【スターダスト☆レビュー
インタビュー】
自分たちのバックボーンは
ちゃんと見せていきたい
来たい人が来られる環境にしたい。
それが僕たちのライヴの理想
これからまたふたつのツアーを並行して行なうわけですが、それにしても毎年、よくこれだけ全国各地を回りますね。そのタフさと全国のみなさんに会いに行く姿勢には感服します。81本の全国ツアーなんて、若手のパンクバンドでさえ聞いたことがありませんよ(笑)。
(笑)。昨今チケットの転売問題が取りだたされているでしょ? だけど、僕たちはできるだけそんなことがないように、最初から空席あってのコンサートを考えてます(笑)。ソールドアウトさせて観れない人が出ることに何のメリットがあるのかと。なので、僕たちはソールドアウトとかいう訳の分からない誉れや希少価値で攻めるよりは、回数をやることでそれを回避したいんです。いろんな事情も分かるけど、同じ日本国内にいるんだから、あと何公演か増やすだけで、観たい人が観れるようになって、みんなが幸せになれるわけですよ。顔認証や身分証明書とか余計なシステムや人件費を投入して、お客さんに余分なお金を出させるよりかは、来たい人が来られる環境にしたい。それが僕たちのライヴの理想なんです。
その親切さは分かりますし、その思いやりはファンの方々にとってはすごく嬉しいと思います。
僕らの中では“目の前にいるお客さんが楽しんでくれるかどうかが、一番の勝負。この人たちに面白いと思ってもらえたら僕らはまだ食いつなげる…それを感じて今でも活動しているんです。デビューして4年目くらいに「夢伝説」というCM曲の効果もあり、500人くらいの小さい会場だったので初めてソールドアウトしたことがあったんです。その時スタッフから“ライヴは腹八分目でいい。そうすれば、また観たいと来てくれるから。だから、今日はアンコールはやるな!”と止められたことがあって。だけど、その日すごく盛りあがって、結局約束を破ってアンコールに応えちゃったんです。そうしたらひどく怒られて(笑)。だけど、自分としてはそれが納得いかなくて。8割で留めて“この程度か”と思われたら、そのお客さんは二度と来ないと思うんですよ。でも、100パーセントやって“この程度か”と思われたのなら、それは自分の責任なので納得できる。それがスタ☆レビにおける“どこでも100パーセント理論”なんです。せっかくのチャンスも、もったいつけてるうちに全てを観せられずに去られてしまう…それほど悲しいことはありませんからね。
その話、スタ☆レビのサービス精神の根本を感じました。
だから、自然とコンサートも長くなっちゃう(笑)。
3分の1は根本さんのMCですけど(笑)。
“演奏2時間、しゃべり1時間半”とよく言われます(笑)。“俺、そんなにしゃべってるかな?”って感じるんだけど、実際、しゃべってるんだよね(笑)。でもさ、同じ言語でしゃべっている日本人が、今日の想いや楽曲の説明、何よりこの空間を共有できた感謝をみんなに伝えたいのに、今伝えないでいつ伝えるんだ!って話(笑)。おかげさまで未だ毎回、毎回、しゃべりも含めてコンサートは楽しくやらせていただいております。
取材:池田スカオ和宏
「うしみつジャンボリー」
メンバーコメントとMV(一部)
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