橘龍丸・三浦海里ら出演、舞台『誰ガ
為のアルケミスト』ゲネプロレポート
「ゲームをやっている人にしかわから
ないものを作っては意味がない」

全世界900万ダウンロードを突破した本格タクティクスRPGゲーム、『誰ガ為のアルケミスト』を原作とした舞台『誰ガ為のアルケミスト舞台版「聖石の追憶」』の幕が上がった。“舞台✕劇場版✕小説版”とゲームが連動し、サービス開始から4年目を迎えた「タガタメ」の世界はさらに拡大している。そんな“PROJECTタガタメイヤー”の一翼を担う舞台版では、橘龍丸を筆頭に実力派の俳優陣が選ばれた。6月26日(水)に行われた関係者と取材陣に公開されたゲネプロ、並びに囲み会見では、今泉プロデューサーとキャスト8名が登壇し、作品における見どころを語った。
クダンシュタイン役 橘龍丸
クウザ役 三浦海里
今泉「知っている人向けに作ってたら意味がない」ゲネプロ前の囲み会見
囲み会見フォトセッション
ーー舞台「聖石の追憶」がいよいよスタートしますが、今の心境をお願いします。
今泉潤(原作・企画・プロデュース):非常に緊張しております。「タガタメ」イヤーということで、ユーザーのみなさまにいろんな体験をしていただこうと展開しております。
昔僕自身が舞台を作っていたことがありまして、エンターテインメントとして舞台は熱いものを届けられるんじゃないかと思っております。舞台観劇が好きな人とゲームユーザーって全然違う性質のものですが、ゲームユーザーの皆様にも3年半続く本作を新しい「タガタメ」として、何かメッセージや熱いモノを感じていただけるエンターテインメントが出来たんじゃないかなと、それをこのメンバーで作れたんじゃないかなと思っております。

今泉潤プロデューサー
オライオン役 小笠原健:今泉さんの情熱があって、ここまで来れたと言っても過言ではないです。僕らもそのパワーに引っ張られて、みんなでお酒を飲みながら試行錯誤して作り上げてきたので、いい初日が迎えられるんじゃないかなって思っております!
オライオン役 小笠原健

