「魔法騎士レイアース」25周年記念イ
ベントで明かされたイメージソング「
夢色の翼」作詞秘話

 「魔法騎士レイアース」のアニメ放送25周年を記念したイベントが7月19日、東京・EJアニメシアター新宿で開催中の「55th ANNIVERSARY トムス・アニメ夏まつり 2019」内で行われた。第1話「伝説のマジックナイト始動」と第19話「「対決!魔法騎士VSザガート」が上映されたほか、獅堂光(しどうひかる)役の椎名へきる、龍咲海(りゅうざきうみ)役の吉田小南美、鳳凰寺風(ほうおうじふう)役の笠原弘子らが登壇し、放送当時を回顧しつつトークに花を咲かせた。
 1994年から全49話が放送された「魔法騎士レイアース」は、「CLAMP」によるファンタジー漫画のアニメ化。ある日突然、剣と魔法の異世界“セフィーロ”に召喚されてしまった光たちは“魔法騎士”として、神官ザガートに捕らえられたエメロード姫を救う旅に出る。“魔神”炎神レイアースらの力を得た光たちは、やがてザガートを討ち果たし、隠されていた悲しい真実を知りつつも東京へと帰還するが、セフィーロには新たな危機が迫っていた。ファンタジー作品である一方、ロボットアニメとしての側面ももち、2019年発売の「スーパーロボット大戦T」にも参戦を果たしている。
 トークショーは「魔法騎士レイアース」直撃世代だという声優の儀武ゆう子による司会で進行。作品スタート時を振り返り、吉田が同作のオーディションが、光、海、風役の3人1組という特殊な形式で行われたことを明かすと、当時高校を卒業したばかりの新人だった椎名は「現場に入らせていただいたら、さまざまな作品で主役やメインキャラクターを演じられている方たちばかりで緊張してしまって、床ばかり見ていたように思います」と収録開始当時の心境を語った。
 同作のアフレコ現場の雰囲気は和気あいあいとしたもので、笠原はそのなかでも、吉田が率先してコミュニケーションをとっていたことが印象的だったという。「小南美さんとフェリオ(役の山崎たくみ)の仲がすごくよかったのもよく覚えています」と語る笠原に、吉田は「私もたくみくんもお酒が好きなので、よく一緒に飲みに行きました。その延長線上で、現場でも楽しくやろうと話していました」と、お酒をたしなまないという椎名、笠原両人不在の場で交わされたやりとりを明かした。
 話題が各キャラクターの恋愛エピソードにおよぶと、吉田が海のイメージソング「夢色の翼」の作詞にまつわる秘話を開陳した。「海ちゃんのキャラクターで、恋愛をモチーフにした曲の作詞をお願いしますと言われ、ふと思い浮かんだのが第4話で“水の龍”を習得するときのエピソードでした。ザガートの力で石にされてしまったクレフが、モコナの力を借りて海に語りかけてくれるんです。この時の海の気持ちを想像して『あなたの言葉あふれれば 負けることを恐れず 飛び立っていける』という歌詞が生まれました」(吉田)
 終盤では、オープニング主題歌「ゆずれない願い」を歌った田村直美が登壇し、リリース25周年ライブの計画を明かすとともに同楽曲を熱唱。最後は、椎名が「放送から25年がたった今でも、こんなに大勢の方が集まってくださって『レイアース』を好きだと言ってくださることが本当に幸せです。光はずっと信じる心が力になると言い続け、最後まで諦めないことで夢をかなえました。その後、私も大人になってたくさん夢をかなえました。だから、みなさんも同じように『信じる心が力になる!』という言葉と、『魔法騎士レイアース』をどうか忘れずにいてください」と呼びかけ、光の必殺技である“炎の矢”を客席に向けて放ち、イベントの幕を飾った。
 「TMSアニメ55周年公式チャンネル」では「魔法騎士レイアース」第1~3話を無料配信中。

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