国立西洋美術館で『ハプスブルク展
600年にわたる帝国コレクションの歴
史』 欧州随一の名門による、世界屈
指の蒐集品を紹介

『ハプスブルク展 600年にわたる帝国コレクションの歴史』が、2019年10月19日(土)~2020年1月26日(日)まで、東京・上野公園の国立西洋美術館にて開催される。
ディエゴ・ベラスケス 《青いドレスの王女マルガリータ・テレサ》 1659年 油彩/カンヴァス ウィーン美術史美術館 Kunsthistorisches Museum, Wien
13世紀末にオーストリアへ進出後、同地を拠点に勢力を拡大し、広大な帝国を築き上げたハプスブルク家。15世紀以降、神聖ローマ皇帝の位を世襲し、ナポレオン戦争を引き金に同帝国が解体したのちは、後継のオーストリア帝国(1867年にオーストリア・ハンガリー二重帝国に改組)を統治した。数世紀にわたって広い領土と多様な民族を支配し、ヨーロッパの中心に君臨し続けた同家は、まさに欧州随一の名門と言えるだろう。
ディエゴ・ベラスケス 《宿屋のふたりの男と少女》 1618-19年頃 油彩/カンヴァス ブダペスト国立西洋美術館 Szépművészeti Múzeum/ Museum of FineArts, Budapest
クロード・ビズアール《フランツ・ヨーゼフ1世のフリントロック式ピストル》1857年、鉄、鍍金、金象嵌、木材、イエローダイヤモンド、金糸と赤い絹糸の紐 ウィーン美術史美術館 Kunsthistorisches Museum, Wien
ハプスブルク家の人々はまた、豊かな財とネットワークを生かして、質量ともに世界屈指のコレクションを築いたことでも知られている。そのうちオーストリアを拠点とし続けた同家本流による蒐集品の主要部分は、今日のウィーン美術史美術館における収蔵品の核となっている。オーストリアと日本の国交樹立150周年を記念する本展では、同館の協力のもと、絵画、版画、工芸品、タペストリー、武具など約100点、5章7セクションから、そのコレクションの歴史を展観する。ハプスブルク家のコレクションの礎を築いた神聖ローマ皇帝マクシミリアン1世(1459-1519)から、美術史美術館の建設者でもあるオーストリア・ハンガリー二重帝国「最後の皇帝」ことフランツ・ヨーゼフ1世(1830-1916)まで、同家の人々の紹介も兼ねつつ、時代ごとに蒐集の特色やコレクションに向けられたまなざしを浮き彫りにしていく。
ヨーゼフ・ハインツ(父) 《ゼウスとカリスト》 1603年のやや後 油彩/銅板 ウィーン美術史美術館 Kunsthistorisches Museum, Wien
チェーザレ・ダンディーニ 《クレオパトラ》 17世紀 油彩/カンヴァス ウィーン美術史美術館 Kunsthistorisches Museum, Wien
ヤン・ブリューゲル(父) 《堕罪の場面のある楽園の風景》 1612-13年頃 油彩/板 ブダペスト国立西洋美術館 Szépművészeti Múzeum/ Museum of FineArts, Budapest
バルトロメオ・マンフレーディ 《キリスト捕縛》 1613-15年頃 油彩/カンヴァス 国立西洋美術館 The National Museum of Western Art, Tokyo

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