【インタビュー】MINAMI NiNE、パン
クが香る男っぽいロック感と良質なポ
ピュラリティを兼ね備えた個性にさら
なる磨き

MINAMI NiNEが“SUPER EP”と銘打った6曲入りの最新音源「IMAGINE」を完成させた。パンクが香る男っぽいロック感と良質なポピュラリティを兼ね備えた個性にさらなる磨きをかけると同時に、よりストレートに仕上げられた同作は独自の魅力に溢れている。新境地も含む幅広い楽曲やハート・ウォーミングな歌詞、甲子園の応援歌として大きな話題を呼んだ「ダイナミック琉球」を独自のカラーで染め上げたカバー・トラックが収録されていることなども注目だ。好盤を創りあげたMINAMI NiNEの全員インタビューを、お届けしよう。

■Imagine=“想像する”ということが作品のテーマになり
■友達や恋人、家族などを思い浮かべられるEPになった

――新しいEPを作るにあたって、テーマやコンセプトなどはありましたか?

ヒロキ:今回は特に決めていなかったです。前回「LINKS」を出してツアーをまわらせてもらって、ツアー中に感じたことだったり、メジャーデビューして日々の生活の中で感じること、思うことを中心にして1曲1曲書いていき、それを纏めたのが今回の「IMAGINE」というEPです。そういう作り方だったので、前作の「LINKS」以上にリアルな作品になったというのはありますね。

――リアルということは、サウンド面にも表れていますね。バンド以外の音も入れたり、凝ったコーラスをフィーチュアしたりしていた「LINKS」とは異なり、今作は基本的にストレートなバンド・サウンドを活かしていることが印象的です。

ヒロキ:前回のツアーでは、初めて同期を使って演奏したりしたんですよ。そうすると、自分達が“グッ”といきたい気持ちを押えられる感覚があるんですよね。なので、今回は3人だけで表現できるシンプルな作品を作ろうということを最初から考えていました。

――凝った作品を作った後にストレートなサウンドに回帰すると、物足りなさを感じてしまうことがありますが、「IMAGINE」は全くそういうことはなくて「LINKS」とは違った魅力に溢れています。もう1つ、今作はテイストの異なる6曲が並んでいますが、それも自然とそうなったのでしょうか?

ワラビノ:そうですね。自然と、そうなりました。

ヒロキ:強いていえば、最後の「Imagine」は曲調を意識して作った曲と言えますね。この曲は、レコーディングが始まる本当にギリギリに作り出して短時間で完成させたんです。元々は5曲入りでいこうと思っていたんですけど、何かが足りないなと自分達の中で感じていて。それで、僕がリスナーだったらどういう曲が欲しいだろうと考えて作ったのが、「Imagine」です。
▲SUPER EP「IMAGINE」【初回限定盤】
▲SUPER EP「IMAGINE」【通常盤】

――それは少し意外です。「Imagine」は上質なスロー・チューンで、時間がない中で作った楽曲とは思えませんね。

ワラビノ:ありがとうございます。僕は、今回のEPの中では「Imagine」が一番思い入れが強いんです。最後の最後にできて、作品を締めてくれた曲というか。それまでは曲を作っていく中でテーマとかは決めていなかったけど、この曲ができたことで“Imagine=想像する”ということが作品のテーマになったんです。友達や恋人、家族といった、いろんな人を思い浮かべられるEPになった。そういう意味で大きな1曲だし、楽曲自体も本当に気に入っています。

ヒロキ:「Imagine」を作った時は、スタッフ・チームの皆さんに、もう1曲だけ入れたいという話をしたんですけど、その時点では曲の原形があるわけでもなくて。自分の中で“ボヤ~ッ”としたイメージはあるけど、メロディーやコード進行といった具体的なものは一切なかった。そういう状態なのに、“もう1曲入れさせてください”とメチャクチャお願いしたよね?

