ザ・クロマニヨンズの新譜『PUNCH』
に帯びる“時代性”
変わらず響く、4人のロックンロール
往々にして新しさを追求することを求められるのがアーティストですが、彼らの場合は“変わらぬこと”で何かを訴えかけているように思います。ライブ会場ひとつ取ってもそれは言えるでしょう。彼らは1回のツアーで膨大な数の公演をこなすのですが、開催地が実に幅広い。LIQUIDROOMやなんばHatchでライブを行うかたわら、「さいたま市民会館おおみや」や「尼崎市総合文化センター」などでもほぼ同じセットリストを展開する。限りなく生活感が漂う場所で演奏することがあります。つまりは「家」。彼らのライブは、“帰る場所”としての機能が少なからずあるように思います。ミーティアでも2017年に開催された『BIMBOROLL』の全国ツアーを取材させていただいた際、葛飾の「かつしかシンフォニーヒルズ モーツァルトホール」でのライブにお邪魔しました。
変わったのは、クロマニヨンズか、はた
また僕たちか。
ちなみに、アナログ盤への愛はいつも通りであります。今回も“60年代フリップバックE式盤”が再現され、ジャケットにも相変わらず執拗な愛情を注いでおります。60年代はレコードが純粋に尊いもので、ジャケットにも相応のクラフトマンシップが宿っていた時代でした。CDを含めたフィジカルの商品が売れなくっている今のご時世、“変わらぬこと”も一苦労ですが、彼らは変わらずロックンロールを響かせるでしょう。僕たちがどれだけ変わってしまったとしても。
発売日 2019年10月09日
価格 ¥3,204
01. 会ってすぐ全部
02. 怪鳥ディセンバー
03. ケセケセ
04. デイジー
05. ビッグチャンス
06. 小麦粉の加工
07. クレーンゲーム
08. ガス人間
09. 整理された箱
10. リリイ
11. 長い赤信号
12. ロケッティア
<商品詳細>
Sony Music Shop
ザ・クロマニヨンズの新譜『PUNCH』に帯びる“時代性”はミーティア(MEETIA)で公開された投稿です。
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ミーティア
「Music meets City Culture.」を合言葉に、街(シティ)で起こるあんなことやこんなことを切り取るWEBマガジン。シティカルチャーの住人であるミーティア編集部が「そこに音楽があるならば」な目線でオリジナル記事を毎日発信中。さらに「音楽」をテーマに個性豊かな漫画家による作品も連載中。