戦国異聞録「胡蝶綺~若き信長~」信長の素顔に迫る?耽美な物語

戦国異聞録「胡蝶綺~若き信長~」信長の素顔に迫る?耽美な物語

戦国異聞録「胡蝶綺~若き信長~」信
長の素顔に迫る?耽美な物語

TOP画像引用元 (Amazon)「胡蝶綺~若き信長~」とは?

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魔王と人々から恐れられ、“鳴かぬなら殺してしまえホトトギス”の句で有名な武将・織田信長。
『戦国BASARA』などの歴史ゲームでも、最強クラスのボスキャラとして認知されています。
しかし、本作で彼は、武士として城主としての判断に悩み、弟の裏切りに心を痛める優しい心を持つ青年として登場!
そんな若き日の織田信長を斬新な解釈、美麗な作画で表現した作品が、『胡蝶綺~若き信長~』です。
アニメは、2019年7月から、AT-X、BSフジなどで放送されました。
キャラクターデザインには、『らんま1/2』、『薄桜鬼』の中嶋敦子氏を起用。
美しく凛々しい武士達を見ることができますよ。
監督は、歴史ファンタジーアニメ『アルスラーン戦記』を手掛けた阿部記之!
アニメスタッフも、幕末新選組奇憚『薄桜鬼』を手がけたスタジオディーンの精鋭スタッフが集結!
原作のないオリジナル作品ですが、本格派歴史アニメとして、クオリティの高い作品に仕上がっています。
また、2019年2月から月刊アニメージュにて、アニメの前日憚・スピンオフ小説が掲載。
2019年8月からは、webコミックサイトcomicoにてコミカライズ版が連載中。
漫画は、時十葉あいが担当し、アニメのストーリーをフルカラー、美しい作画で再現されています!
さらに、スマートフォンアプリ『Honey Magazine』にて、『胡蝶綺 ~信長恋聞録~』のストーリーが配信中です。
歴史ファンも、イケメン作品が好きな方も楽しめる魅力満載。
メディアミックスでさらに魅力を発見できる作品です!
武将・織田信長の素顔と成長を描くストーリー!
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時は戦国時代。
尾張の大名、織田信秀の嫡男・信長は、幼いころからの破天荒ぶりに、“大うつけ”と母に疎まれながら育ちました。
それでも、彼は決して孤独ではありません。
彼のそばには、本当の兄のように見守る、乳兄弟・池田恒興が存在したのです。
結婚、大切な家族の喪失、仲間との別離を経て、信長は、武士としての覚悟を少しずつ知っていきます。
若き日の織田信長の苦悩、葛藤、裏切りを史実をなぞりながら、愛を交えて描く歴史ドラマアニメです。
今作の魅力は、従来のイメージを一変させる新たな信長と帰蝶の姿!
織田信長を身内思いの優しくフランクな性格に描いています。
また、親しい者には方言で話していたり、異国から集めた品が収められた宝物庫にこっそり入ってワクワクしながら異国の書物や宝を眺めたり、メガネ男子など、どこか愛らしい印象を感じさせます。
親しみやすく描かれているので、感情移入しやすく、応援したくなりますね。
かけがえのない人を亡くす場面、弟・信勝とのすれ違いと争いを見ていると、切なく胸に突き刺さってきます。
そして、妻・帰蝶の誰にも言えない秘密を知ってもなお、ありのままを愛し、寄り添う姿がかっこいいです!
帰蝶でなくとも、思わず惚れてしまいそうになりますね。
 
