がイメージにすごくありました。私のファンの方って、同世代の女性が多いんです。たとえばデビューした時はお互い大学生だったのに、成長して年齢を重ねて、結婚してお母さんになって、お子さんを連れてライブに来てくださって、それを報告してくださることがすごく多いんです。一緒に成長して一緒に歩んでいるような感覚なので、そういう意味も込めたかったんです。
──最後が「小さな手」という曲で、子供という目線も入りつつ、いつか誰かに繋げていくんだっていう未来を描いて終わるのがいいなあと思いました。
chay：そうなんです。この曲は、そういう曲にしたくて。この曲をいただいた時に、かなり壮大な素晴らしいメロディだったので、これは自分の個人的な思いを乗せるとか、具体的な実体験を乗せるとかじゃないと思っていたんです。もっと違う次元の壮大な曲にしたかったので、作詞をjamさんにお願いしました。“今、自分がこういう気持ちで、こういうふうにしていただきたくて”ということをすごく細かくお話させていただいて、何度もやりとりしながら出来上がった曲なので、私としても一層歌に感情が入ったと思います。
──そのこだわった部分というと？
chay：今回、女性という──特に同世代の女性が抱える悩みもテーマにあったので。それを総じて大きく包み上げる最後の1曲にしたくて、“母”というキーワードが浮かんできたんです。だから、子供という存在がイメージにすごくありました。私のファンの方って、同世代の女性が多いんです。たとえばデビューした時はお互い大学生だったのに、成長して年齢を重ねて、結婚してお母さんになって、お子さんを連れてライブに来てくださって、それを報告してくださることがすごく多いんです。一緒に成長して一緒に歩んでいるような感覚なので、そういう意味も込めたかったんです。
■どんどんシンプルになっていく
■そこはかなり大きな心境の変化
──年齢的な成長とかの変化もありつつ、chayさん自身も今、歌以外のチャンネルが増えてきてますよね。それによって歌う意味が変わってきたり、影響を受けたことってありますか？
chay：先日映画に出演させていただいた際は、すごい役……相当トリッキーな役だったし、初めてのことだらけで目の前のことをこなすのに精一杯でした（笑）。楽曲やCDを作り上げていくことも、みんなで一丸となって作り上げていく過程自体は変わらないんですが、映画はものすごい規模なんです。関わっている人数も全然違いますし、そういった規模のなかで、ゼロからみんなで作り上げていく過程を体験して、それが完成した時の喜びとか達成感とか感動を味わったことは、今までとちょっと違った感覚でした。それは楽曲の制作にも繋げていけるんじゃないかなと思いました。
■そこはかなり大きな心境の変化
──年齢的な成長とかの変化もありつつ、chayさん自身も今、歌以外のチャンネルが増えてきてますよね。それによって歌う意味が変わってきたり、影響を受けたことってありますか？
chay：先日映画に出演させていただいた際は、すごい役……相当トリッキーな役だったし、初めてのことだらけで目の前のことをこなすのに精一杯でした（笑）。楽曲やCDを作り上げていくことも、みんなで一丸となって作り上げていく過程自体は変わらないんですが、映画はものすごい規模なんです。関わっている人数も全然違いますし、そういった規模のなかで、ゼロからみんなで作り上げていく過程を体験して、それが完成した時の喜びとか達成感とか感動を味わったことは、今までとちょっと違った感覚でした。それは楽曲の制作にも繋げていけるんじゃないかなと思いました。
▲chay 画像ページへ
──ステージで歌うこととはまた違う表現ですよね。
chay：全然違います。でも私の感じている感覚は、女優さんとか俳優さんの感じている感覚とは違うというか。映画『ダンスウィズミー』の役柄がシンガーだったこともあって、演じるということはあまり意識してなかったです（笑）。“こういうふうにして”……みたいなことを考える余裕もなく、体当たりで演じていました。でも、とても楽しかったですよ。
──改めて、歌うことが自分の軸だという感覚もありましたか？
