L→R 明希(Ba)、マオ(Vo)、ゆうや(Dr)、Shinji(Gu)

L→R 明希(Ba)、マオ(Vo)、ゆうや(Dr)、Shinji(Gu)

【シド インタビュー】
キャリアを重ねたからこそ
シンプルなことがやれる

曲調と違和感がある歌詞のほうが
刺さるんじゃないかな

大人のバンドでないと作れないアルバムですね。タイトル曲「承認欲求」は今の時代を象徴する言葉でエッジのあるナンバーかと思いきや、ゆったりしたミドルテンポのメロディアスな曲という。

Shinji
曲作りの締切前日に納得いくものが作れなくて、朝早く起きて何気なく作った曲なんです。他の曲は深く考えたものばかりなんですけど、これは15分ぐらいでスーッとできました。
マオ
こういう曲のメロディーにはポップな歌詞を乗せることが多いと思うんです。僕もそっちの方向に行きかけたんですが、もしかしたら聴いた時に曲調と違和感がある歌詞のほうが刺さるんじゃないかと思ったんです。“承認欲求”というタイトルはおっしゃる通り、今の時代を映していて、今までは時代に関係なく聴ける歌詞を目指していたんですが、今回はあえて“2019年や2020年によく使われたよね”と言われるようなワードを持ってきて書いてみようって。これだけ使われている言葉なのに、そういうテーマで書いている曲ってあまり聴いたことがないし。

確かにそうですよね。承認欲求って誰にでもある願望なんだけど、SNSの時代には満たされるようで満たされないモヤモヤを抱えてしまいがちで。

マオ
承認欲求の持つ中毒性というか、1回認められたことで感じる快楽に対して上乗せしていく感覚を書きたかったんですよね。僕自身はSNSの反応とか、それほど気にしないタイプではあるんですけど、やっぱり“いいね”が多いほうが嬉しいじゃないですか。そう思う時点で認められたいという欲求があるんだろうなって。人前に立っている自分でも感じるんだから、そうじゃない人はなおさらだろうと思ったら、どんどん言葉が出てきましたね。

今の時代を映していると同時に、さっきシンプルというワードが出てきましたが、アプローチ的には情報過多な時代と反比例していますよね。そこも意識した部分なんでしょうか?

明希
特に意識はしてなくて、たまたまそうなったというか。でも、確かに今言われて、何でも揃うような時代と逆のことをやってるのかなと思いました。それが逆にいいのかなって。この数年、音を重ねるより引いていく在り方になりつつあったので、今回のアルバムでやりたかったことができましたね。
Shinji
結構前から思っていたことではありましたからね。個人的にも洋楽とかシンプルな音楽を聴くとカッコ良いと思ったり。CD通りに演奏するとか、そういう意味ではないんですけど、ライヴでの再現性も高くなりますよね。

OKMusic編集部

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