山本亮太×原嘉孝、W主演で再演決定
! 舞台『桃山ビート・トライブ~再
び、傾かん~』制作発表

2019年6月14日(金)~16日(日)京都・京都劇場、6月21日(金)~7月1日(月)東京・EXシアター六本木にて、舞台『桃山ビート・トライブ~再び、傾かん~』が上演される。
5月10日(金)、本作の舞台成功祈願&制作発表が都内にて行われ、W主演を務める山本亮太(宇宙Six/ジャニーズJr.)と原嘉孝(宇宙Six/ジャニーズJr.)、Elina、副島淳、冨岡健翔(MADE/ジャニーズJr.)、星野真里、山崎樹範が出席した。
本公演は「もっと歴史を深く知りたくなるシリーズ」の第7弾で、天野純希の同名小説「桃山・ビートトライブ」が原作。『桃山ビート・トライブ』は第5弾で上演され、好評を博し、この度満を持してシリーズ初再演となった。
安土桃山時代、今日の五所河原に突然現れた若者4人組。三味線、笛、太鼓の音に舞う踊り子の少女。彼らの伝統を無視した斬新な演奏と、時の権力者豊臣氏への反体制的な言動はあれよあれよという間に京の人々の心を鷲掴みにしていく。しかし民衆の支配強化を目指す石田三成は五所河原の一打の弾圧を強めていき……。
舞台成功祈願は神社の拝殿にて行われ、山本たちキャストは再演を機にデザインが一新された新しい衣装に身を包んで参加した。神主による祝詞の後、キャストによる玉串奉納、最後に直会(なおらい)の儀が行われ、W主演の山本と原が「舞台の成功と怪我なく走り抜けることを願って」と代表で挨拶した。
次は拝殿をバックに主人公4人によるちほ一座のパフォーマンス。山本が三味線、原が笛、水野がダンス、副島が太鼓を用い、和楽器で奏でられるロックに合わせてダンスする。とてもよく晴れた空の下、迫真のパフォーマンスを披露した。

Elina

場所を移して制作発表が行われた。
三味線奏者の藤次郎役を演じる山本亮太は、「前回の作品を観ていただいて、すごくよかったとか、さらにパワーアップした『桃山ビート・トライブ』を見たいというお客様も多い中で、再演が出来てとても嬉しく思います。また、その期待に応える以上のことが使命だと思っています」と意気込みを語る。自身の演じる藤次郎について、「そこらへんにいる盗人ですね(笑)」と紹介。ある日たまたま盗んだ三味線とともに、ちほたちとの出会いを経て秀吉に音楽と舞で挑む役どころだ。しっかりと紹介した後、隣の副島に「大丈夫だった?」と問いかけ、「全然大丈夫、途中ちょっと噛んだところが気になったけど」「それはいいじゃねえかよ!」とじゃれ合う微笑ましい一面も。
W主演であり、今回メイン4人の中では唯一の新キャストである原嘉孝は、笛奏者の小平太役。彼の意気込みを語るときにはちょっとしたトラブルが。「(カメラの)ストロボなしでお願いします」というスタッフの声を、原は自身にかけられたものだと勘違いし、「……ストロボ?(小声)」と中腰で驚いた様子。そこで山本がすかさず「お前のコメントストロボなしでやれって」と笑いに。
「メンバーの目黒から変わって、出来上がっているカンパニーに入るというのはプレッシャーでもあり楽しみでもありなんですけど、いい意味でみなさんの期待を超えて行きたい、僕が入ることで作品にとってもいい刺激になったりだとか、いい意味でぶち壊していきたい」と真っ直ぐな眼差しで語る。自身演じる小平太は幼い頃に阿国一座を見て影響を受け、笛職人の父の反対を押し切り、職人ではなく笛役者となる役どころ。「亮ちゃん演じる藤次郎と出会って、表現者として大切なものを学んでいく」「作品の中での成長を見せて行きたいです」
一座の紅一点、踊り子のちほを演じるのは前作から引き続きElinaが出演する。
