首振りDolls

首振りDolls

首振りDolls、
マンスリーインタビュー第7弾で
新宿ロフト公演に向けた想いを語る

5月22日にニューアルバム『アリス』をリリースし、5月24日から全国ツアーをスタートさせた首振りDollsが、8月30日にいよいよ東京・新宿ロフトでツアーファイナルを迎える。マンスリーインタビュー第7弾では、ファイナルに選んだ場所、新宿ロフトにかけた想いを語ってもらった。

【マンスリーインタビュー】

■マンスリーインタビュー第1弾 https://okmusic.jp/news/323875
■マンスリーインタビュー第2弾 https://okmusic.jp/news/329571
■マンスリーインタビュー第3弾 https://okmusic.jp/news/335318
■マンスリーインタビュー第4弾 https://okmusic.jp/news/339258
■マンスリーインタビュー第5弾 https://okmusic.jp/news/343414
■マンスリーインタビュー第6弾 https://okmusic.jp/news/347907

今までとずっと同じ場所でやってちゃ
前に進めないなって思って

――5月24日からスタートさせた全国ツアー『PSYCHO SHOCK!!』も、いよいよ8月30日にファイナルを迎えるわけだけど、このツアーのファイナルに新宿ロフトを選んだ理由は?
ナオ:前に進むための一歩というか。今までとずっと同じ場所でやってちゃ前に進めないなって思って。ロフトって登龍門でもあると思うから、まずはそこに挑みたいなという気持ちから。
ジョニー:ロックの聖地だからね。いつかやりたい場所だったし、武道館を目指すなら絶対にそこはやっておくべき場所っていうか。通過点的なイメージかな。通過点にしては大きなチャレンジでもあるけど。

――いつ頃ロフトに決めたの?
ジョニー:いつだったっけ?
ショーン:俺が入るって決まったときには(2018年12月に加入)、もう決まってた?
ジョニー:あぁ、どうだったっけなぁ?
ナオ:もう決めてたかも。2枚目のアルバムがリリース出来そうだから、リリースツアーをしたいねって話とかもしてて、新宿ロフトで出来たらいいなと思って。でも、なかなか週末のロフトを抑えるのは大変だって話になって。上がってきたのが8月30日だったって感じだったかな、最初は。秋くらいだったと思う、10月とか11月とか。
ショーン:あぁ、そういえば、お誘いを受けたときになんとなく言われてたかも。

――“ベース如何ですか?”っていうお誘いを受けたときに?
ショーン:そうですね(笑)、“ベース如何ですか?”っていうお誘いを受けたときに言われた気がする。1月5日のデビュー戦だったMUCCやミオヤマザキとの対バンのお話も含め、SEX MACHINEGUNSとの対バンツアーとかビッグイベントを聞かさせたときに、既に決まってた感じだった気がする。でも、本当に、それがまだ1年も経っていないとか、信じられないくらい遠い昔のことのようで(笑)。
ナオ:本当だよね。本当に今、ここに至るまでいろんなことがありすぎたからね。
ショーン:濃ゆいよ。激動の2019年。
ジョニー:たしかに遠い昔のことみたいな感覚だね。

――そうだね。ロフトという会場を抑えた当初、手応えはあったの? ロフトをソールドさせる手応え。
ナオ:手応えというか、その頃にはロフト出来るバンドになってなくちゃなっていう感じだった。でもね、北九州のバンドが、東京で500人キャパのライヴハウスをワンマンで抑えるって、かなり勇気のいることなんですよ。1stアルバムのときの全国ツアーは、とにかく何もかもが初めてすぎて、勝負に出る出方もよく分からなかったというか。D'ERLANGERのTetsuさんとお話しさせてもらったときに、“自分の身の丈に合ってないことをやり続けないと、バンドは成長しない”って言われて。ビビらないで、身の丈に合ってないことをやり続けていかないとダメだって。そこでビビったらバンドが終わるって。その言葉を聞いて、あぁ、そっかって納得したんです。それを言われたのが戸城さん(ex.ZIGGY,the DUST'N BONEZ,LANCE OF THRILL,BAD SiX BABiES, THE SLUT BANKSの戸城憲夫)の誕生日会だったから、ちょうど去年の夏頃で。それきっかけでロフト押さえたんだったと思う。

――まさに成長するための選択だったと。
ナオ:そう。でも、いま思い返してみると、初めて首振りDollsでワンマンやったときも、無茶なタイミングだったな。最初のワンマンライヴは、小倉のLiveSpotWOW!っていうキャパ200くらいのとこなんだけど、結成から1年も経ってなかったから。
ジョニー:あー、やったね。
ナオ:めちゃくちゃ背伸びだったけど、結構お客さん来てくれて。
ジョニー:笹取りに行ったときや!

――笹!?
ジョニー:そう、笹(笑)。
ナオ:あのね、ライヴハウスを変なふうにしたくて。アトラクションにしたかったの。入り口の壁に隙間なく全部首振りDollsのポスター貼って、会場に入ったら、俺が書いた殴り書きの書を笹と一緒に貼り付けて、お化け屋敷みたいにして。お化け屋敷といえば柳なんやろうけど(笑)、何故か笹で。
ショーン:笹取りに行ったなぁ〜(笑)。
ナオ:水子供養の近くの山に笹を取りに行ったから、ジョニーがめちゃくちゃ怖がってて。
ジョニー:昔は霊感強かったからね。今は全くなくなったけど(笑)。
ナオ:そういえば最近言わないねぇ(笑)。それで、ステージにもいっぱい笹飾って。

――なに、その学園祭みたいな演出(笑)。
ジョニー:本当に学園祭みたいなノリやった(笑)。
ナオ:でも、そんなことやってるバンドが居なかったから、結構面白がられて。小倉のライヴハウス界隈の人たちの心を打ったみたいで、いろんな人が注目してくれたんだよね。

――もともとショーアップされたライヴがしたいんだもんね、首振りDollsは。例にあげるとするなら、アリス・クーパーのような。
ナオ:そうそう。アリス・クーパーって、演劇的要素とかアトラクション要素をロックンロールに持ち込んだ最初の成功者だったと思うから。今やってる人、あんまり居ないもんね。
ジョニー:お金かかるからね〜。
ナオ:切実(笑)。でも、最近首振りDollsも、そういう演出っぽいものは全くやっていないんだけど、やりたい気持ちは今も変わっていなくて。でも、やるならチープなものじゃなく、ちゃんとお金をかけてやりたいと思っているから、今はバンドの力だけで勝負しないとなと。めちゃくちゃおもちゃ屋さんとか行って、何か使えるものないかなぁと思って探したりもしたんだけど、おもちゃは使えないかなぁ。ショボくなっちゃう。
ジョニー:昔はシャボン玉マシーンとかムービングライトとか使ってやってたこともあったけどね。
ショーン:「シャボン玉」っていう曲が2ndアルバムにあるから、シャボン玉マシーンそこで使うとか!?
ナオ:そう思うでしょ、でもね、意外と最後の明るい曲とかに持って来た方が映えるんだよ〜!
ジョニー:そうそう。明るい曲の方がね。実際にやってみて感じることって違うからね。

OKMusic編集部

全ての音楽情報がここに、ファンから評論家まで、誰もが「アーティスト」、「音楽」がもつ可能性を最大限に発信できる音楽情報メディアです。

新着