L→R 野月平イオ、雲林院カグラ、熊埜御堂ヤエ、流鏑馬アヤメ

L→R 野月平イオ、雲林院カグラ、熊埜御堂ヤエ、流鏑馬アヤメ

【Broken By The Scream
インタビュー】
原色ばっかりだったところに
黄緑とか水色とか
新しい色を加えられた

クリーンが多い曲は前から
やりたかったし
デスヴォイスの迫力も増したと思う

そんな活動を経て、2ndアルバム『Noisy Night Fever』が完成したわけですが。

イオ
今までリリースした作品もそうなんですけど、今回のタイトルもその時の私たちの雰囲気や内容に合わせてラウドバンドの名前とか曲名を掛け合わせています。メタルとかラウドが好きな方なら気が付くかも。

1曲目の「アイハキミハモノ」は他の楽曲が強気な姿勢なのに対して、メロディーと歌詞が切ない印象でした。

ヤエ
歌詞の表情が見えやすかったので、歌いやすさはありました。
イオ
PS4『お姉チャンバラ ORIGIN』のテーマソングで、私たちにとって初めてのタイアップソングなんです。ゲームをやってて自分たちの曲が流れるなんて不思議だけど、タイアップのお話をもらった時は嬉しかったです。

BBTSはパンチの強い楽曲が多いイメージなんですけど、今作では「アイハキミハモノ」を含め、クリーンが特徴的な「知らないキミと真夏の夜空」など繊細な一面を知れる曲も多い気がしました。

アヤメ
クリーンが多い曲は以前からやりたかったんです。今までの作品の中でこんなに多かったことはなかったと思うし、デスヴォイスの迫力も増していると思います。
カグラ
楽曲の幅が広いとそれだけ伝え方の種類が増えていくので、激しい曲から大人しめの曲までちゃんと楽しんでもらえるように研究しました。
イオ
曲によって色が変わると“次はこんな曲があったらいいな”っていうのが思い浮かぶ時もあるので、歌っていて楽しいですね。

転調する曲もかなり多いですよね。特に「ハルウララ」なんて曲が変わったんじゃないかと思って何回も確認しちゃいました。

ヤエ
そうですよね(笑)。ハードな曲はとにかく息を吸う間がないので、ジムに行って肺活量を鍛えるようにしています。体力には自信があったんですけど、これが思ってたより大変で。疲れてパフォーマンスが悪くなるのは嫌なんです。

「Last minute」や「GoodnightはKissのあと」はメロディーだけを聴くとポップだけど、その土台では激しく楽器が鳴っていて、BBTSの特色のひとつだなと。

イオ
そうですね。異なった特徴のものが混ざり合っているのは音楽的にもそうですし、ライヴのMCでは私たちの性格もそうだってことが分かると思うので、ぜひライヴでそれを観てもらいたいです。

季節感のある曲はこれまでにもありましたが、今作にはファンタジーっぽさのあるクリスマスソング「Snowlight Fantasy」が。

アヤメ
冬っぽい曲はあったけど、クリスマスソングは初めてですね。
ヤエ
ファン方も期待してくれているかもしれないので、12月までに披露できるように頑張ります。

ラストの「宝物」はギターとヤエさんとアヤメさんの歌声というシンプルな構成で始まったので逆にそわそわしました(笑)。

ヤエ
私たちもそわそわしました!
カグラ
ついにデスヴォイスとスクリームがない曲がきたのかと思って、最初はのんびり聴いてたんですよ。そしたらやっぱり途中からドン!ってきて(笑)。他の曲に比べてパートは少ない分、エネルギーが伝わるように気持ちを込めて歌いました。
イオ
そわそわしてもらえるのも嬉しいですね。私たちの特徴が伝わっているからなのかなって。

『Noisy Night Fever』は改めてどんな作品になったと思いますか?

イオ
ここまで振り切った楽曲を表現できるのはBBTSしかいないっていう自信があって、それを詰め込めたと思います。
カグラ
めちゃくちゃ美味しいカルピスの原液を飲んでいるみたいな、私たちの魅力をこの一枚に凝縮できたんじゃないかなって。
アヤメ
こんなに歌声が聴こえる曲が多いのは初めてで、そこは挑戦した部分でもあるから、また新しい一面を感じてもらえるんじゃないかと思います。
ヤエ
だからこそレコーディングは戦いでした。前作に比べて成長したところも見せたいし、自分たちができると思っていることを表現するのが難しくて。やっぱりレコーディングの時は普段と違って緊張するし、どんなに自分が感情を込めてても、それが音に乗ってなかったら意味がないじゃないですか。その表現力があれば、もっとクリーンを活かせられるのかなと。今までの作品では“これを聴けばBBTSが分かる”っていう激しめの曲が多かったんですけど、今作では原色ばっかりだったところに黄緑とか水色とか新しい色を加えられた感じがします。色鉛筆みたいにこれからもどんどん色を増やせていけたらいいですね。

取材:千々和香苗

アルバム『Noisy Night Fever』2019年10月9日発売 DAWN DEAD/GROUND-BASE INC.
    • DADE-00013

『Broken By The Scream ONEMAN LIVE「Killswitch Young Lad」』

10/26(土) 東京・Veats shibuya ※BAND SET

Broken By The Scream プロフィール

ブロークンバイザスクリーム:略称“BBTS”。2017年1月にデビュー。“メタル系スクリーミングアイドル”を掲げ、低音グロウルの野月平イオ、高音スクリームの雲林院カグラ、クリーンヴォイスの流鏑馬アヤメと七々扇ツバキという二枚看板を擁立し、世界的にも稀なメンバー構成は唯一無二のスタイルであり、一般的なメタルサウンドでも類を見ない成り立ちとパフォーマンスにて、国内外からのリスナーに大注目される。メタルコアやデスコア、ジェントなどさまざまな要素を取り入れた楽曲が多いのが特徴的であり、エクストリームかつキャッチ―な音楽が絶妙なバランスでBroken By The Screamらしさを作り上げている。2022年7月にアルバム『RISE into CHAOS』でメジャーデビューを果たした。Broken By The Scream オフィシャルHP

「アイハキミノモノ」MV

アルバム『Noisy Night Fever』
トレーラー映像

OKMusic編集部

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