(C)2018 Lyca Productions. All rights reserved.

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ある日突然、インドのスマホが大暴走
!? その真相は?

伝説のロボットが地球を救う! 映画『ロボット2.0』日本ではスマホを落としただけなのに大変なことになった映画がヒットしましたが、インドでもスマホは超重要。2018年の時点で人口の4分の1がスマホを所有していたそうで、これだけで3億3700万人にものぼります。現在ではもっとたくさんの人がスマホを所有しているでしょう。
そんな経済成長著しいインドの人たちをあざわらうかのような事件が起きるのが、この『ロボット2.0』です。本作は2010年にタミル映画としては異例のヒットを記録した『ロボット』の続編。今回は『アベンジャーズ/エンドゲーム』や『アイアンマン2』のスタッフがVFXやアニマトロニクスを手がけ、まさにインド映画界とハリウッドがガッツリ組んだエンターテインメント大作に仕上がっているといえましょう。
舞台はチェンナイの町。ある時、この町の人々の手からスマホが鳥のように空へ向かって飛んで行ってしまいます。原因は不明。業者が追加のスマホを発注しても、なぜか隣町との境界線を越えた途端、輸送トラックの中からスマホがすべて飛び立ってしまうのです。
ロボット工学の専門家・バシー博士(ラジニカーント)は、美人ロボットのニラー(エイミー・ジャクソン)と共に事件の謎を追います。やがて町中のスマホが合体して、巨大な鳥の怪物になっていることが発覚! 怪鳥は町を襲い、軍隊も歯が立ちません。バシー博士はかつて暴走により封印されたロボット「チッティ」を復活させることに……。
「テクノロジーが暴走し、武器になる」というプロット自体はDCやマーベルの映画でもありそうですが、「鳥になって人を襲う」という発想がインド映画ならでは。やはり自然への崇敬を感じさせますね。
ストーリー自体もかなり面白いのですが、スマホが一斉に飛び立つシーンや、合体して怪物になるシーンのVFXはかなりの迫力で、インド映画の枠を越えているかも!?  新しいインド映画の地平を感じさせてくれる娯楽大作です。本国では『バーフバリ 王の凱旋』に次ぐ、歴代興収第二位を記録した本作。日本でも大ヒットを飛ばしそうな、インドパワー炸裂の怪作となっています。
(文/吉田直子)
『ロボット2.0』
2019/10/25(金)より新宿ピカデリー他全国公開中
配給: アンプラグド・KADOKAWA
コピーライト: ©2018 Lyca Productions. All rights reserved.
監督・脚本:シャンカル/音楽:A.R.ラフマーン/VFX:レガシー・エフェクツ
衣裳デザイン:メアリー・E・ヴォクト
出演:ラジニカーント、アクシャイ・クマール、エイミー・ジャクソン
2018年/インド/147分/5.1ch/シネスコ/カラー/日本語字幕:吉田裕子/字幕監修:深尾淳一

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