今なお生きる名曲の数々!伝説の音楽ユニット・ZARDの軌跡を徹底解剖!

今なお生きる名曲の数々!伝説の音楽ユニット・ZARDの軌跡を徹底解剖!

今なお生きる名曲の数々!伝説の音楽
ユニット・ZARDの軌跡を徹底解剖!

音楽ユニット・ZARDとしての歩み

ZARDはボーカル・坂井泉水を中心としたポップ・ユニット。グループ名「ZARD」は、「Z」から始まることでハードな印象を与えられるという意図のもと誕生した造語。
1991年のメジャーデビュー以降、坂井泉水の透明感ある歌声とさわやかなメロディーが幅広い世代から支持を集め、日本の音楽シーンのトップに登り詰めます。
また、当初のZARDはユニットで活躍しており、1993年1月発売の『負けないで』が大ヒットを記録。翌2月の「ミュージックステーション」でも披露し、のちに学校の教科書にも掲載されるなど、日本人なら誰もが知る名曲となります。
しかし、音楽ユニット・ZARDとしてのTV出演はこれが最後となります。同年には、坂井泉水を残し、全メンバーが脱退。以降は坂井泉水がZARDの名を受け継ぎ、ソロ活動を行うこととなります。

止まらぬ快進撃も坂井泉水の死により突然の終焉

ソロ活動に移行したZARDでしたが、その勢いは留まるところを知らず、『揺れる想い』『マイフレンド』と、ヒット曲を連発。
もはやZARDには名曲しか存在しないと言われるまでになり、1997年のアルバム『ZARD BLEND 〜SUN&STONE〜』では、ダブルミリオンを達成するなど、数々の記録を打ち立てます。
さらに1998年には、『運命のルーレット廻して』がアニメ「名探偵コナン」のOPソングに起用されたのをきっかけに、その後は継続的に同作品とのタイアップを果たしていきます。
同時に、ZARDと同じくビーイングに所属するアーティスト達も次々と起用されました。そんな中、名探偵コナンの劇場版「戦慄の楽譜」の主題歌に起用された「翼を広げて」が、数々の調査で最も好きなコナンの曲に輝くなど、ファンの間では、いまだに「コナン=ZARD」のイメージが強いのは有名な話。
この『翼を広げて』に代表されるように、ソロ活動移行後もZARDの耳馴染みやすいメロディーが若い世代から、そしてストレートな歌詞が大人を中心に支持を集めました。
2000年代に入っても、ヒット曲を連発するZARDでしたが、2006年6月、体調不良を訴えていた坂井泉水がガンであることを公表。翌2007年5月には不慮の事故により坂井泉水が急逝したことで、ZARDの活動は幕を下ろすことになります。
受け継がれ続けるZARDの音楽
坂井泉水の急死により、事実上消滅した形となったZARD。
しかし、その音楽は、いまだにCMやドラマなどに起用され続けています。また、駅メロや学校の教科書にも採用されるなど、今でもZARDの音楽は身近なところに溢れていますよね。
また、毎年のように大規模な追悼イベントも開催され、若者からお年寄りまで、いまだに多くの日本人の心に刻まれ続けています。
心は正直!別れても好きなアノ人を想って聴きたい失恋ソング3選
“あんなに好きだったのに、なんで別れたんだろう...”
昔の恋人がどうしても忘れられない、そんな経験、誰にでもあるのではないでしょうか。
忘れたいのに、忘れられない...やっぱり、まだあの人のことが好きかもしれない...心は正直者、嘘はつけませんよね。
そんな時、大好きだった人との時間を懐かしみながら、あなたにそっと寄り添ってくれるZARDの名曲を紹介します。
【歌詞コラム】ZARD坂井泉水さんの「あの微笑み」の向こう側
「負けないで」
1993年に発売されたZARDの6枚目のシングル。
教科書にも掲載され、教育の場でも扱われる名曲中の名曲。また、背中を押してくれるフレーズが多く、日本で最も有名な応援ソングと言っても過言ではないかもしれません。
この曲を発表したのちに、「失恋相手への思いが込められた曲」であることが明かされますが、全体的に難しい表現が少なく、特に女性がイメージしやすい歌詞となっています
始まりの「ふとした瞬間に 視線がぶつかる」という表現は、男性にはピンとこない女性特有の表現。また、「あなたでいてね」「そばにいるわ」「追いかけてね」など、女性なら誰しもが言ってみたいセリフが至るところに散りばめられているのも特徴です。
このように、別れてもなお、相手のことを思い続けられるのは、女性特有の心情なのかもしれません。男性目線では書けない、今なお思い続ける"アノ人"への応援歌となっています。
「明日を夢見て」
2004年に発売されたZARDの35枚目のシングル。
人気アニメ「名探偵コナン」のEDに起用されたことで、一躍人気になりました。
「もしもあの時」というフレーズから、昔を振り返っている歌詞であることが分かります。また、今は別々の道を歩いている相手を思う姿が見えてきますよね。
さらに「今頃私達...」という表現からは、結婚していた可能性を示唆しています。
こちらの歌詞では、より切なさが強調され、「明日を夢見て...」という表現からは、別れてもなお抱き続ける相手への思いが存分に伝わってきます。
同時に、「まだ僅かに 木漏れ日が...」という表現からは、関係修復に希望を持っている主人公の心情が伝わりますよね。
明日を夢見ていれば、いつかきっと...。
諦めなければ希望は決して消えないことを強く抱かせてくれる曲です。
「星のかがやきよ」
2005年に発売されたZARDの40枚目のシングル曲。
坂井泉水本人が、「童謡のような曲にしたかった」との思いで手掛けた作品で、本人の存命中に「名探偵コナン」とタイアップした最後の曲としても知られています。
主人公が出会った時に感じたのは「同じ光」ではなく「同じ臭(ひかり)」だった。
おそらく出会った瞬間に、自分と同じタイプであることを悟ったが故の表現なのでしょう。また、「臭(ひかり)」とすることで、実際に体で感じたことをより具体的に伝えています。
そんな運命の相手なのに、私の気持ちは届かない...何とも切ない歌詞です。
町は移ろいゆくけど、“君だけは変わらないで...出会った時のままでいて欲しい”。
永遠は無い...けど、“君だけは変わってほしくない”、という現実と理想の狭間で揺れる心理描写が印象的です。

"平成最高の音楽ユニット"は来たる時代でも不変不滅
今回は伝説の音楽ユニット・ZARDを紹介してきましたがいかがでしたか?
今年の1月に放送された「Mステ」では、最新技術により復活した坂井泉水と倉木麻衣による"奇跡のデュエット"が大きな話題になりましたよね。
さらに、4月にもNHKBSプレミアムにて特番「ZARDよ永遠なれ 坂井泉水の歌はこう生まれた」が放送されるなど、今なお日本人の中には"ZARDが存在"しています。
"平成最高の音楽ユニット"・ZARD。来たる新時代でも、変わらず多くの人から愛されるでしょう。
TEXT レノ

アーティスト

UtaTen

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