【速レポ】<SATANIC CARNIVAL>OLE
DICKFOGGY「一生懸命やれば伝わるっ
て、信じてオレたちやってきました」

サウンドチェックの後、早くから詰めかけたオーディエンスに「一生懸命やれば伝わるって、信じてオレたちやってきました」と真摯に伊藤雄和(Vo、Mand)が語りかけ、その言葉通り、<SATANIC CARNIVAL>初登場ながら、その熱さと包容力で確固たる存在感を示したのがOLEDICKFOGGYだ。
カントリーやブルーグラスを軸としながらも、フォークや歌謡曲の雰囲気も漂うサウンドは親しみやすさもあり、多くの人へ響くのも想像に難くないが、彼らを知らしめてきたのは何と言ってもライヴの素晴らしさだろう。各地の現場で噂が噂を呼び、アンダーグラウンドシーンだけではなく、様々な方面から熱狂的な支持を獲得している。
この日も始まりとなった「シラフのうちに」から凄まじいパフォーマンスを見せつける。メンバーの躍動感は当然のことながら、注目すべきは伊藤の圧倒的な歌声。スケール感たっぷりに歌い上げたかと思えば、時には叫ぶように、ささやくように、オーディエンスの心を揺さぶっていくのだ。
yossuxi(Acc、Key、Cho)による軽やかなアコーディオンの音色、スージー(G、Cho)と大川順堂(Dr、Cho)のコーラスワークも曲を勢いづける「昔日」、しゃがれた伊藤の声のザラつきがどこまでも生々しく、心に響く「神秘」と続き、ダンサンブルなアレンジでフロアを踊らせる「mud muppets me」、バンドとしても人としても歩んできた道の濃さがにじみ出るバラード「カーテンは閉じたまま」とバリエーション豊かな流れ。スージーが奏でたイントロで大きな歓声が上がり、伊藤の強烈な歌で幕を開けた「Gerato」も実によかった。
伊藤が「胸がいっぱいで」と小休止する場面はあったものの、余計な言葉は挟まず、その後も「いなくなったのは俺の方だったんだ」を曲間なしで畳み掛け、よりステージとフロアが一体になったところで、最後は「月になんて」をドロップ。オーディエンスも前へ押し寄せ、何度も何度も両手を高く掲げる。どこまでもOLEDICKFOGGYらしい、激しさと温かさが同居したステージだった。
取材・文◎ヤコウリュウジ
撮影◎岸田哲平

【OLEDICKFOGGYセットリスト】

1.シラフのうちに
2.昔日
3.神秘
4.mud muppets me
5.カーテンは閉じたまま
6.Gerato
7.いなくなったのは俺の方だったんだ
8.月になんて


■<SATANIC CARNIVAL'19>

6月15日(土) 幕張メッセ国際展示場9-11ホール
6月16日(日) 幕張メッセ国際展示場9-11ホール
・物販開始 BOOTH AREA 開場 9:00
・LIVE AREA 開場 10:30 / 開演 12:00

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