ワラビノ&スケロク:うん。

ヒロキ:そうしたら、“じゃあ、すぐに曲を持ってきて”と言われて。曲作りをする前日の奈良のライブの後すぐに東京に戻ってスタジオに入って、そこで録って送りますと約束したんです。

ワラビノ:ネタもないのに(笑)。

ヒロキ:スタジオも3時間しかなかったし(笑)。

スケロク:無謀だよね(笑)。僕ももう1曲あったほうがいいということは思っていて、どういうものが必要かということを3人でずっと話していたんですよ。でも、何もない状態で1日で曲を作ることになって、正直“大丈夫かな?”と思いました。あの時は本当にバタバタだった。時間がないし、プリプロもなしでレコーディングすることになるのもわかっていたし。バタバタの状態で作ったのに作品を締める曲ができて、本当に良かったなと思います。

――バンドの底力が出ましたね。「Imagine」は、歌詞も大切な人に向けた思いや感謝の気持ちを綴ったもので、今作を象徴する内容になっていますね。

ヒロキ:「Imagine」は僕の中では伝えたい人が明確にいて、その人に向けて書きました。でも、たとえば聴いた人が“これは、こういうことを書いているんですよね”と僕に問いかけてきて、それが僕の思いとは違っていたとしても、それはそれで正解だと思っています。受け取り手が考えて、想像してくれたということ自体が“Imagine”なわけだから。その人の曲にしてくれれば一番嬉しいです。
▲ヒロキ(Vo&Ba)

――「Imagine」は、そういう力を持った曲だと思います。他に今作の中で印象の強い曲を挙げていただけますか。

ヒロキ:僕の中で特に印象が強いのは「群青」ですね。この曲は歌詞の内容やサウンド的にもMINAMI NiNEらしいと思うんです。どこか懐かしさを感じさせるメロディーや疾走感、フックを効かせたアレンジが活かされていて、自分達が“気持ちいい!これこれ!”と思う楽曲になった。“MINAMI NiNEらしさ”の最新形を形にできたんじゃないかなと思います。「群青」の歌詞は、地元に帰った時に数年ぶりに友達と会ったんですよ。飲みながらいろんな話をしたんですけど、今はそれぞれ住んでいる場所も違って、やっていることも違い、どういうことが喜びになっているか、どういうことで悩んでいるかといったことも、それぞれ違っている。でも、青春時代を一緒に過ごした思い出は何年経っても変わることなく残っていて、そういう話になると、みんなあの頃に戻るんですよね。それがすごくいいなと思って、これは曲にすべきだなと思って、地元の友達に届くようにという思いのもとに書きました。ただ、僕の個人的な思いだけではなくて、聴いてくれた人が、昔の友人のことを思い返してくれたらいいなという気持ちも込めました。だから、「群青」もそれぞれが自分の思いを重ねて、自分の曲にしてもらえたら嬉しいです。

ワラビノ:「群青」はヒロキが高校時代を一緒に過ごした仲間と飲んできて、こういう曲を作りたいと持ってきたんです。ヒロキの高校時代というと、僕自身の高校時代と近いと思うんですよ。僕も学校が終わると仲間とたむろったりしていて。そういうことを思い出すと、すごく青い気持ちになる。「群青」はそれをギターでも表現したくて、ああいうイントロのフレーズになったし、ギター・ソロは“グッ”とせつない感じを出すことにしたんです。この曲は、すごくイメージしやすかったというのはありますね。それに、そういう曲なので、演奏するたびに昔のことをいろいろ思い出します(笑)。
▲スケロク(Dr&Cho)

スケロク:「群青」はできあがったのを聴いて、単純にわかりやすいなと思いました。最後に“宝物”という言葉が出てくるんですけど、この曲はその一言を言いたいがための歌詞や演奏だったりするんだろうなと思っていたんです。そう思って取り組んだ結果、すごく伝わりやすいものになりましたね。聴いてくれた人が10代を一緒に過ごした仲間のことを思い浮かべるような曲になって良かったと思います。僕は今作の中で強いて1曲挙げるとしたら、「Family」です。この曲は僕らの悪ふざけや楽しむ姿勢、僕らのダメさ(笑)が表現されている気がして。エモーショナルなMINAMI NiNEではなくてMINAMI NiNEの面白さや、ライブのMCの緩さみたいな部分がギュッと詰め込まれた曲です。

ヒロキ:「Family」は、アレンジしていく時に、今まで自分達がやってきたことを詰め込んだ曲にしたいと思ったんです。音楽に目覚めてコピーを始めてオリジナルを作るようになって、いろんな曲にチャレンジしたりしてきて、“こういうのは気持ちいいよね。こういうことも俺達できるよ”というものを詰め込もうと。それで、3人で音を合わせながら、次はちょっとロックンロールしてみようかとか、レゲエにいってみようぜ、スカにいこうぜ…みたいな感じで形にしていった。1曲の中でBPMが“ドォーン”と落ちたり、また戻ったりするのでレコーディングは大変でしたけど(笑)、面白いものになったなと思います。ライブでもみんなで“ワァーッ!”とやれる曲かなというのがあって、早くライブでやりたいんですよ。それに、音楽の楽しさが詰まっているから、バンドをやっている少年達にぜひコピーしてほしいです。