その帰蝶も、信長と共に戦う頼もしい忍びとして大活躍!
帰蝶と信長の間に子供がいなかった通説を活かした設定など、史実を歪ませない程度に施したアレンジは秀逸。 
今までの時代劇や漫画で見たことのない、凛々しくて強い帰蝶を見ることができますよ。
互いを大切に想い、支え合う2人を見ると、応援せずにはいられません!
是非、固い絆で結ばれた2人に注目して見て下さいね。
華やかで艶めかしい作画、豪華キャストにも注目!
▲TVアニメ『胡蝶綺 ~若き信長~』第2弾PV
今作には、有名実力派声優が多数出演しています。織田信長役は、『アルスラーン戦記』のアルスラーンを演じた小林裕介。
優しく、カリスマ性のある信長のイメージにぴったりです。兄のように信長を見守る頼れる家臣・池田恒興役には、『アイドルマスターsideM』の桜庭薫役など、クールな役に定評のある内田雄馬
信長の正妻・帰蝶役には、『かぐや様は告らせたい〜天才たちの恋愛頭脳戦〜』の早坂愛役など、声の表現力・演技力に長けた花守ゆみりを起用。
誰よりも美しく献身的な姫君と、信長の背中を預ける最強の忍。まるで別人のような声色の変化に注目して、見ていただきたいです。
信長の家臣で後に加賀藩の大名になる前田利家役には、『うたの☆プリンスさまっ♪』で一十木音也役を演じた寺島拓篤
子犬のように愛らしく、明るく元気な利家を演じています。シリアスな展開が多い作品のオアシス的存在です。
また、信長の実の弟・織田信勝役は、『ダンベル何キロ持てる?』など人気作に出演する・演技派声優・石川界人。今までの彼の役とは打って変わって、信勝は穏やかな性格。
兄との家督争いの結末で魅せた石川界人の演技は、涙なしに見られません!
信勝を利用し、尾張を我が物にしようと企む家臣・津々木蔵人役は、『銀魂』の神威役の日野聡が担当。
爽やかで賢い見た目に反し、したたかに信勝を利用する表裏のある演技が絶妙です。
いかがですか?豪華声優陣によるキャラクターの魅力を引き出す演技、そして、鮮やかな色彩と艶やかな作画の武将達!
メインの登場人物は皆美しく、個性的な魅力満載!
戦のシーンはもちろん、濃密な人間ドラマも目が離せません。そして、恋愛作品としても見応え充分!
歴史アニメが初めての方、声優ファンもハマれますよ。
ここからはオススメ曲を紹介!
和テイスト全開のロックチューン「疾走」! 
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『胡蝶綺』のオープニングテーマを歌うのは、りぶ。2010年からニコニコ動画の歌ってみた動画で活動を開始。
ニコニコ動画の平均再生数は100万回以上!9年経った今もなお、若い世代を中心に人気のある歌い手です。
その魅力は、ずばり表現力の高い歌声!彼の透明感のある甘い歌声は、一度聴いたら忘れられない存在感を持っています。
その実力は、唯一無二の歌い手と賞されるほど。そんな彼の初めてのアニメ主題歌が、今作のオープニングテーマ『疾走』です。
作詞・作曲は、『いーあるふぁんくらぶ』、『ロキ』など数々の人気VOCALOID楽曲を手掛けたみきとPが担当しています!
彼の楽曲もりぶと同じく、一度聴いたら忘れられないキャッチーなメロディーが特徴的。
レベルの高い歌い手とボカロP、まさに夢のようなタッグですね!
主題歌『疾走』が収録されているCDアルバム『Ribing fossil』は、なんと発売日にオリコンデイリーランキング2位にランクイン!
約4年半ぶりのアルバムリリースに関わらず、初日で14,871枚の売り上げを記録。
りぶの人気の高さがうかがえます。
ここからは、物語の世界観に合った主題歌『疾走』の魅力に迫っていきますよ。
疾走 歌詞 「りぶ」
https://utaten.com/lyric/mi19091327
三味線を想わせるような軽やかなAメロ、ジャズテイストから徐々に激しくなっていくドラムが耳に残るBメロ、ストリングスの切なげな音色と力のこもったりぶの歌声。
タイトル通り、疾走感のある楽曲に仕上がっていますね。和風のメロディーから、激しいロックチューンに変化していく様子は、少年・織田信長が、苦難を経て、尾張を統治する武将に成長し、戦国の世を突き進む姿とも重なっています。
歌詞においては、戦国時代らしいフレーズがたくさん散りばめられています。
「(繰り返す)無常な河の流れ」というフレーズからは、尾張周辺の大名同士の激しい争いが絶えないこと、信長に突きつけられる数々の苦難を思い起こさせます。
「愛の下 血も涙も流れる」という歌詞は、誰かを守るためには、過酷な状況下でも、戦わなければならない乱世を彷彿とさせています。
りぶの聴き惚れる歌声が、際立つキャッチーなサビには、英語が。『薄桜鬼』の主題歌では、聞き慣れない熟語、堅い文語が用いられ、主人公の力強さを表していました。
今回は、舞台が戦国時代ですから、英語を使うことで、英語やドラムなど当時交易していた南蛮(ヨーロッパ)の色を織り交ぜているようですね!
サビは、力強い歌声と切なげな歌詞が対照的。裏切った弟・信勝ともう一度分かり合いたくて苦悩した信長の心境とも重なります。その迷いや悲しみをかみしめ、振り切っていくような歌声がとても凛々しいです。
争いの先にある天下太平の世を目指す、信長にふさわしい曲に仕上がっていますね!
愛する人を守る覚悟を歌ったED!「牙と翼」
▲May'n - 牙と翼(Short Ver.)_TVアニメ『胡蝶綺 ~若き信長~』エンディングテーマ
エンディングテーマ「牙と翼」を歌うのは、歌姫・May'n!『マクロスF』の人気歌姫・シェリル・ノームの歌を担当したことで、一躍有名になったアニソンシンガーです。
デビュー時はなんと高校生。実年齢を感じさせない、圧倒的な歌唱力。艶やかで、魅惑的な歌声が彼女の持ち味です。すらりとした体躯から放たれる、パワフルなハイトーンボイスは11年経った今も健在!
そんな彼女の歌声と、弦楽器による切なく美しいメロディー、耽美的な作画が絶妙にマッチしたエンディングテーマが、『牙と翼』です!