chay：もちろんそうです。ずっと変わらず、軸には必ず歌があります。でもやはり今の時代、CDを手に取って聴いてもらうってこと自体のハードルがすごく上がっているから、自分の曲に辿り着いてくれるような入り口は多いほうがいいんじゃないかなって私は思っています。たとえば雑誌『CanCam』で知ってライブに来てくださる方も多いですし、映画を見て知って、CDを聴いてくださった方もいますし。そうやって歌とは別軸のことでも、トライするということに関してはすごく前向きに捉えてます。だから、歌につながるのであれば、これからも色々なことに挑戦していきたいですね。
──ステージで歌うこととはまた違う表現ですよね。
chay：全然違います。でも私の感じている感覚は、女優さんとか俳優さんの感じている感覚とは違うというか。映画『ダンスウィズミー』の役柄がシンガーだったこともあって、演じるということはあまり意識してなかったです（笑）。“こういうふうにして”……みたいなことを考える余裕もなく、体当たりで演じていました。でも、とても楽しかったですよ。
──改めて、歌うことが自分の軸だという感覚もありましたか？
chay：もちろんそうです。ずっと変わらず、軸には必ず歌があります。でもやはり今の時代、CDを手に取って聴いてもらうってこと自体のハードルがすごく上がっているから、自分の曲に辿り着いてくれるような入り口は多いほうがいいんじゃないかなって私は思っています。たとえば雑誌『CanCam』で知ってライブに来てくださる方も多いですし、映画を見て知って、CDを聴いてくださった方もいますし。そうやって歌とは別軸のことでも、トライするということに関してはすごく前向きに捉えてます。だから、歌につながるのであれば、これからも色々なことに挑戦していきたいですね。
▲chay 画像ページへ
──29歳でアルバム『Lavender』ができて、次は30代になるというステップアップが待ってるわけですけど。これからこんなことを歌っていきたい、というイメージはありますか？
chay：先ほど言ったことと重なるんですが、毎回、今しか書けない言葉、今しか感じられない気持ちを書いてきたからこそ、今回も自然とこういったテーマになっていったということもあって。きっと30代だからこういう曲にしよう、ということは考えなくても、作ってみたらそうだったということになると思うんです。でも、ひとつちょっと思っているのは、20代を通しての、1stアルバム、2ndアルバム、3rdアルバムは、アレンジもかなり華やかなサウンドが多くて。それがchayらしさのひとつでもあるのかなと思うんですけど、そういうポップスを作るということに関しては、今作が20代で作ってきたアルバムの集大成のようなイメージもあるんです。
──なるほど。
chay：だから、この先もこういった華やかな音楽もあるかもしれないけど、どんどんシンプルになっていくんじゃないかなと思っています。そういう、すごく音数の少ないアルバムも作ってみたいなって。そこはかなり大きな心境の変化な気がします。とにかく足して足して、盛って盛ってというのもすごく好きなんですけどね。でも、やはり環境の変化だったり、年齢を重ねていくごとに、気持ちも、魅力的に思うものも変わっていって当然だと思うので。どんどんシンプルなものの魅力に気づき始めている気がするからこそ、今回出し切れたんだと思います。
──これからも自然体で新しいことに挑戦していけるのが楽しみですね。
chay：そうですね。自分にどういう環境の変化があって、どういう曲を書くのかはわからないので、自分でもすごく楽しみです。
取材・文◎後藤寛子
撮影◎緒車寿一
──29歳でアルバム『Lavender』ができて、次は30代になるというステップアップが待ってるわけですけど。これからこんなことを歌っていきたい、というイメージはありますか？
chay：先ほど言ったことと重なるんですが、毎回、今しか書けない言葉、今しか感じられない気持ちを書いてきたからこそ、今回も自然とこういったテーマになっていったということもあって。きっと30代だからこういう曲にしよう、ということは考えなくても、作ってみたらそうだったということになると思うんです。でも、ひとつちょっと思っているのは、20代を通しての、1stアルバム、2ndアルバム、3rdアルバムは、アレンジもかなり華やかなサウンドが多くて。それがchayらしさのひとつでもあるのかなと思うんですけど、そういうポップスを作るということに関しては、今作が20代で作ってきたアルバムの集大成のようなイメージもあるんです。
