【速レポ】<京都大作戦2019>キュウ
ソネコカミ、「今日は一発目、もっと
イケるだろ!」

数日前まで降り続いた雨もすっかりやんだ太陽が丘。本日の天気は涼しい風もたまに吹く、曇り空。いわば踊って騒ぐ野外フェスにはピッタリの天候だろう。午前11時00分、楽しむ気とやる気満々のオーディエンスが、開幕のカウントダウンを叫ぶなか、源氏ノ舞台のトップとしてステージに上がったのはキュウソネコカミ
バンドサウンドと共にヤマサキ セイヤ(Vo/G)が「おはようございます! <京都大作戦>、3年ぶり!! 一緒に遊ぼう!!!」と気合いの入った挨拶を決めた。それを合図に「MEGA SHAKE IT!」が始まれば、ヨコタ シンノスケ(Key/Vo)がステージ狭しと動き回りながら煽る。オカザワ カズマ(G)もカワクボ タクロウ(B)も台の上に乗っかって、丘の向こう側にまで届ける勢いで弦をかきむしる。
勢いをさらに加速させながら突き進むなか、ロックもファンクもダンスミュージックも飲み込んだ「ギリ昭和」に突入すると、昭和世代も平成世代も巻き込んで、踊れや歌えや騒げの狂乱ぶり。ヨコタはショルダーキーボードをマシンガン風に構えたと思えば、背中合わせになったヤマサキとユニゾンフレーズを弾きまくる。オカザワもカワクボもネックを高く上げて決める。それだけ激しいライブパフォームを繰り返しながら、しかし、バンドサウンドが破綻しないのはさすが。土台であるソゴウ タイスケ(Dr)の力強いビート、カワクボの安定したプレイ、その上で自由奔放に音で遊ぶメンバー3人。そんなキュウソネコカミの曲を浴びて、身も心も解放されていくオーディエンスだった。
「3年ぶりに<京都大作戦>に来ました。3年前に牛若のステージに出させてもらって、そこから2年間呼ばれなくなって。その間、ヤバイTシャツ屋さんに完全にポジション奪われた。今年は4日間あって良かったです。だけど4日間あったからじゃなくて、この先も、俺たちは大作戦に出たい。今日は一発目、もっとイケるだろ!」

まるで応援団長のごとく一言ずつ力を込めて演説するヤマサキ。その言葉がオーディエンスの気持ちへさらに火を点けていった。「KMDT25」ではソゴウの叩く祭囃子に合わせ、でっかいサークルも生まれて、老若男女が肩を組んで踊る姿も。一足早い盆踊りだ。
しかし、そんな楽しい光景はいつまでも続かない。やおら客席エリアに降りたヤマサキが、人の波の上に立ち上がった。威風堂々とした表情を見せながら始まったのはBRAHMANのTOSHI-LOWをイメージしたという楽曲「TOSHI-LOWさん」だった。ヤマサキに向けグーパンチのようなハイタッチを浴びせる元気のいいオーディエンス。次々にクラウドサーフも起こった。ハードコアバンドの極悪ギグといった様相でもある。

さらにラストには「大作戦、メチャクチャやりたい」と、パンクな新曲までブチかます。曲と共に様々な表情やパフォームでも楽しませ、本領を発揮したキュウソネコカミだ。

取材・文◎長谷川幸信
撮影◎HayachiN

【キュウソネコカミ セットリスト】

01. MEGA SHAKE IT!
02. メンヘラちゃん
03. ギリ昭和
04. KENKO不KENKO
05. ビビった
06. KMDT25
07. The band
08. TOSHI-LOWさん
09. 新曲


■<京都大作戦2019 -倍返しです!喰らいな祭->

6月29日(土) 京都府立山城総合運動公園 太陽が丘特設野外ステージ
6月30日(日) 京都府立山城総合運動公園 太陽が丘特設野外ステージ
7月06日(土) 京都府立山城総合運動公園 太陽が丘特設野外ステージ
7月07日(日) 京都府立山城総合運動公園 太陽が丘特設野外ステージ
開場 9:30 / 開演 11:00 / 終演 20:00予定

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