WANIMA 大量の水しぶきを浴びながら
ライブを堪能するレア体験、『S2O』
ライブで2万人熱狂

WANIMA ✕ S2O JAPAN Good Job!! Release Party ~カオス!!ギネス!?日本初!!~

2019.7.15 県立幕張海浜公園 S2O JAPAN特設会場
WANIMAが7月15日(月)に千葉・県立幕張海浜公園 S2O JAPAN特設会場で『WANIMA ✕ S2O JAPAN Good Job!! Release Party ~カオス!!ギネス!?日本初!!~』を開催した。
このイベントは今年3月にリリースされた4thシングル「Good Job!!」の発売を記念したもので、タイのソンクラーン(水かけ祭り)と音楽をコラボレーションさせた“世界で最もずぶ濡れになる音楽フェス”『S2O』の日本版である『S2O JAPAN SONGKRAN MUSIC FESTIVAL』とタッグを組んだ、まさに海の日にふさわしい激アツな野外公演。また、『S2O』が単独アーティストとコラボするのはWANIMAが世界初ということで、果たしてどんなカオスな空間が生まれるのか、ライブ前から期待が膨らんでやまない。
WANIMA 撮影=瀧本 JON... 行秀
雨がしばらく続いていた関東地方だけれど、この日は奇跡的に天気も持ち、詰めかけた2万人の観客は海が見える砂浜でのライブというロケーションからしてすでにテンションが高まっている。開演前のライブエリア外では、ビーチフラッグや輪投げを楽しむ人の姿も。そして、ステージには本国タイの『S2O』さながらに、巨大な貯水タンクや吸水管をモチーフにした水の工場をイメージさせるセットがそびえ立つ。
WANIMA 撮影=瀧本 JON... 行秀
鉄板SE「JUICE UP!!のテーマ」で勢いよく登場したWANIMAの3人。「『WANIMA ✕ S2O JAPAN Good Job!! Release Party』、せーの!」というKENTA(Vo&Ba)の合図にファンが「開催しまーす!」と応えるお決まりの宣言から「オドルヨル」に颯爽と滑り込み、イントロでウォームアップのコール&レスポンスが決まったかと思えば、ステージ前方およびスタンディングエリアのセンター付近に設置された水かけマシーンから左右広域にいきなり強烈なスプラッシュが発射され、辺りは早くも蜂の巣をつついたような大騒ぎになった。この放出、想像以上にエグくて、例えるならどしゃ降りの雨(※総水量は100万リットル!)。もしくはプロ野球のビールかけくらいの激しさ(※リハーサルで水をかけてもらったKENTAはコンタクトレンズを紛失してしまったそう)。とにかくあっという間にずぶ濡れになるほどで、足下の砂浜も即刻ぬかるみと化している。
WANIMA 撮影=瀧本 JON... 行秀
そうなればもう、この非日常感を楽しんだモン勝ち。「飛び跳ねろ!」というKENTAの誘いに乗り、オーディエンスはむしろ積極的に水を浴び、もみくちゃになったり、サークルを作ったりと思い思いに踊り狂う。KO-SHIN(Gt&Cho)とFUJI(Dr&Cho)も異様な盛り上がりを受けて快調に飛ばす中、WANIMAのニコちゃんロゴがデザインされた巨大バルーンが客席に投げ込まれ、爆発音や大量のCO2、レーザーも炸裂するなど、いろんな意味で一瞬たりとも気が抜けないライブが続く。
WANIMA 撮影=瀧本 JON... 行秀
「日本でいちばん『S2O』が好き! 濡れ濡れボーイズです!! みんなもう気付いたと思うけど、今日はただでは帰れんからね。ヤバすぎて、我々もめちゃくちゃテンション上がってますよ。いろんな場所が濡れると思います。いちばん濡れてる場所、どこか知ってるけど(笑)」とKENTAのMCも絶好調。このシチュエーションをめいっぱい楽しみながら、それでいて誰も取り残さないように、一人ひとりの心に届くように、WANIMAは等身大のパンクチューンをとびきりのビッグスマイルとともに意気揚々と鳴らす。
WANIMA 撮影=瀧本 JON... 行秀
中盤では、7月17日発売の5thシングル「Summer Trap!!」に収録の新曲「夏のどこかへ」(三ツ矢サイダー2019 CMソング)を披露。夕暮れ時の野外に気持ちよく響いたKENTAの歌声をはじめ、青空のようにスカッと冴えわたるKO-SHINのギターソロ、FUJIが刻む抜群に歯切れのいいビートも梅雨の蒸し暑さを解消させ、ひと足先に夏を感じさせてくれた。この爽快なサマーチューンを特別な場所でファンと共有できる喜びはひとしおだったに違いない。
もちろん、公演タイトルどおり4thシングル「Good Job!!」の楽曲も披露された。卑猥なのにかっこよく聴かせてしまう得意のエロ格好いい系ナンバー「渚の泡沫」は強烈なスプラッシュ演出でも沸かせ、失敗しても立ち上がろうとする人の背中を押してくれる「アゲイン」は会場に一段と温かなムードを醸成。自分たちの生きざまをあらためて表明するような「ANSWER」では、肩を組んで歌うオーディエンスの姿も多く見られた。
WANIMA 撮影=瀧本 JON... 行秀
KENTAが「今日は海も近いし、じいちゃん観に来てるかな」と前置きしてエモーショナルに聴かせた「1106」、ゆったりとしたテンポで歌い始めて会場の大合唱を呼んだ「Hey Lady」、KO-SHINがいちばん好きな曲だという「ANCHOR」など、胸が震える瞬間は数え切れない。
「いやー、めちゃくちゃ楽しい! メンバーが2万人増えたってくらい、みんな歌ってくれるからさ。ありがとうございます! 『S2O』の話が来たとき、水がバーッて撒かれるのがすごく楽しそうやなと思ってやることにしました。ここから見た景色は絶対にこれからも忘れません」と語ったKENTA。「みんな楽しいですか?」の問いかけに歓喜の声が上がると、「あーっ! よかった!!」と安堵の表情を浮かべていた。大量の水しぶきを浴びながら高揚感たっぷりなWANIMAの音楽が堪能できるというレア体験は、訪れたファンにとっても忘れられない思い出となったようだ。
WANIMA 撮影=瀧本 JON... 行秀
ドームクラスのバンドに成長した凄みも存分に見せつけ、2万人の観客をずぶ濡れ&大熱狂させたWANIMA。スプラッシュと火柱のコントラストが鮮やかだった「いいから」で本編を終え、アンコールも「リベンジ」、リクエストに応えた「エル」、<進め君らしく 心踊る方>と歌う渾身の「ともに」などで圧倒。ラストの「花火」を力強く駆け抜けると、サプライズで夜空になんと300発もの美しい花火が舞った。「たーまや~!」と叫ぶKENTA、ステージ上で人間ピラミッド(2段)を作る3人がなんだかとても愛らしい。かくして、KO-SHINの一本締めでイベントは大団円を迎えたのだった。KENTA曰くニューシングル「Summer Trap!!」のレコ発ライブも予定しているとのことなので、その続報も楽しみに待ちたいと思う。
取材・文=田山雄士 撮影=瀧本 JON... 行秀
WANIMA 撮影=瀧本 JON... 行秀

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