自身の演じるちほを「天才的舞姫でケンカも強くて」と語るElina。「今回も前回に引き続き振り付けをさせていただいています、前回とは違った衣装で型破りな一座なので、もう、ほんとに! 型破りな振り付けをしたいと思いますし、みなさんに突き刺さるパフォーマンスが出来たらなと思います」とはつらつとした笑顔を見せた。左右アシンメトリーな裾裁きが鮮やかで、演者として、そしてダンサー/振付師としての意気込みもたっぷりだ。
信長に仕えた実在の異国出身武士弥介を演じる副島淳が、新キャストの原に関して「新しい風」と表現。この会見の中で何度も使われるキラーフレーズとなった。「自分の中では初演のつもりで、また0から向き合っていきたいと思います」と語った。弥介に関しては「日本初の黒人武士ということで歴史的文献も初演の時にあたらせてもらって、色々と掘り下げるというか勉強させていただきました」と一座の中で実在した役柄を演じる難しさにも触れた。「(異国に来た弥介は)天性の明るさと、僕にはない教養の高さとというところで馴染んでいったので、僕もそこに少しでも近づけるように、僕だから出来る弥介を演じたい」と盛り上げる決意を語る。
そこですかさず山本が「日本語うまくなってるね」と耳打ち。「うまくなってないから!」とツッコむ。山崎からも「弥介が主役のハリウッド映画出来るらしいよ」と声をかけられ、「知ってる! 是非とも声優のオファーを頂きたい」、報道陣に向かって「是非ともみなさま広めていただけたら」と茶目っ気たっぷりにアピールした。
舞台版でのオリジナルキャラクター平信を演じる冨岡健翔は、「『もっと歴史を知りたくなるシリーズ』第7弾ということで、老若男女歴史が好きな方にもそうでない方にも楽しんでいただける時代劇エンターテインメントを作るんだという原点を忘れずに、前作を超えていけるように頑張って行きます」と意気込みを語る。原作には出てこないキャラクターであり、阿国一座の踊り子として時にはアクロバットも組み込んだパフォーマンスなどもあるコミカルな役柄。冨岡の個性を生かしたアクロバットは見どころの一つだ。
出雲阿国役、星野真里は「舞台の上ではじめて舞うという体験をさせていただいので、またあの瞬間が来るのかと思うとワクワクしています」とはにかむ。また、女優人生でも「再演ははじめて。再演にどんな気持ちで当たっていいのか分からない」と手探りの状態であることを素直に打ち明け、それでも、「相手役とまでは言えないのですけど、一番やりとりのある小平太役が原さんに変わられたとのことで、気持ちを新たに空気を作っていけるかなぁと」と続けた。山本の「大変ですよ、原は」と悪魔の一言に原が「真里さんとやってくから、ふたりで」と答えると、「ふふふ」と愛らしい声で笑っていた。
シリーズを支え続ける山崎樹範は今回は林又一郎を演じることとなった。シリーズ皆勤賞となる山崎、「この第7弾を今までやって来た集大成にしたいと思っておりますので、みんなと力を合わせて頑張って行きたいと思います」と胸を張った。初演では豊臣秀吉役だったが、再演では別の人物を演じることとなり、「気持ちが新鮮な感じで、立ち回りもあるので本当に怪我だけはしないように、先ほどネットでサポーターの方を買わせていただきました」と会場をドッと沸かせた。
次に質問は役柄の好きな点や難しい点についてに。
山本は「藤次郎が本当に好き。好きなので、一番楽しみにしていることですね」と好きな点を語った。難しい点については考えながら「前回をどう超えていくか稽古を通して模索していくことになって行くかと思いますね」と答えた。