ワラビノ:コピーしてほしいね。この曲はいろんな音楽の要素が入っていて、ギターも“メロコアならこういうリフでしょう”とか“ロックならこれだよね”みたいなものを詰め込みました。だから演奏していて楽しいけど、これをどうやってライブで楽しくやろうかということをまだ模索しているところなんです。それがクリアできたらライブですごく映える曲になることは間違いないから、早く答えを見つけてライブで演奏して、どんどん磨きをかけていきたいです。

ヒロキ:レゲエで“ドォーン”と落ちる部分も、お客さんといろいろやり取りできるかもしれないし。すごく可能性を持った曲になりましたね。

――ライブも本当に楽しみです。それに、洗練感を纏ったエモーショナル・チューンの「フレグランス」も新境地の1曲と言えます。

ヒロキ:この曲は、Aメロだけ3年ほど前からあったんです。そこから広げていきたいなと思って何回も何回もチャレンジしたけど、毎回納得のいくものにならなかった。でも、そのAメロを捨てたくなくて、今回もう一度チャレンジしてみたら、いいなと思えるものができたんですよ。それで、この形でいこうと思ったけど、これもギリギリのタイミングで、サビはもうちょっと良くなるはずだと思って。それで、あらためてサビを考えたら今のサビが出てきて、“これだ!”ということになりました。

――最後の最後に、もう一押しいけたのはさすがです。

ヒロキ:3年越しだったので、本当に納得できるものにしたかったんです。それに、僕は元々「フレグランス」みたいな曲が好きなんですよ。MINAMI NiNEはどちらかというと“ワァーッ”としているイメージを皆さん持たれていると思いますけど、実は3人ともこういう感じの曲も好きで、今までもやろうとはしていたんです。それを今回良い形で提示することができて、本当に良かったです。

ワラビノ:僕も個人的に、「フレグランス」みたいな曲が一番好きかもしれない。MINAMI NiNEの前身バンドは、ほとんどこういう曲だったんですよ。だから、今回のプリプロで「フレグランス」を入れようと決まった時に、“久しぶりにこういう曲がやれる。嬉しい!”と思いました(笑)。ギターのアプローチもいろんなアイディアが出てきて、どうしたらいいかわからない…みたいなことは全くなかった。アコースティック・ギターを押し出したり、イントロのキャッチーなギター・フレーズを考えたりといったことを楽しんでやれました。

スケロク:MINAMI NiNEの前身バンドは知っているので、僕も「フレグランス」は久しぶりに、こういうテイストの曲がきたなという感じでした。それに、僕も3年前からこの曲のAメロは推していたんですよ。いつかちゃんとした曲にしたいとずっと思っていたから、今回形になって嬉しかったし、これをどう仕上げていこうかとワクワクしながら作っていきました。
■初めてMINAMI NiNEに触れた人を巻き込んで
■そこで得たエネルギーを次回作にも詰め込んでいきたい

――続いて「IMAGINE」のプレイに関する話をしましょう。今作を録るにあたって、プレイや音作りなどでこだわったことは?

ヒロキ:ベースは前作の「LINKS」よりも、ちょっと難しくなっています。たとえば、「ダイナミック琉球」はBメロで細かいフレーズを入れたり、Aメロはレゲエのリズムに合わせたベースを弾きつつ歌うようになっていたりするんです。他の曲でもベース&ボーカルのベースとしては難しいラインやリズムの取り方を結構やっているので、歌を歌わないベーシストの方が聴いても面白いと感じてもらえるんじゃないかなぁと個人的には思っています。あと、「フレグランス」のギター・ソロのバックのベースは、すごく気に入っています。ベースが支えるんじゃなくて、ギターとベースの両方がグイグイ行っているという(笑)。そこは、ライブでも見せどころになる気がしますね。ギターに負けないくらいベースが前に出て“ブワーッ!”と弾いてもいいところなのかなと思うんですよ。そういうところも含めて、「IMAGINE」を聴いてベース&ボーカル人口が増えたらいいなと思っています。

――そういう魅力を湛えたベースになっていますよね。では、今作の歌に関しては、いかがでしょう?

