Black Boboi / Red Mind リズム構成
には知的な一面が覗き、ヒプノティッ
クに残響する。そして、テンポの衝動
性……! この特異点から逃れられる

東京拠点の音楽コミュニティ・レーベル〈BINDIVIDUAL〉より出ずるBlack Boboiは、小林うてな、Julia Shortreed、ermhoiの3人から成るバンド。元よりそれぞれ別の活動を行う彼女らが、“個”ではなく“集”としての新たな可能性を模索する。そのひとつの形がこれだ。

そして、本日6月1日(土)にリリースされた3rdシングル『Red Mind / 4hours』には、対照的なサウンド・スケープが描かれている。
「4hours」は、大切な人が離れて行くまでの4時間という架空のストーリーを元に、ぼんやりとした記憶の中を覗き込むような楽曲に仕上がったとのこと。是非とも2曲合わせて聴いてみてほしい。以下は、ティーザー映像となっている。
ところで、サウンドが聴覚から全神経へ伝ってゆくと、統合的に唯一だった音像は解けるように豊かな広がりを見せる。音楽はあらゆる心象に姿を変え得るのだ。すなわち、上述したようなイメージは、あくまで多くの内のひとつに過ぎない。

前作 「Ogre」(https://spincoaster.com/black-boboi-ogre) については絵画に喩えたが、今回も引き合いに出したい。作品を目の前にしたとき、そこに飛び込んでみたことはあるだろうか――想像の世界が待っている。額縁の中から全天球を見回して、自分だけの景色を楽しむ時間は何物にも代えがたい。そうした“余白”を好みの尺度としてみるのも、きっとおもしろいはず。

それで言うと『Red Mind / 4hours』は、それぞれに固有の世界観が広がっているだけでなく、その2つの間にもグラデーションがあり、とても味わい深い。


【リリース情報】

Black Boboi 『Red Mind / 4hours』

Release Date:2019.06.01 (Sat.)
Label:BINDIVIDUAL
Tracklist:
1. Red Mind
2. 4hours

■ BINDIVIDUAL オフィシャル・サイト(http://wearebindividual.com/)

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