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まず、注目してほしいのはメロディー!琴や三味線など和楽器を彷彿とさせる音が耳に残りますね。 なんと実は、和楽器は使わず、バイオリンを始めとする弦楽器を使っているんです!
新し物好きで、西洋の珍しい物を取り入れてきた織田信長らしい表現ですね。
弦楽器の深い調べが醸し出す幽玄なメロディーは、何度も聴き入りたくなる魅力があります。西洋の弦楽器と和風の旋律が、ストーリーの美しさと、切なさをより引き立てているようです。
次に、歌詞を見ていきましょう!
牙と翼 歌詞 「May'n」
https://utaten.com/lyric/qk19070120
曲のテーマは、ずばり、“大切なものを守る覚悟や強さの美しさ”。歌詞とエンディングアニメから、帰蝶をイメージできますね。特に、サビの「鎧を捨てて つかむその手を二度と離さない」は、壮絶な過去を持つ帰蝶が、信長とともに生きていきたい気持ちが現れています。
「暗くても 聖域でも いっそ誰かの道、迷わせても」からは、大切な人を守るためにはどんな手段や道も厭わない姿勢が感じ取れます。
帰蝶の場合、エンディング映像で、美しい長い髪を切って、信長の隣にいることが、歌詞と重なります。帰蝶にとっての鎧は、トレードマークといえる長く美しい髪。
その鎧を、「邪魔なものは置いていくんだから」と、脱ぎ捨ててしまう大胆さに感服です!信長を守るために、男性として、忍びとして、生きると決めた帰蝶の頼もしさを感じさせますね。
終わりの見えない戦乱の世。どんな絶望に見舞われても、前を見据え、自分の足で歩む信長と帰蝶の力強さが感じられる楽曲です。
また、エンディング映像は、物語のシーンを切り取った写真のように艶やかで美しいです!
切ない兄弟愛、歪んだ主従愛、凛々しい主従愛。様々な愛の形を表現した中嶋敦子氏の引き込まれる美麗な映像を含めて、楽曲の世界観を堪能して下さいね。
2期を希望したくなるクオリティ!

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いかがでしたか?
唯一無二のボーカルの光る、和テイストの美しい楽曲、美麗な作画、『薄桜鬼』のアニメスタッフによる史実に忠実で随所にアレンジの効いたストーリー、どれをとってもクオリティが高いです!
ちなみに、アニメは、歴史の教科書でもお馴染みの“桶狭間の戦い”までが一区切り。今までありそうでなかった、若かりし頃の織田信長にスポットを当てた作品でした。
 
毎回あっという間で、このまま織田信長の人生を最後まで描いて頂きたいと思える出来!
Twitterにも、続編を切望するファンの声が寄せられています。
そして、なんと2020年2月16日、東京の日経ホールにて、スペシャルイベント開催が決定!
小林裕介、内田雄馬、花守ゆみりを始め、主要キャストが勢揃いします。
どんなイベントになるかは、お楽しみ!コミカライズ版を読んだり、アニメをもう一度見直しながら、公式ホームページやTwitterをチェックして、イベントの続報を待ちましょう!
最新情報はこちらから
・『胡蝶綺 ~若き信長~』 Twitterアカウント
・『胡蝶綺 ~若き信長~』 公式ホームページ
TEXT Asakura Mika

UtaTen

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