ヒロキ:「LINKS」の時は、EP全曲を通して歌をダブリングすることにチャレンジしたんです。今回は1本でやらせてくださいとお願いして、ライブで聴いた人が感じる歌に近いところに持っていきました。だから、エモーショナルな曲は本当に“ガッ!”と歌っているし、丁寧に歌うべき曲もきれいに歌っていくというよりは、“フワッ”と出す感じを大事にしました。あと、今回ワラビノのコーラスで、すごく高い声を出しているパートがあるんですよ。ずっと声が出ていなかったのに、本番でいきなり出たんだよね?

ワラビノ:そう。唐揚げを食べたら高い声が出た(笑)。

――えっ、唐揚げですか?

ヒロキ:はい(笑)。“唐揚げを食べると高い声が出る説”というのがあって(笑)。

ワラビノ:前にアコースティック・ライブを観にいった時に、演奏している人が声が出ねぇとか言いだして。それで、ライブ中に唐揚げを買いにいったんですよ(笑)。しかも、その人は噛む力が赤ちゃん並みなのか、5分くらい噛んでいたんです(笑)。その時は“なんだよ、こいつ?”と思ったけど、レコーディング中にそのことを思い出して、唐揚げを食べたら声が出るかもしれないと思って。それで、唐揚げを買ってきて食べたら、“俺、こんなに声高かったっけ?”というくらい声が出たんです(笑)。

ヒロキ:メチャクチャ高い声が出て、みんなビックリしました(笑)。

ワラビノ:俺もビックリした(笑)。自分の声じゃないと思いました(笑)。そんなこともありつつ今作のギターに関しては、前作がメジャー1発目の作品ということで、アレンジの面ですごく勉強することができたんですよ。インディーズ時代には思いもよらなかった自由な発想や、3ピースということに囚われない音の構築の仕方を学んで、それを今回すごく活かせたと思っています。“曲ができました。ギターどうしよう”となった時に、想像するアレンジの幅がより広くなった。だから、今回ギターはいろんなことをしているけど、時間はあまりかからなかった。“フッ”と湧いてきたものをそのまま弾いてOKということが多かったし、できあがったものも心地好い仕上がりになりましたね。歌の邪魔をせずに、より楽曲をドラマチックにするギターをイメージしていて、それはひとつ形にできたんじゃないかなと思います。

ヒロキ:曲を作ってベースを弾きながら歌っている僕から見ても、ワラビノは型にハマっていないところがすごくいい。“パンクはこういうギターじゃないとダメだろう”とか“メロディックなものだったら、こうでしょう”という思考が全くないんですよ。柔軟な頭で全く違うところから持ってきて、それをはめることで独自のものになる。特に今回はそれが色濃く出ていますね。その一方で、「Family」みたいにレゲエやスカ、ロックンロールといったルーツ・ミュージックの王道的なギターもパッと弾けるし。ワラビノは本当に幅が広いなと思います。

ワラビノ:それは広く、浅くやっているから(笑)。
▲SUPER EP「IMAGINE」【初回限定盤】
▲SUPER EP「IMAGINE」【通常盤】

――いやいや。いいなと感じる音楽が多くて、それぞれをしっかり咀嚼されていることを感じます。それに、エモーショナルなギター・ソロも聴きどころです。

ワラビノ:ギター・ソロも頭の中で作っていく感じでした。曲を何回か聴いて、こういう感じのソロかなとイメージするんです。僕は実際にギターを持ってソロやイントロのメロディーを考えるのは苦手なんですよ。スケールはあまり知らないし、手癖を活かすと似たような感じになってしまう。なので、頭の中でイメージして、それをギターに置き換えて、そこに必要なものをつけ足していくというやり方をしています。

スケロク:そういう作り方だから、1パターンにならないんだね。僕はプレイ的には前作とあまり変わらなくて、“何も考えずに真っすぐ叩く”ということを意識しました。ただ、音の面で大きな変化があって。前回は自分が高校生の頃に使っていたドラムで全曲録ったんですけど、今回はテクニシャンの方がいろんな種類のドラムセットやスネア、シンバル、スティックを持ってきてくれたんです。それで曲ごとの僕の要望に合わせて、1曲1曲ドラムセットを変えて、スティックまで変えたりしたんです。スティックの持ち方や叩く位置まで変えて録っていった。さらに、1曲の中でもBメロはこのスネアに変えようとか、シンバルも変えようというくらい、細かくサウンドを変えながら今回は作っていきました。
▲ワラビノ(Gt&Cho)

