L→R 辻本健司(Ba)、花沢耕太(Vo&Piano)、山口教仁(Dr)

L→R 辻本健司(Ba)、花沢耕太(Vo&Piano)、山口教仁(Dr)

【Chicago Poodle インタビュー】
Chicago Poodleが新たに出発する上で
リセットができるベストアルバム

インディーズの時にはできなかった
アレンジをやってみたい

そして、DISC 2は「one」「Hello」「愛燦燦」というインディーズ時代の曲を再録しているのですが、なぜこの3曲を?

花沢
今のタイミングで、今のスキルで、インディーズの時にはできなかったようなアレンジをやってみたいって思ったのがきっかけなんですよ。選んだ曲も「one」はインディーズでの初めてのフルアルバムの表題曲だし、犬の鳴き声であったりとかで僕らの中でも思い入れの強い曲で。「Hello」はインディーズの頃からファンの間でも人気の高い曲だし、「愛燦燦」はこういうラテン的なのもChicago Poodleのテイストとしてあって、こんな音楽も好きだし、これから先も作っていくっていうことで選びました。

「one」はアレンジが岩倉さとしさんなんですよね。

花沢
「ODYSSEY」とか「ナツメロ」のアレンジをしていただいた、岩倉さんにやってもらってました。「one」はちゃんとアレンジャーを立てて、ディスカッションをしつつやろうかなって。ずっとライヴでやってる曲だったりするんで、例えば“サビの始めのところはコーラスを重ねて分厚くしたい”とか、そういうのはありましたね。
山口
アレンジャーさんとディスカッションしながら作っただけあって、緻密に構成できたと思いますね。これをライヴで再現した時、お客さんがどういう感情を持って聴いてくれるかなとか想像しながらレコーディングしました。
辻本
「one」って15年くらいずっと一緒のアレンジでやってきてまして…まぁ、イントロを変えたりとか、終わり方を変えたりとかはあったんですけど、根本的な部分で僕らのイメージが完全に固まってたので、岩倉さんに“全然違うアレンジでやってください”って丸投げに近い感じでお願いしました。で、上がってきたものに対する僕らの意見を反映してもらって…だから、僕らだけでは作れなかったアレンジになりましたし、コード進行とかもちょっと変わってたりするんで、よりドラマチックなものになりましたね。

自分たちの中で凝り固まってたものを、アレンジャーさんにぼぐしてもらった感じですか?

辻本
そうですね、いい感じに。
山口
それは「愛燦燦」もそうですね。自分たちの中では固定観念があったので。
辻本
“これ以上どう変えんねん!”っていうね。
山口
その中で新しい風を吹かしてもらったって感じです。せっかく10周年の記念なんで、固定観念を覆すようなアレンジにしようと。前のアレンジに慣れてる人が聴いたら、最初は違和感があるかもしれないですけど。

前のアレンジよりも華やかになってるし、花沢さんのヴォーカルも躍動的になってますからね。

山口
そうですね。 10年間に培ってきたものもありますし。

「Hello」に関しては? ストリングスが入って包容力が出たというか。

山口
かなりテンポを落として、さらにドラマチックに聴かせられたらいいなと思ったんで、リズム隊はなしにして、オーケストラで壮大に聴いてもらうアレンジになりました。
花沢
「Hello」はテンポが下がったので、歌いやすかったですね。当時のことを覚えてるんですけど、キーが高くてすごい歌いにくかったんですよ。それがライヴでやっていく中で、自然とテンポが下がっていったというか…たぶんお客さんが一番望むテンポっていうのがあって、そこに落ち着いていったんでしょうね。その適正なテンポでやれたのが、今回の「Hello」の良さかなって。

OKMusic編集部

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