原は「僕は今までワイルド系だったり、喧嘩が強かったりとか、かっこいい役が多かったので、今回はそれに当てはまらない役だったので、そういう意味では違った自分が出せるかなっていうのが楽しみな点で」と語ると、一変して深刻な表情を浮かべ「真里さんにははじめて今日会ったんですが、よく関わる人で、すごくお綺麗な方だから……」ここで山本も参戦「目黒も言ってた! 距離近いから、『やべ、真里さん綺麗じゃね?』とか言ってた。本当に芝居出来ないかもよ」といい、副島が「じゃあ、俺が代わりに小平太やろうか」と立候補。慌てて原が「まぁまぁ、自分に打ち勝ちたいと思います」と笑いの中でしめた。
Elinaにとって「楽しみなのは、4人とのやりとり。稽古を通わせていくうちに楽しくなっていく予感しかなくて、前回に引き続いている部分と新しい風が入った部分で、新しいことが出来るんじゃないかなって思っています」と述べ、「クライマックスのシーンが個人的に一番好きで、一番嫌いです(笑)」と続けた。「本当に体力持っていかれるし、命を削ってやるシーンがあるんですけど、一回公演、昼公演夜公演ある日もあるんですけども、夜のことを考えず、昼燃え尽きて、また夜も燃え尽きると繰り返すのが楽しみであり怖いです(笑)」と舞姫としての自信と不安を覗かせた。
Elina
副島は「楽しみな点は4人で奏でる音楽だったり、舞だったり、『桃山ビート・トライブ』の肝であるパフォーマンスを観ていただきたい」と語る。大変なところで上げたのは「カタコト」。弥介のセリフはオールカタコトだということで、「僕流暢な日本語しか話せないので、イントネーションではまると、どういうイントネーションなんだ? と出てこれなくなる」と首を捻った。山本が「稽古場で日本語うますぎ! って注意されてるもんな!」と声をかけると、後列の山崎が「お前毎回(トークに)入ってくるなぁ!」と山本の肩を揺らし、「気合入ってるから、再演で」と山本と副島は仲良く笑っていた。
副島淳
冨岡は「前回に引き続き踊ることもあれば、アクロバットすることもあるかと思います」。日舞に入門し本格的に学び始めたという冨岡、「そういう部分も出せていけたらいいなぁと個人的に楽しみにしています」。難しい点は「飛び道具のように様々な場面に投げ込まれる役」であることを上げ、「その場を壊さずに盛り上げていけたら」と語る。
星野は「カンパニーの雰囲気がよくて、結束力が高く、一緒にいて楽しかったなぁと思えました」と語ると、はにかみながら「何故かここでは先程みたいに真里さん真里さんて持ち上げてくださるのでとても楽しみにしています」と口元を隠す。「役柄としては一線引いて、みなさんとは仲良くなりすぎてはいけないというのが難しい点だと思います」と答えた。
山崎は「素直にみんなにまた会えて嬉しいです」と答える。しかし、流石のベテラン、シリーズを支える視点から「仲良くなれたからこそ、お互い厳しく切磋琢磨していくところはしていこうと思っております」と若手を激励した。
そのほかに原のアピールした見どころはジャニーズJr.らしく「僕たちの黒髪が見れるのは貴重」というアイドルならではのもの。前作よりさらに傾奇者になった彼らの衣装や髪形にも注目していただきたい。
また、山本は今回の再演に向けて三味線の練習を再開、本も読んでいると話すが、共演者からそのタイトルが「はじめての三味線」だと暴露される一幕も。「いやいや、基礎を忘れないように!」と山本の叫びと笑いが響き渡った。
最後、山本は「今回再演として、全部がレベルアップをした『桃山ビート・トライブ』を、老若男女に観に来ていただきたいですね。やっぱ、最後に真里さんの言う『いざや、傾らん♪(星野の声真似)』を見に来て欲しいです」とアピールして制作発表は笑いに包まれたまま終了した。

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