VR×リアル……Wの恐怖が迫りくるお
化け屋敷が東京タワーに出現!体験レ
ポート

VRとリアルな体験を組み合わせた和風ハイブリッドお化け屋敷 KICHIRI いしがまやハンバーグ presents『~お顔をちょうだい~老婆の呪面(じゅめん)』が、7月20日(土)から9月1日(日)まで開催される。それに先駆けて7月19日(木)、プレス向け先行体験会が行われた。

同施設は、松竹株式会社とミエクル株式会社により運営されている。松竹では、1998年にお化け屋敷ブランド「松竹お化け屋本舗」を創設。以来20年以上にわたって、映画の美術スタッフが会場セットを作るなど、同社のリソースを最大限活用したハイクオリティなお化け屋敷を展開していた。東京タワー地下1階で開催するのは今年で5回目。本年からは、松竹とカディンチェ株式会社、株式会社侍の3社で2018年5月に設立したジョイントベンチャー・ミエクルのVR技術を新たに導入し、新感覚のアミューズメントホラー空間を創出している。

今回のお化け屋敷は、東京タワー地下にある民俗資料館という設定。この地に秘められたお面「ハギトリの呪面(じゅめん)」にまつわる恐怖体験を味わうことになる。ハギトリの呪面は、殺された人間の顔で作られ、かぶるとお面にされた死者が最期に見た光景を見られると言い伝えられる恐怖のアイテム。アトラクションは、そのお面を興味本位でかぶってしまうところからスタート。ハギトリの呪面とはもちろん、VRゴーグル&高性能ヘッドホンのことだ。
なお入館前には、事前説明としてスタッフから「万が一、VRを見ていただいている際や、歩いていただいている際に、もうこれ以上やりたくないと思われた方は、大きな声で『リタイア!』と叫んでください」との指示があり、只ならぬ恐怖体験を予感させる。

椅子に座った状態でVRゴーグル&高性能ヘッドホンを装着すると、バーチャルの世界へ突入。すると眼前には、古い家屋の囲炉裏が映し出される。一緒に入室した参加者も一緒だ。皆一様に、不気味な呪面をつけてグッタリとうなだれている。時折、椅子が揺れたり軋んだり、あるいは、障子から漏れる隙間風を肌に受けたりして、臨場感は抜群だ。しばらくすると、障子の向こうから恐ろしい顔をした老婆が出現。血の付いた出刃包丁を携えて、ゆっくりとこちらへ近づいてくる。迫りくる足音や息遣い、おどろおどろしい声はヘッドホンを通してリアルに聞こえてくる。一緒に体験していた参加者の女性たちからは、幾度となく悲鳴が上がっていた。
こうしたVRでの恐怖体験が終わると、ゴーグルとヘッドホンを外して、次はリアル(ウォークスルー)のお化け屋敷体験へ。仮想現実とリアルでは、恐怖の質感が違う。VRは、臨場感抜群で迫力満点なことは確かだが、映像を見ていれば終わる。しかし、ウォークスルーは自ら歩を進めなければならない。受動的な恐怖体験から矢継ぎ早に能動的な恐怖体験へ移り変わるため、心の準備が追い付かず、結果、そこへ不意打ちを喰らうような恐怖が待ち受けているのだ。
「ホラー映画の主人公になった気持ちで楽しんでもらいたい」とは担当者の談。その言葉通り、本施設ではJホラーの物語の中を彷徨い歩くような感覚を堪能することができる。そんな、VRとリアルという一度で二つのホラー体験ができる「老婆の呪面(じゅめん)」。あなたもこの夏、体験してみてはいかがだろうか。

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