『ザ・ブロードウェイ・ミュージカル
・コンサート』が開幕~ブロードウェ
イのトップスターが渋谷に集結

『ザ・ブロードウェイ・ミュージカル・コンサート』が2019年5月18日(土)、東京・渋谷の東急シアターオーブにて開幕した(公演は19日まで)。出演は、ノーム・ルイス、ブランドン・ビクター・ディクソン、ジェシー・ミューラー、アレックス・ニューウェル。「アメリカ演劇界のアカデミー賞」とも言われるトニー賞の受賞者やノミネート者を含む気鋭のアーティスト達によるパフォーマンスを、ブロードウェイに行かずとも日本で堪能できる、超贅沢なコンサートだ。
初日前日の5月17日にはその公開ゲネプロ(総通し稽古)が行われた。ゲネプロでは、大ヒット映画『ラ・ラ・ランド』のお馴染みの曲から、昨年のトニー賞でリバイバル作品賞を獲った『アイランド』のレアな楽曲まで、奇跡のラインアップが披露された。
各出演者の注目ポイントは、以下の通り。
■ノーム・ルイス
2012年のトニー賞でミュージカル主演男優賞にノミネートされた経験を持つ(『ポーギーとベス』のポーギー役にて)彼は、2014年、アフリカ系アメリカ人としてブロードウェイで初めて『オペラ座の怪人』の怪人役を演じて世界的に話題となった。2010年にロンドンで行われた『レ・ミゼラブル25周年記念コンサート』では警部ジャベール役として出演して注目を浴びたが、今回のステージでは、『レ・ミゼラブル』より「Stars」で、ジャベールの持つ強さと儚さを見事に表現する。
ノーム・ルイス(今回のコンサートの写真ではありません)
■ブランドン・ビクター・ディクソン
2016年のトニー賞で11部門受賞の快挙を果たした『ハミルトン』において、アーロン・バー役で出演。同公演のカーテンコールにて、当時の次期アメリカ副大統領に向けて、アメリカの価値観を守って欲しいとの手紙を読み上げた、コロンビア大卒のエリートが彼だ。2006年トニー賞では、『カラー・パープル』のハーポ役でミュージカル助演男優賞にノミネートされている。今回のステージでも、ソウルフルな歌声が魅力的。
ブランドン・ビクター・ディクソン
■ジェシー・ミューラー
2014年トニー賞では『ビューティフル』のキャロル・キング役で主演女優賞を受賞した他、同賞では幾度もノミネートされてきた彼女。今回のステージで披露される、『ウェイトレス』の「She Used to Be Mine」では、望む人生とはかけ離れた生活を送りながらも、過去の幸せだった自分を思い出さずにはいられない女性を、情感溢れる歌唱で演じ切る。
ジェシー・ミューラー(今回のコンサートではありません)
■アレックス・ニューウェル
2018年のトニー賞リバイバル作品賞を受賞した『アイランド』のアサカ役でブロードウェイデビューを果たした彼の出世作といえば、アメリカの学園ドラマ『グリー』(シーズン3以降に出演)。トランスジェンダーの高校生役を演じ、大きな話題を呼んだ。同ドラマで歌われた「If I Were a Boy」を今回のステージでも披露、揺れ動くアイデンティティとその苦悩と哀切を描く。
アレックス・ニューウェル舞台写真(今回のコンサートではありません)
音楽監督は、その確かな技術と愛嬌たっぷりな仕草で、今年1月に行われたミュージカルコンサート『ヴォイス・オブ・ウエストエンド』でも会場を沸かせたジョン・クォーク。
ブロードウェイのミュージカルスター達と豪華オーケストラによる、表情豊かなライブコンサートに、是非足を運んでみては。
取材・文=natsuki

アーティスト

SPICE

SPICE(スパイス)は、音楽、クラシック、舞台、アニメ・ゲーム、イベント・レジャー、映画、アートのニュースやレポート、インタビューやコラム、動画などHOTなコンテンツをお届けするエンターテイメント特化型情報メディアです。

新着