渡辺謙、ケリー・オハラ主演 ロンド
ン公演『The King and I 王様と私』
の凱旋上映決定

渡辺謙、ケリー・オハラ主演で、第69回トニー賞4部門受賞に輝いたミュージカル『The King and I 王様と私』のロンドン公演最新版が、2019年9月27日(金)よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国9カ所で上映されることになった。7月11日(木)から東急シアターオーブで開幕した渡辺謙とケリー・オハラ主演の来日公演のチケット完売を受けての凱旋公開で、2018年8月、ロンドン・パラディウム劇場でおこなわれた公演の生中継映像の上映となる。
本作品は2015年4月16日、バートレット・シャーの演出でブロードウェイ19年ぶりにリバイバル上演を果たし、チケット入手困難な人気作品としてロングランを記録した。その評判はもうひとつのミュージカルの聖地ロンドンにも波及し、2018年7月3日(プレビュー開始は6月21日)から約3カ月間、ウエストエンドのパラディウム劇場で上演されると、ブロードウェイ公演に勝るとも劣らない人気を博しローレンス・オリヴィエ賞4部門にノミネートされる快挙を果たした。
(c)Matthew Murphy
(c)Matthew Murphy
1951年ブロードウェイで初演され56年に映画化、その後も再演を重ねているが、その中でも2015年版が特に輝きを放つのは、“異なる文化的背景を持つ者同士の相互理解“という現代的なテーマを打ち出した点。水と油のように相容れない価値観を持つアンナと王が、考えをぶつけ合いお互いへの理解を深め、感謝と尊敬の心で結ばれていく姿は、多様性の時代に何が必要なのかを表し、今こそ観るべきミュージカルとして人々の心を捉えている。
シャム王を演じるのは日本が誇る国際派スター渡辺謙。2015年にミュージカルの聖地ニューヨーク・ブロードウェイ・デビューを果たし、本作でトニー賞ミュージカル部門の主演男優賞にノミネート、さらに今年ロンドン版にてローレンス・オリヴィエ賞にも同様に主演男優賞にノミネートされる快挙を成し遂げた。単なる暴君ではなく、強国の脅威にひとりで立ち向かう王の孤独を繊細に表現した演技には、アジアの俳優ならではの感性が光る。
(c)Matthew Murphy
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その王に反発しながら惹かれていくアンナ役は、本作でトニー賞ミュージカル部門の主演女優賞を受賞したケリー・オハラ。アンナと王がダンスを通じ心通わせる「Shall We Dance?」の名場面では、渡辺謙との息の合ったパフォーマンスで観客を魅了。またトニー賞助演女優賞に輝いたルーシー・アン・マイルズもチャン夫人役で存在感を発揮。さらに日本からはミュージカル『ファントム』やTVドラマ『Jin-仁-』でおなじみの大沢たかおが、シャム王の忠実な家臣であるクララホム首相役で出演、迫力ある演技を披露している。
(c)Matthew Murphy
(c)Matthew Murphy
現代的なテーマに焦点を当てた演出と豪華キャスト陣の演技で、ミュージカルの2大聖地でも高く評価されている作品をこの機会に大スクリーンで堪能しよう。
【あらすじ】
本作の物語の舞台は、1860年代初頭のシャム(現在のタイ王国)。英国人女性アンナは、シャム王の夫人たちと子供たちの家庭教師をするために、息子を連れてバンコクにやって来る。すぐに子どもたちと仲良くなるアンナだが、専制君主の王とは事あるごとに衝突。しかし英国公使の接待にアンナが一役買ったことをきっかけに、王とアンナの心は通いあっていく。

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