L→R atsuko(Vo)、KATSU(Key&Gu)

L→R atsuko(Vo)、KATSU(Key&Gu)

【angela インタビュー】
angelaだけが生み出せる、
作品と一体となった“ファフソン”

“長くやっていける”という手応えや
ファンとの絆を今は感じられている

カップリングの「私はそこにいますか」にしても、タイトル自体が完全に『ファフナー』の物語から取ったワードですもんね。

atsuko
『ファフナー』を知っていらっしゃる方には、ちょっと愛着のある言葉ですよね。最初に“『ファフナー』シリーズ全部をひっくるめたイメージソングを書いてください”というオファーをいただいた時は、“15年も続いているシリーズを5分くらいの曲にするのは無理です!”ってなったんですよ。それをプロデューサーにお伝えしたら“では、去り行く者たち、去って行った人たちの想いをフィーチャーしてはどうですか”というご提案をいただいて。『ファフナー』シリーズにも去って行った登場人物は大勢いて、きっといろんな感情を抱えていなくなったんだと思うんです。“自分が犠牲になれば、みんな生き残れる”とか、そういった今はもう知ることのできないキャラクターたちの心情を、私なりにとらえて書いてみました。
KATSU
コアな『ファフナー』ファンの方なら“あっ、そういうことか!?”ってピンとくるような仕掛けが歌詞にも施されているんですよ。だから、「THE BEYOND」と同様、ずっと15年『ファフナー』シリーズを愛してくれた人たちが、この曲を聴いたり歌詞を読んだ時に、震え上がってくれればいいなと。

まだ“そこ”にいる仲間たちや、視聴者である私たちに問い掛けるような歌詞にはグッときました。ただ、サウンド自体はラテンで意外と熱いという。

KATSU
2012年に『音楽劇 蒼穹のファフナー』という舞台があって、その主題歌に書いた「Remember me」に近い曲がいいと、番組プロデューサーからオーダーをもらっていたんです。で、「Remember me」自体がフラメンコ調の曲だったので、その続編というイメージで当時できなかったことをやろうと思って。だから、急にEDMになったり、ソウルフルになったり、曲がどんどん展開していくんですよ。というのも、この曲ができたら『蒼穹のファフナー』シリーズ全編を振り返るようなイメージ映像を付けたいとも言われていたので、曲の変化に合わせて急に敵が現れたりしたら面白いなと(笑)。アニソンでない以上、ファフソンでは常に新しいことにチャレンジしていきたいという気持ちがangelaの中にはあるので、今後もそれをかたちにしていきたいですね。

5月25日にはさいたまスーパーアリーナのけやきひろばで発売記念イベントも行なわれますが、ここってインディーズ時代にずっと路上ライヴをしてた場所では?

atsuko
はい。「DEAD OR ALIVE」を出した時もイベントさせてもらったので、4年振りですね。
KATSU
“私はそこにいますか”ということで、angelaの気持ちは常に路上ライヴの原点であるけやきひろばにいます…というのを、今、思い付きました!
atsuko
そうだと思ったよ(笑)。ありがたいのが当時、路上ライヴの許可を出してくださった職員の方が今も勤めていらして、しかも結構偉くなってるんですよね。今回もキングレコードの方が“angelaのリリースイベントをやらせてほしいです”ってメールしたら、5分以内に“ぜひ! 何時間やってもいいですよ!”って電話が掛かってきたらしいです。そうやって20年経っても歓迎してくださるのは本当に心強いし、なんて幸せなことなんだろうって。ただ、“早くさいたまスーパーアリーナでもやってほしい”とも言われていて、それだけはちょっと待って!と(笑)。

でも、けやきひろばだと完全にキャパオーバーですよね。今のangelaからすると。

atsuko
いや、大丈夫じゃないですか? ただ、デビュー直前に林原めぐみさんのラジオに出演して路上ライヴの告知した時は、ものすごい数のお客さんが来て! 持って行った自主CDがライヴをやる前に全部売れちゃって、CDを取りに帰ったKATSUさんが戻ってくるまでライヴができなかったこともありました。もちろん今回はキングレコードさんにご協力いただいてるんで、そんなことはないはずです(笑)。

夏にはイベント出演、秋にはファンクラブツアーも控えていますが、デビュー15周年を終えた今、どう“THE BEYOND(=はるか彼方)”に向かいたいと考えていらっしゃいますか?

atsuko
10周年を迎えた時は“この先どうなっていくんだろう? まだやっていけるのかな?”っていう不安のほうが大きかったんですけど、15周年を終えた今回は“まだまだ長くやっていける!”っていう手応えだったり、より強くなったファンの方との絆を感じることができているんですよ。より自由に自分たちの創作物を出していけるという想いの中、“まだまだ楽しいことが未来には待っているぞ!”という希望にあふれているので、その良さをずっと持続していきたいですね。制作にしてもライヴにしても、良いものを、良い環境と良い精神状態でお届けできるという自信があるので期待していてください!

取材:清水素子

シングル「THE BEYOND」2019年5月22日発売 KING RECORDS
    • 【期間限定盤(Blu-ray付)】
    • KICM-91939 ¥1,800(税抜)
    • ※クリアケース仕様
    • 【アニメ盤】
    • KICM-1939 ¥1,200(税抜)
    • ※アニメイラストジャケット仕様
    • ※初回プレス分のみクリアケース仕様/「蒼穹のファフナー THE BEYOND」名シーンカード封入(全5種のうちランダム1枚)

ライヴ情報

『angela「THE BEYOND」発売記念 ミニライヴ&サイン会 In けやきひろば』
5/25(土)14:00~ 埼玉・さいたまスーパーアリーナ けやきひろば1Fプラザ
内容:ミニライヴ(観覧フリー)&サイン会

『angela「THE BEYOND」発売記念 ミニライヴ&サイン会 In もりのみやキューズモールBASE』
6/02(日)14:00~ 大阪・もりのみやキューズモールBASE 1F BASEパーク
内容:ミニライヴ(観覧フリー)&サイン会

angela プロフィール

アンジェラ:低音から高音に伸びる独特のヴォーカルセンスを持つatsukoと、ギターやアレンジなどでその世界観を生み出すKATSUによるユニット。2003年にTVアニメ『宇宙のステルヴィア』の主題歌「明日へのbrilliant road」でメジャーデビュー。以降、『蒼穹のファフナー』など数々のアニメ作品の主題歌を担当。また、海外イベントへも多数出演しており、世界中のアニソンファンの支持を得ている。17年には初の日本武道館単独公演を成功させ、18年にはデビュー15周年を記念したベストアルバム2枚を同時発売、19年3月下旬よりアジアツアーを、21年12月には17年にもわたってシリーズ全ての主題歌・挿入歌・イメージソングを担当したアニメ作品『蒼穹のファフナー』が完結を迎えることを記念した『蒼穹のファフナー FINAL Fes in パシフィコ横浜』のDay 2にて、“angela LIVE -蒼穹作戦-”と題した豪華ライヴを開催した。angela オフィシャルHP

「THE BEYOND」Music Clip
(Short ver.)

OKMusic編集部

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