――丁寧な作業をされたんですね。そういう録り方でいながら、こじんまりとしたドラムになっていないこともポイントです。

スケロク:生々しいドラムにすることをすごく意識しました。聴いた感じはナチュラルだけど、よく聴くと細かいことをしているのがわかるというところに落とし込みたかったんです。

――プレイ的にも「Killer song」の超高速ビートや「Family」のレゲェ・パートのパーカッシブなリズム、しなやかにロールする「Imagine」など、表情豊かなドラミングを味わえます。

スケロク:今回は速いビートが多いし、「Killer song」は今までの中でも一番速いと思います。ただ、38秒とかなので(笑)。“ガッ!”と全力疾走して、“はい、終わり!”という曲なので、苦にはならかった。「Killer song」はもうライブでもやっていて、1回のライブで3回やったりしています(笑)。

ヒロキ:3回やっても、他の曲より短いという(笑)。

スケロク:そうそう(笑)。あと、「Family」のレゲエ・パートは、ギロを入れました。ギロは簡単だろうと思ったら、すごく難しいんですよ。鳴らし方がわからないので、YouTubeでギロ奏者の動画を見て研究しました。今回はタンバリンを結構使っているし、ホイッスルも使ったりしていて、そういう楽器を録るのも楽しかったです。
――「IMAGINE」はバンド感を活かしたストレートなサウンドですが、それぞれが細やかなアプローチをすることで、物足りなさを感じさせないものになっていることがわかります。さて、「IMAGINE」という良質なEPを完成させて、今後は沢山のフェスやイベントに出演することも決まっていて、今年の夏はMINAMI NiNEにとって良い夏になりそうですね。

ヒロキ:自分達も楽しみにしています。「IMAGINE」を作ったことで、この作品を聴いてMINAMI NiNEを見にきてくれる人もいると思いますけど、フェスでたまたまその場にいた人や、ライブハウスで初めてMINAMI NiNEの音楽を聴いた人にも、“うわっ、なんだこのバンドは!?”と思ってもらえるようなライブができると思うんです。だから、そういう機会をできるだけ増やして、初めてMINAMI NiNEに触れた人を巻き込んで、そこでみんなから得たエネルギーを次回作にも詰め込んでいきたい。それを繰り返していけば、どんどん作品としてデカくなっていくだろうし。そこに向けた第一歩ということで、今年の夏は本当に楽しみです。

ワラビノ:「IMAGINE」は、間違いなくMINAMI NiNEの最高傑作だと思っています。人間味が詰まっているし感動できるし笑えるところもあって。それをライブでもしっかり表現して、自分達のライブの時はもちろん、フェスでも対バンでもお客さんを一番感動させるバンドになりたい。それを実現させるために、全力で「IMAGINE」を伝えていこうと思っています。

スケロク:2人と同じ言葉になってしまいますけど、新しい武器を手に入れたので、今後のライブではそれを使って、今まで以上にお客さんを楽しませたり、感動させたり、なぎ倒したり……。

ヒロキ:なぎ倒すって(笑)。

スケロク:おかしい?(笑)じゃあ……圧倒ですね。お客さんを圧倒するようなライブをしたいと思っています(笑)。あとは、MINAMI NiNEはイメージとライブを観た時の印象にギャップがあると思うんですよ。それが上手く作用して、フェスや対バンで初めて僕らを観た人に強い印象を残せる気がするんですよね。

ヒロキ:そうだね。今回のモノクロのアーティスト写真からは、すごくヘヴィでアグレッシブな音楽をイメージすると思うんですが、このアー写のバンドが「IMAGINE」を歌っているとは思わないですよね(笑)。実際に触れてみたらエモかった……という。それがMINAMI NiNEの面白さのひとつになっていると思うので、上手く活かしていきたいですね。それに、このEPの後、すぐに次回作の制作に入ろうと思っていたから、「IMAGINE」をフォローするツアーは予定していなかったんです。だけど、思っていたよりも良い作品ができたので、なんとかツアーができないかなと思って、今計画しているところです。なのでツアーも楽しみにしていてください。