ーー具体的にどういう稽古をやってきたんでしょうか。
クダンシュタイン役 橘龍丸:本読みが終わってからも今泉さんの情熱で本をもう一回改めて考えてくださいました。ゲームと舞台ではやはり距離感など難しいこともありましたが、そういったところも役者陣が個人個人ディスカッションしながら舞台を作り上げてきました。今回振付もですが、殺陣では(ザイン役の中村)誠治郎さんにご助力いただいて、一人ひとりが力を出し切ってここまでやってくることができました。ぜひ足を運んでいただければと思っております。
ーー稽古場ではいろいろあったんですか?
今泉:楽しいことしかなかったね?
橘:大変な思いをしながらでしたが、楽しい時間でした。
(c)誰ガ為のアルケミスト 舞台版「聖石の追憶」製作委員会
今泉:ゲームは二次元の世界観の中での「イメージ」があると思うんですが、舞台は舞台で役者がそれを演じてもらえればいい、というようなことをずっと言っていました。(ゲームに)「寄せるな」と、ね!
中村:ですね。稽古最終日まで今泉さんとぶつかりながらお芝居を作らさせていただいたので、本当に幸せな時間でした。
ーーそれぞれ個性的な衣装ですが、こだわりポイントをお願いします。
今泉:僕は今日、夏仕様でオーダーメイドのジャケットです!
中村:いやいや(笑)
橘:かっこいい! 僕はそうですね、民族っぽい部分もありつつ、「聖教騎士団」の団長として威厳を保つような、突っ張った感じの衣装ですね。トゲトゲしいです!
カノン役 花影香音:カノンの衣装には星が描かれているのがポイントかなと思います。いっぱいあるんですよ~キラキラしてます。
カノン役 花影香音
クウザ役 三浦海里:今風なブカブカ感。あとは龍ですね~。ドラゴンがカッコイイと思います。
カグラ役 末永みゆ:カグラは露出も多くてセクシーなところと、ワダツミのクウザとチハヤとちょっと似た感じ。和っぽいところですね。
カグラ役 末永みゆ
オーティマ役 遊馬晃祐:ターンをすると中の生地が見えるんですよ。これが僕は好きで、舞台上でたくさんすると思うのでぜひ見てください!
オーティマ役 遊馬晃祐
小笠原:皇帝なので、赤色を多めに取り入れてます。
橘:皇帝は赤なの?
一同:(笑)
小笠原:髪も目も赤です!
中村:僕は対極的に全部白なので、自分の中の黒い性格を全部白で覆い尽くしてくれています。「聖教騎士団」の団長として、光をイメージ出来たらなと思います。
ザイン役 中村誠治郎
ーー見どころをお願いします。
橘:エンターテインメントとして殺陣もあり、オープニング的なところもあり、そして衣装も目で見て楽しむ、立ってるだけで絵になる舞台だなと思います。それぞれ持っている「正義」や「誓い」がキーワードとなるような台詞がありますが、そこがどういう風に描かれているのか。また「聖教騎士団」とオライオンの戦いがどういう結末を迎えるのかというところを観ていただけたらと思います。ゲームユーザーでない方も楽しめる内容になっているなということを感じているので、自信を持ってみなさんにお届けします。
ーー舞台オリジナルキャラクターであるクウザですが、どのような人物ですか。
三浦:最初は任侠感って言っていたんですが、稽古をしていくにつれて任侠よりは粋な男という方向で作っていきました。それが舞台上で表現できて伝わればと思います。
今泉:誠治郎さんの「お前任侠ってわかってるのか?」「殴り合いしたことあるのか?」という話から、「海里が演じる一番かっこいいクウザ」みたいなのを探っていったという感じですね。
クウザ役 三浦海里
ーー誠治郎さんが殺陣をご担当されていたということですが、見どころをお願いします。
中村:乱戦が多く、衣装と舞台セットの限られた空間の中で緻密に殺陣を付けました。みんな立ち位置も計算してやってくださっているし、ストーリーを重視した殺陣になっています。殺陣と物語が分離しないように、お客さんが気持ちを込めて見入れるような殺陣にしたいと思って作ったのが見どころです。
今泉:ドラマも殺陣に入れてもらいました。
中村:こまごま言ってくる……(苦笑)。一緒に作ってきた感じです。
ーー見どころやメッセージをお願いします。
今泉:ゲームユーザーに見ていただきたいという想いがある中で、ゲームをやっていない方――ゲームをやっている人にしかわからないものを作っては意味がないと思っていたので、エンターテインメントとして誰が観ても何か持って帰っていけるようなものを意識して作りました。ゲームユーザーの期待を裏切らないように、キャストは殺陣と芝居重視で選考させていただきました。みんなアツい奴らばかりで、実際に舞台を観ていれば試行錯誤していった様子を見て取れるのかなと思います。僕はとにかく熱い芝居、見て胸が熱くなるような芝居が好きなので、そういうものを目指して作りました。舞台が初めての方も、舞台ファンも今まででとは違う体験ができるんじゃないかなという作品が作れたと思っています。ぜひご覧ください。
橘:カンパニー一人ひとり、誰ひとりが欠けてもこの舞台は完成しなかったなと思う瞬間が多々ありました。それぞれの正義、それぞれの誓いを胸に、熱量を落とさずここまでやってきました。舞台の隅から隅に至るまでじっくりご観劇いただけたら幸いです。ぜひとも劇場に足を運んでくださいますようお願いします。
囲み会見ではプロデューサーの今泉を筆頭に、キャスト同士が名前で呼び合ったり、ちょっとした冗談に笑いあったりと和やかな雰囲気で、今泉や橘が言うように稽古でたくさん話し合ってきたんだろうということが伺われた。
ゲームの中でも特に人気の高い「聖石の追憶」より、この舞台のための新キャラクターを加えて、語られていなかったもうひとつの「聖石」の物語が展開される。
ゲームの人気キャラクターでもある、橘龍丸演じるクダンシュタインは任務で降り立った地でかつての友であるクウザ(三浦海里)と再会する。最初はその無事を喜んでいたが、クウザの真の狙いは聖教騎士団が監視下に置いている「聖石」であり……。

右:バシーニ役 山口大地
ファンタジー要素が強く華やかな装飾の多い衣装もさることながら、武器の再現度も非常に高い。殺陣ではそれぞれの武器の特性を生かした戦い方だが、武器の扱いやアクションの流れはとても二次元感のある特徴的な魅せ方をしている。男性だけでなく、女性陣のアクションもかっこよくて美しい。
右:セーダ役 花奈澪
ヤウラス役 梅田悠
ゲームのストーリーがそのまま舞台になっているわけではないので、ゲーム好きな人はさらに「タガタメ」の世界観を深められるし、舞台や俳優が好きな人にはそれぞれの新たな魅力を感じることができるような舞台だ。
特筆すべきはクダンシュタイン、クウザの「友情」と「信念」、モンゼイン、ザイン、オライオンの「正義」、カノン、カグラの「笑顔」、ヤウラス、セーダ、オーティマ、バシーニの流れるような美しい「アクション」、そしてチハヤの「舞」だ。
左:モンゼイン役 伊勢大貴
チハヤ役 石川志織
舞台版「タガタメ」は6月30日(日)まで、東京・銀座博品館劇場にて公演。
取材・文・撮影:松本裕美
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(c)誰ガ為のアルケミスト 舞台版「聖石の追憶」製作委員会

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