【速レポ】<SATANIC CARNIVAL>Sus
pended 4th「ストリートの常識が通用
するか勝負してみます」

「栄ストリートからやってきました。ストリートの常識が通用するか勝負してみます!」とSuspended 4thのフロントマン、Kazuki Washiyama(G、Vo)は、いきなりそう宣言した。「SATANIC(CARNIVAL)というメインストリートに裏路地からやってきた俺たちが何やるか見ものじゃないですか?」
そんな彼らの挑戦は、多くの人に認知されている<SATANIC CARNIVAL>のカラーとはちょっと違う音楽性を持つ新進バンドを抜擢して、ラインナップに加えるという意味で、<SATANIC CARNIVAL>にとっても挑戦だったはず。そこも<SATANIC CARNIVAL>のおもしろさだと思うが、そんな挑戦と挑戦が見事、掛け合わさって、Suspended 4thの<SATANIC CARNIVAL>デビューは、確実に今年の見どころのひとつになった。
名古屋の栄の路上を拠点に活動している4ピース・ロックバンド。その路上でフィールド・レコーディングを行い、文字通り一発録りしたインスト・ライヴ音源『20190121』のリリースが注目された彼らはファンキーで、ハード・ロッキンで、曲間にフレキシブルにインプロも交えるジャム・バンドの要素も持つ。

Kazuki Washiyamaが挑発的な軽口を叩きながら、バンドは曲を重ね、疾走感で観客の気持ちを掴むことも、グルーヴに乗せることもできるポテンシャルを見せつけていく。そして、早耳のリスナーの間で、すでにMVが話題になっている「ストラトキャスターシーサイド」では、観客がサビを一緒に歌い、アンセミックな魅力を持っていることもアピール。

音楽のジャンルは関係ない。4人が向こう意気とともに鳴らす音に引き寄せられ、気が付けば、大勢の観客が会場を埋めていた。
「次やる時は、あっち(SATAN STAGE)で会いましょう!」とバラードの「INVERSION」をうっとりと聴かせ、バンドのスケールの大きさを印象づける前にKazuki Washiyamaは言ったが、<SATANIC CARNIVAL>に止まらず、Suspended 4thの存在が、これからさらなる注目を集めることはまちがいない。そう確信させる熱演だった。何よりも、どんな曲をやっても歌が立っているところがいい。そんな歌の魅力は、彼らがこれから注目を集める際、大きな武器になる。

そして、「(SATAN STAGEで会う前に)物販で会いましょう」と付け加えるKazuki Washiyamaキャラもなんだか憎めない茶目っ気があって、いいんだよなぁ!
取材・文◎山口智男
撮影◎岸田哲平

【Suspended 4thセットリスト】

1.Rainy,rainbow later
2.BIGHEAD
3.GIANTSTAMP
4.Betty(or Vanessa)
5.ストラトキャスターシーサイド
6.INVERSION


■<SATANIC CARNIVAL'19>

6月15日(土) 幕張メッセ国際展示場9-11ホール
6月16日(日) 幕張メッセ国際展示場9-11ホール
・物販開始 BOOTH AREA 開場 9:00
・LIVE AREA 開場 10:30 / 開演 12:00

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