──なるほど。
chay：だから、この先もこういった華やかな音楽もあるかもしれないけど、どんどんシンプルになっていくんじゃないかなと思っています。そういう、すごく音数の少ないアルバムも作ってみたいなって。そこはかなり大きな心境の変化な気がします。とにかく足して足して、盛って盛ってというのもすごく好きなんですけどね。でも、やはり環境の変化だったり、年齢を重ねていくごとに、気持ちも、魅力的に思うものも変わっていって当然だと思うので。どんどんシンプルなものの魅力に気づき始めている気がするからこそ、今回出し切れたんだと思います。
──これからも自然体で新しいことに挑戦していけるのが楽しみですね。
chay：そうですね。自分にどういう環境の変化があって、どういう曲を書くのかはわからないので、自分でもすごく楽しみです。
取材・文◎後藤寛子
撮影◎緒車寿一
■3rdアルバム『Lavender』
2019年11月13日(水)発売
▲アルバム『Lavender』初回限定盤
【初回限定盤 (CD＋chayオリジナルスマホリング付きICホルダー)】
WPCL-13117 ￥4,200＋税
▲アルバム『Lavender』通常盤
【通常盤 (CD)】WPCL-13116 ￥3,000＋税
01. 伝えたいこと
02. 大切な色彩
※富士フイルム #教室アルバムキャンペーン タイアップソング
03. 私が私になるために
※テレビ東京『世界女子ソフトボール選手権 2018』中継テーマソング
04. 砂漠の花
05. Snowflake
06. ブーケの行方
07. To ShiningShining Days
08. ずっと きっと 叶う
09. My Fairy Tale
10. あなたの知らない私たち(feat.Crystal Kay)
※テレビ朝日系 土曜ナイトドラマ 「あなたには渡さない」主題歌
11. Girl Friends
12. HIKARI
13. With
14. 小さな手
【チェーン別 予約/購入 先着特典：chay 2020年ポスターカレンダー(B3サイズ)】
※全7種類
・TOWER RECORDS全店 (オンライン含む / 一部店舗除く)ver.
・HMV全店（HMV&BOOKS Online 含む/一部店舗除く）ver.
・Amazon.co.jp ver.
・TSUTAYA RECORDS(一部店舗除く) / TSUTAYAオンラインショッピング（予約のみ）ver.
・WonderGOO/新星堂(一部店舖除く)および新星堂WonderGOOオンラインver.
・楽天ブックスver.
・サポート店ver.
※特典の数には限りがございます。無くなり次第終了となりますのでご了承ください。
※一部取り扱いのない店舗もございます。予めご了承ください。
▼3rd ALBUM『Lavender』販売店URL：
https://chay.lnk.to/Lavender
2019年11月13日(水)発売
▲アルバム『Lavender』初回限定盤
【初回限定盤 (CD＋chayオリジナルスマホリング付きICホルダー)】
WPCL-13117 ￥4,200＋税
▲アルバム『Lavender』通常盤
【通常盤 (CD)】WPCL-13116 ￥3,000＋税
01. 伝えたいこと
02. 大切な色彩
※富士フイルム #教室アルバムキャンペーン タイアップソング
03. 私が私になるために
※テレビ東京『世界女子ソフトボール選手権 2018』中継テーマソング
04. 砂漠の花
05. Snowflake
06. ブーケの行方
07. To ShiningShining Days
08. ずっと きっと 叶う
09. My Fairy Tale
10. あなたの知らない私たち(feat.Crystal Kay)
※テレビ朝日系 土曜ナイトドラマ 「あなたには渡さない」主題歌
11. Girl Friends
12. HIKARI
13. With
14. 小さな手
【チェーン別 予約/購入 先着特典：chay 2020年ポスターカレンダー(B3サイズ)】
※全7種類
・TOWER RECORDS全店 (オンライン含む / 一部店舗除く)ver.
