エリア51が下北沢で旗揚げ公演『ノゾ
ミ』~寺山修司「書を捨てよ町へ出よ
う」を原案に

アーティスト集団エリア51の旗揚げ公演『ノゾミ』が2019年10月2日(水)から6日(日)にかけて、下北沢Geki地下Libertyで上演される。寺山修司の「書を捨てよ町へ出よう」を原案に、作・演出をエリア51の神保治暉が担当する。
エリア51は「#拡大するアートチーム」を標榜に、神保を中心に集まったアーティスト集団で、劇団としてではなくメンバーそれぞれがアーティストとして作品を生み出していける環境の中で活動し、創作の輪を拡げていくことを目標としている。演劇のみならず映像や美術作品、アプリ開発などさまざまなカタチで社会とつながりを持つことも目的としているようだ。
神保は原案となった寺山の「書を捨てよ町へ出よう」で自由を求める魂に気づかされたという。今の日本がどんどん暗く窮屈になっていくように感じる中、改めて本作品で自由について考えていきたいと述べている。
旗揚げ公演を行うにあたり、エリア51はクラウドファンディングを行い112 万 8,000 円の支援金を集めることができたという。小劇場の旗揚げ公演でこれだけの金額を集めた例は珍しいのだそうだ。今回の上演例をもとに小劇場演劇をもっと盛り上げるべく、宣伝も兼ねた"ある企画"も準備しているとのこと。詳細は近日発表されるので注目したい。
あらすじ
大学の映画サークルで監督をしていたカドタは、卒業後、就職もせずフラフラとただ生きるだけの生活を送る。そんな中、友人の一人が起こした福祉施設での事件を機に、彼らは生きる意味を自問しはじめる。そしてカドタは再びカメラを構えた。しかしそこに映るのは映画を撮っているカドタ自身の姿だった。

【プロフィール】
寺山修司 (1935年~1983年)
青森県出身。歌人や詩人、劇作家や映画監督をはじめ、競馬やボクシングの評論家としても活動するなど、多ジャンルにわたり活躍した。「言葉の錬金術師」の異名を持つように、言葉や映像をコ ラージュ的に用いて虚実入り混じる不思議な世界観を打ち出し、かつての既成概念を大きく揺さぶった。1970 年代のアングラ演劇のブームを筆頭に、若者たちのカリスマ的存在として時代を牽引していた。

神保治暉(エリア 51)
埼玉県出身。24 歳。日本大学芸術学部演劇学科を卒業。在学中は演劇ユニット・ゲニア星人を主宰し、すべての作品を作・演出した。主な作品に野外劇「下校劇『約 4 キロ』」、教室公演「ラップバトル演劇◉イッポンのマイク」など。卒業制作「書を捨てよ町へ出よう’ 16」で川野希典賞を受賞(上演 台本・演出)。

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