Tsubasa Shimada(PRIZMAX)
presents『Wet Crate』
- 第38回 KH aka Four Tet -
PRIZMAXのパフォーマーでありながらDJとしても活躍する島田翼が、長年集め続けた珠玉のレコードコレクションの中からお気に入りを紹介する、偏ったエゴ満載の連載企画。この機会にぜひ、ループミュージックの世界観に浸ってみてはいかがでしょうか?
いよいよ本格的に暑くなってきて、今年も夏がスタートしましたね。夏は好きです。
いつかフジロックに行ってみたいんです。夏の野外で聴く音楽は特別だと思います。全然知らない人だけれども、「この場所を全力で楽しむ気持ちで来た」人たちの一体感や熱量をその中に入って感じたいんです。過酷な自然環境で聴く音楽は最低であり最高だと言っていたのは野外レイヴマニアの先輩だったかな。僕なら泣きながらガシガシに踊ってると思います。
音楽を聴く環境ってとても大切ですよね。朝の電車の中なのか、休日家でゆっくり聴くのか、週末のナイトクラブで聴くのか、などなど。
もちろん僕は全部好きです。
いろんな環境で聴く音楽も変わってきますが、やっぱりいい音響で大音量で聴くダンスミュージックは好きです。
今後多様な環境でDJをやりたいですし、僕の音楽に興味を持ってくれる方々といろんな音楽体験をしたいです。DJとは人の音楽体験を導くアートフォームのひとつであると思っています。時間と愛情を注いで探してきた最高のレコードを通して、人、空間、時間を特別なものにするんです。まあ僕がなにを言っても”パリピ”なんでしょうけれど。
以前ツイッターでもつぶやきましたが、ハウスミュージックを聴いて遊ぶのは楽しい、クールなことなんだ、と開眼してくれる人がいてくれるよう、精進します。
なにをプレイしようか、今日のお客さんはどんな感じなんだろう、とやら悩みながらレコードをバッグに詰め込む時間が1番好きなのです。