Daijiro Nakagawa

Daijiro Nakagawa

【Daijiro Nakagawa インタビュー】
耳の横でアコギを
爪弾いているかのような作品

JYOCHOでの活動で知られるギタリストの“だいじろー”こと中川大二朗がソロ名義で初のアコースティックアルバム『in my opinion』をリリース! ここに行き着くまでの経緯、彼ならではのギターアプローチ、制作において大切にしたポイントなどを語ってもらった。

このタイミングで振り切って
深く関わってみたいと思った

ソロ作品のリリースはいつから考えていましたか?

JYOCHOを始める前から“アコースティックのソロ作品を出せたらいいね”って話はしてました。そこから何年か経って、スケジュールや気持ち的にようやくタイミングが来たかなと。

だいじろーさんのソロプロジェクトとして始まったJYOCHOがだんだんとバンドになって、充実してきたように感じていたので、ここでソロアルバムとは驚きました。

相互の関係性についてはまったく考えてませんでした。自分の音楽的側面というか、特性に関してソロギターをずっと好きでやってきたので、それに振り切った作品も面白いかなと以前から手応えを感じていたんです。僕のアコギをソロ作品として聴きたいといった声もありがたいことに各方面からたくさんいただいたし、“これは作らねば!”となりましたね。

だいじろーさんの中で、ソロとJYOCHOはベクトルが異なりますか?

正直考えたことはなかったのですが、あるかもしれません。JYOCHOは“自分の宇宙”というか、そういった内的な側面を音として落とし込むことに徹してる印象があります。ソロは集合的な側面にフォーカスしてる可能性がありますね。より全体にフィットするベクトルになってるとも客観視できますけど、今話してて気付いたのは、JYOCHOは両方の側面を取り込んでるので、ベクトル的にさほど違いはないのかなとも思いました。

初のソロアルバムに対するビジョンは、最初の段階でどの程度ありました?

あまり意識してなかったものの、ビジョンはほぼほぼ完成してたかもしれませんね。寝る前とかリラックスしたい時に聴いてほしくて、そういった意味でノイズとなるような演奏は引き算しました。JYOCHOでは引き算という考え方自体がもったいないと結果的に感じてるので、そこの違いはあるかもしれません。JYOCHOはイマジネーションを無限に拡張させたり、生きる上での気付きや日常感を探求してたりする。ソロは大衆的な心地良さの平均値を探求して、心地良さを振り切って落とし込んでるかなと思ってます。

制作にあたって、何かにインスピレーションを受けたりは?

一番インスピレーションを受けたのは、過去の自分かもしれません。音楽を始めた当初、高校生の時とか早い段階でソロギターに出会って、その時代に作った楽曲を今作には入れてますから。あと、今まで出会ってきたファンの方々の反応からのインスピレーションもあります。説明が難しいのですが、“シンプルにこういった音が好きなのかな”とか“こういったコードや響きが癒されるのかな”とか。そういったことを考え尽くしましたね。自分の守備範囲とやりたいことの中で。

いろんなアプローチの仕方があった中、アルバムはだいじろーさんのアコースティックギターのみのインストゥルメンタルになってますね。

今までやったことがないというのが一番の理由かもしれませんね。あと、先ほど言ったように、引き算したり、感情や情報過多的なノイズを削ぎ落としたりしたかったのかも。ソロギターが好きで浅く長く続けてきたので、このタイミングで振り切って“アコギ1本で深く関わってみたい!”と思ったのもあった気がします。といっても、レコーディング中に“声や他の楽器が欲しいなー”ってなったりもしましたけど(笑)。ただ、それはJYOCHOでいつでもできるので、欲に負けずにアコギだけで表現するアレンジアプローチに挑戦しようと。中途半端なことはせずに、ソロとしてコンセプトの提示をしっかりしたかったので。

アコギを弾く上でだいじろーさんが大切にしたこと、アルバムのサウンドのポイントも聞かせてください。

いかに自分のタイム感を音に落とし込めるかですね。これは決め事ではできなくて、その場の無意識の辻褄合わせによって起こる出来事だと感じてます。なので、日々手探りです。サウンドはEQやエフェクト、コンプなどをほぼ使わずに作りました。国内のソロギター作品とは被らない、徹底的にドライな音作りに挑戦して、耳の横でアコギが爪弾かれるような定位感と柔らかさになってると思いますね。大音量で聴いても気持ち良くて、むしろ音量を上げたいような作品になりました。
Daijiro Nakagawa
アルバム『in my opinion』

OKMusic編集部

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