『松竹新喜劇 錦秋特別公演』の製作
発表に山田洋次、わかぎゑふらが登壇
  令和初の松竹新喜劇は『大阪の 家
族はつらいよ』『舞妓はんと若旦那』
の2本立て

2019 年 11 月 13 日(水)~24 日(日)、大阪松竹座で『松竹新喜劇 錦秋特別公演』が行われ、令和初の松竹新喜劇は、『大阪の 家族はつらいよ』、『舞妓はんと若旦那』の2本立てで上演される。
『大阪の 家族はつらいよ』は原作・脚本・演出を山田洋次、脚本・演出助手をわかぎゑふが務める。『家族はつらいよ』は2018年1月、劇団新派により三越劇場にて舞台化され、本年 9 月 7 日から大阪松竹座でも上演されるが、松竹新喜劇版は関西の演劇界を代表するわかぎを迎えて、ご当地大阪を舞台に繰り広げられる離婚騒動を軸に、現代の“大阪の家族”をユーモラスに描く。“大阪”にトコトンこだわった『大阪の 家族はつらいよ』は、舞台を見ているのに思わず我が家を見ているかのような感覚に陥る、煩わしくて、愛おしい、大阪の家族の物語となっている。
『舞妓はんと若旦那』は初演以来、『さいなら』というタイトルでたびたび上演されてきた劇団の人気演目のひとつ。祇園の舞妓と薬問屋の跡取り息子の恋愛模様を描く。今回は、藤山寛美、渋谷天外、曽我廼家文童らも演じた若旦那・要二郎を植栗芳樹、ヒロインの舞妓清香を成瀬綾乃、要二郎の恋のライバル宮大工・新吉を渋谷天笑が務め、それぞれ初役で挑む若手三人による挑戦の舞台となる。また、ユーモラスな番頭・伊助を曽我廼家文童が、情の深い要二郎の母・お甲に大津嶺子とベテラン二人が芝居を支え、芸者千代葉を OSK 日本歌劇団の白藤麗華が華やかに演じることもみどころとなる。演出に新派の齋藤雅文を迎え、松竹新喜劇の初々しい恋物語に期待が高まる。
9月6日(金)に大阪市内において製作発表が行われ、『大阪の 家族はつらいよ』で原作・脚本・演出を勤める山田洋次、脚本・演出助手のわかぎゑふ、松竹新喜劇からは劇団代表の渋谷天外、藤山扇治郎、井上惠美子、曽我廼家八十吉、曽我廼家寛太郎、川奈美弥生、里美羽衣子、泉しずか、桑野藍香が登壇し、意気込みや思いを語った。
山田洋次:かつて渥美清さんが松竹新喜劇の藤山寛美さんのファンで、寛美さんの真似をして僕に教えてくれていたことが懐かしいです。その頃からいつか松竹新喜劇のみなさんとご一緒できたらと思っていましたので、今回は夢のようなお話をいただいたと思います。藤山扇治郎さんとは映画でご一緒したことがありますが、他の皆様は初めてですので、わくわくしています。とにかくにっこりしていただけるような作品に違いない!と思っております。
わかぎゑふ:山田監督とはこれまで4か月ほどかけて(今回に向けて)仕事をしてきました。やっと大きな声で山田監督と仕事してんねん!と言えるのがうれしいですね。(離婚を切り出されて)笑いがなくなったときの関西人がどうなるかを見ていただきたいですね。
渋谷天外:寅さんのあの山田洋次監督が松竹新喜劇とご一緒できる!胸はドキドキ、夢心地のようです。ただ、シビアで台詞を一言一句間違ってはいけないとも聞いたので、劇団員一同びくびくしていましたが、お稽古の中で作っていくとおききしたので、一生懸命頑張っていきたいと思います。
藤山扇治郎:映画の時はもちろんですが、今回また劇団の演出をしてくださるとのことで、本当に緊張しております。映画の時には丁寧にわかりやすく演出をしていただいた記憶がございます。今回も監督の胸を借りて一生懸命お稽古して、そして一番はお客様に喜んでいただける作品になればいいなと思っています。
井上惠美子:今回私が勤める富子の役は実年齢ともほぼ一緒。従順な奥さんがある日突然離婚を切り出す、というとても魅力的なお役だと思います。亡くなった母が同じ“とみこ”でしたので、きっと喜んでいると思います。
曽我廼家八十吉:今回の作品をするにあたり参考資料をいくつかいただいてみましたが、離婚が発端とのことで、女房に聞かれてはいけないなと思いながら見ていました。寅さんの映画はリアルタイムで見ていましたので、監督とご一緒するのは、半分怖い気持ちですが、とにかく楽しみにしています。
曽我廼家寛太郎:“キネマの天地”の時、藤山先生に撮影現場に連れて行ってもらい、監督にご挨拶をさせていただきました。今回、監督とお仕事をする御縁をいただき、藤山先生もどこかで見てくださっているのではないかと思います。
川奈美弥生:山田監督とご一緒できるということで本当にありがたく思っております。松竹新喜劇らしく、明るく演じられればと思います。
里美羽衣子:映画、劇団新派と様々な方が、私が今回演じる加代役をされていますが、山田監督のもと、私らしい加代を作れるように、頑張っていきたいです。
泉しずか:今回、出演させていただけることが決まり、本当に夢のようです。私の演じる長女の役は後先考えず、ずけずけとものをいう役です。私自身と通ずるところもあるのではないかなと。のびのびと一生懸命頑張ります。
桑野藍香:あの寅さんをつくられた山田監督とご一緒できて、本当にうれしいです。私の演じる憲子役は芯の強い女性だと思いますので、一生懸命お稽古に励みたいと思います。

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