取材・文●村上孝之

DAM★ともにて、企画実施中!
課題曲を歌って、プレゼントをGetしよう!
リリース情報

SUPER EP「IMAGINE」
【初回限定盤】UPCH-7496 \2,037(税抜き)
【通常盤】UPCH-2185 \1,556(税抜き)
1.群青
2.Killer song
3.ダイナミック琉球
4.Family
5.フレグランス
6.Imagine
【初回限定盤DVD内容】Road to New Mexico

ライブ・イベント情報

<LIVE WONDER!~出ようぜサマソニ2019~in学園祭>
2019.06.16(日)大阪府大阪スクールオブミュージック専門学校

MINAMI NiNE×激ロック「IMAGINE」 Release Special Live
2019.7.1(月)下北沢LIVEHOLIC
観覧無料/エントリー招待制
こちら >> https://minami-nine.com/news.php?id=2911

Relents pre.「BREEEAKING GOOOD!! vol.5」~元号元年レボリューション!!編~
2019.07.15(月)神奈川県横浜F.A.D
w/ Relents,AT-FIELD,cheap cheese,The Chorizo Vibes,FEEBLE-GRIND,MAXICAN AGE,SPLASH,THE SALIVANS,Two step glory

SHIMA pre.
「BLAST」 TOUR 2019 ~好きな匂いは木の匂い!帰って来たよ岩手県~
2019.07.17(水)岩手県the five morioka
w/ SHIMA,BUZZ THE BEARS

SHIMA pre.
「BLAST」 TOUR 2019 ~好きが溢れる宮城県~
2019.07.18(木)宮城県enn 2nd
w/ SHIMA,BUZZ THE BEARS

SABOTEN pre.
「ワンダーワンダー」TOUR
2019.07.20(土)埼玉県HEAVEN'S ROCK 熊谷 VJ-1
w/ SABOTEN,Hump Back,and more...

SABOTEN pre.
「ワンダーワンダー」TOUR
2019.07.21(日)東京都下北沢ReG
w/ SABOTEN,ank,and more...

八食 SUMMER FREE LIVE 2019
2019.07.28(日)青森県八食センター駐車場特設ステージ
w/ 出演者 ,27日(土),・39degrees,・THE CHERRY COKE$,・COUNTRY YARD,・dustbox,・GOOD4NOTHING,・G-FREAK FACTORY,・HER NAME IN BLOOD,・Mrs.WiENER,・NUBO,・ONIONRING,・OWEAK,・PAN,・rhyrhyrhythm,・SECRET7LINE,・SHIMA,・S.M.N.,・SPACE BOYS,O.A : Milestone for 10 years
28日(日),・Dizzy SunfIst,・DRADNATS,・THE FOREVER YOUNG,・HEY-SMITH,・HOTSQUALL,・INFOG,・MINAMI NiNE,・Northern19,・Re:Turn,・SABANNAMAN,・SABOTEN,・SHANK,・STUNNER,・四星球,・SWANKY DANK,・TOYBEATS,・waterweed,O.A : CASTAWAY

rockin'on pre.
「ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2019」
2019.08.03(土)茨城県国営ひたち海浜公園

SKALAPPER・響のホール pre.
LOCAL SOUND CALLING 2019
2019.09.07(土)福井県響のホール他4会場
w/ THE AUTOCRATICS,THE CHINA WIFE MOTORS,The Chorizo Vibes,THE DISASTER POINTS,Down The Rabbite-Hole,FIVE NO RISK,FIVE STATE DRIVE,HAIR MONEY KIDS,Jolly Bobby SEX,KUZIRA,LAST YOUTH CASUALLY,Left,LOOKLIKE,MACVES,NORVER,OVER LIMIT,RB26,Rethink,SCUMGAMES,SKALAPPER,SPLASH,TAKE YOUR LIFE,THRASHOUT,TRAST,vagarious vagabondage,5exit,×84,セツナ,せのしすたぁ,ベンガルズ,ヨンバルカン,Day tripper,GIZMO,QUICKDEAD,RIDDLE,SKA FREAKS,アミーガス

関連リンク

BARKS

BARKSは2001年から15年以上にわたり旬の音楽情報を届けてきた日本最大級の音楽情報サイトです。

新着