・HMV全店（HMV&BOOKS Online 含む/一部店舗除く）ver.
・Amazon.co.jp ver.
・TSUTAYA RECORDS(一部店舗除く) / TSUTAYAオンラインショッピング（予約のみ）ver.
・WonderGOO/新星堂(一部店舖除く)および新星堂WonderGOOオンラインver.
・楽天ブックスver.
・サポート店ver.
※特典の数には限りがございます。無くなり次第終了となりますのでご了承ください。
※一部取り扱いのない店舗もございます。予めご了承ください。
▼3rd ALBUM『Lavender』販売店URL：
https://chay.lnk.to/Lavender
■「chay『Lavender』発売記念Special LIVE」
配信予定日：2019年11月13日(水)21:00〜
▼LINE「chay公式アカウント」
https://live.line.me/channels/4007947/upcoming/12381753
※11月8日(金)〜視聴予約開始
▼LINE「ワーナーミュージック邦楽公式アカウント」
https://live.line.me/channels/56910/upcoming/12381904
※11月8日(金)〜視聴予約開始
▼Instagram「chayアカウント (@chay1023_official)」
https://www.instagram.com/chay1023_official/?hl=ja
▼Twitter「chayアカウント (@chaychay1023)」
https://twitter.com/chaychay1023
▼YouTube「Warner Music Japan公式チャンネル」
https://www.youtube.com/channel/UCfb-Ly0RXaUGxglFJmPji1g
▼Twitter「ワーナーミュージック・ジャパン公式アカウント (@warnermusic_jp)」
https://twitter.com/warnermusic_jp
■＜chay LAVENDER TOUR 2020＞
2月06日(木) 愛知・名古屋ダイアモンドホール
open18:15 / start19:00
2月07日(金) 福岡・イムズホール
open18:15 / start19:00
2月14日(金) 大阪・なんばHatch
open18:15 / start19:00
2月16日(日) 東京・EX THEATER ROPPONGI
open17:15 / start18:00
▼チケット
￥5,000 (税込/D別) 全席指定
＊申し込み枚数：1公演につき4枚まで/複数公演申し込み可
【アルバム封入先行】
11月13日(水)正午～11月24日(日)23:59
配信予定日：2019年11月13日(水)21:00〜
▼LINE「chay公式アカウント」
https://live.line.me/channels/4007947/upcoming/12381753
※11月8日(金)〜視聴予約開始
▼LINE「ワーナーミュージック邦楽公式アカウント」
https://live.line.me/channels/56910/upcoming/12381904
※11月8日(金)〜視聴予約開始
▼Instagram「chayアカウント (@chay1023_official)」
https://www.instagram.com/chay1023_official/?hl=ja
▼Twitter「chayアカウント (@chaychay1023)」
https://twitter.com/chaychay1023
▼YouTube「Warner Music Japan公式チャンネル」
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▼Twitter「ワーナーミュージック・ジャパン公式アカウント (@warnermusic_jp)」
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■＜chay LAVENDER TOUR 2020＞
2月06日(木) 愛知・名古屋ダイアモンドホール
open18:15 / start19:00
2月07日(金) 福岡・イムズホール
open18:15 / start19:00
2月14日(金) 大阪・なんばHatch
open18:15 / start19:00
2月16日(日) 東京・EX THEATER ROPPONGI
open17:15 / start18:00
▼チケット
￥5,000 (税込/D別) 全席指定
＊申し込み枚数：1公演につき4枚まで/複数公演申し込み可
【アルバム封入先行】
11月13日(水)正午～11月24日(日)23:59
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