May J.が平成最後に贈るラブソング、好きな歌詞はあの名曲…!?

May J.が平成最後に贈るラブソング、好きな歌詞はあの名曲…!?

May J.が平成最後に贈るラブソング、
好きな歌詞はあの名曲…!?

平成はMay J.の人生そのもの

──今回の15曲は誰もが知っている人気曲ばかりですが、こうしてずらっと並べると、平成って実にいろんなことがあったんだなと思いますね。
May J.:ホントそうですよね。「平成」とはいっても、プリンセス プリンセスの『M』や中島みゆきさんの『糸』、藤谷美和子さんと大内義昭さんの『愛が生まれた日』などは、まだ昭和の匂いが残っていますしね。

──80年代から90年代の移り変わりの時期でしたね。
May J.:そうですよね。平成の30年間とちょっとの間って、短いようでいて、これだけ音楽の雰囲気が変わるんだなって、改めて感じました。

──短いようで、とおっしゃいますけど、May J.さんにとっては、平成の約30年はご自身の人生そのものじゃないですか。
May J.:そうです!そのものです(笑)。平成の前の昭和が64年まであるから、比較すると平成は短いって言われがちですけど。実は平成だけでもこれだけの変化があるんですよね。

──May J.さんにとっては、平成はどんな時代でした?
May J.:私が感じるのは、デジタルになったなっていうことです。色々なことが進化して、便利になっていく今だからこそ、ひとの温かみが感じられるような歌を届け続けなきゃいけないなって思いますね。

──今回セレクトされた15曲は、どれも温かみを感じますね。それに、May J.さんの歌い方は歌詞がスッと耳に入ってくるから、中には「えっ、この曲ってそういう歌だったの?」って思ったものもありました。
May J.:その曲を聞いていた当時と今では、皆さんの心境も変わっていると思うので、新しい発見をしていただけるのは嬉しいですね。

──今までもカバー曲はたくさん手がけていらっしゃいますが、歌詞の言葉の響きは意識しますか?
May J.:結構、曲ごとにいろんな意識はしていますね。アレンジを結構変えたものもあるので、元の曲の良さを残しつつも新しいアレンジに変えていくところは、いろいろと計算したり考えたりして歌うようにしました。

──そうですね。今回もガラッとアレンジが変わった曲がいくつかありますが、中でもGReeeeNの『キセキ』はみんなびっくりするでしょうね。
May J.:はい。私もびっくりしました!めっちゃかっこいいなって思いました。ジャズオーケストラ風の編成にアレンジされていて、実際にジャズバンドの人たちと一緒にレコーディングをしたんですがすごくかっこよくて。もう、その音だけでも私は満足でしたね。

──サウンドに注目したい「キセキ」も、すごく歌詞が届いてきました。
May J.:カラオケに行った時とか一人でも歌っていただけるように、歌モノっぽくしたんです。なので、よりメロディーを大切にして歌いました。
──そのボーカルが、あのジャズオーケストラ編成のサウンドに、映えていますね。
May J.:スイングしながら歌いました。本当に気持ちよかったです。今回のアレンジのデモを聞いたときから、これはカッコよくなりそうだな、本番が楽しみだなって気持ちが高まっていました。実際のレコーディングでは、音の重厚感に圧倒されましたね。やっぱりカッコよかったです。

──一青窈さんの『ハナミズキ』は、ストリングスが流麗ですね。
May J.:そうですね。『ハナミズキ』は、私がカバーアルバムを作ろうと思ったきっかけとなった曲でした。テレビ番組で歌うことになって、カラオケに行って練習したんです。
その頃の私はR&Bを中心に歌っていたので、「ハナミズキ」を歌うということは新たなチャレンジでした。実際に歌ってみると、自分の歌い方がすごくこの曲にマッチしているということをカラオケで知って。こういう曲をもっと歌いたいなって思ったのが、カバー作品を作る最初のきっかけになりました。

──ビリー・バンバンの『また君に恋してる』は、落ち着いた大人のムードですね。
May J.:この曲は坂本冬美さんのバージョンがすごく好きで、よく聴いていました。歌詞が大人ですよね。私のイメージでは、熟年のカップルの歌なんです。
子どもが結婚して独立して、夫婦だけの時間がまたできて、ふたりで一緒に旅行とかしながらまたお互いにときめいたり。そんな熟年カップル。自分の親がきっとそんな感じなんじゃないかなとか思って、想像しながら歌いました。
▼May J. / また君に恋してる (Music Video)

──プリンセスプリンセスの『M』は、いっそう切なさが際立ちますね。
May J.:これは平成元年の曲なので、私は当時聴いてなかったんですが。

──その当時は1歳ですものね?
May J.:はい(笑)。でもいろんな人がカバーしたのを聴いていたので、曲は知っていました。オリジナルはやはり歌い方がロックで、切なさと同時に女性の強さみたいなものも表現されているように感じるんですが、ここは、あえてバラードとして滑らかに歌いました。より悲しさというか、切なさを出そうかなと思いました。
▼May J. / M (Music Video)

──華原朋美さんの『I’m proud』は、May J.さんバージョンだと優しさと強さがありますね。
May J.:弦楽器がすごく効いていますよね。この曲は20代前半のときにレコーディングしたんですが、その頃の自分の心境に凄くぴったりな曲だったんですよね。
デビューしてなかなかうまくいかない時期でもあって。自分の居場所を探しているんだけど、なかなかそれがどこにあるのかもわからずに彷徨っている少女の気持ち。そこにすごく感情がフィットしていました。
May J.は過去の恋愛を引きずらない…?
──『I LOVE YOU』は、クリス・ハートさんの作品ですね。
May J.:これね、クリス・ハートがアレンジしてくれたんです。この曲自体大好きだから、歌いたかったんです。カラオケですごくヒットしてるんですよ。リリースから何年もかけてずっと歌われている曲。若い子たちがよく歌うので、トップテンに入っていました。

──でも男性の歌だから、難しい部分もあったのでは?
May J.:そこなんです。男性目線の曲を女性目線で歌うというのは、工夫のし甲斐がありました。男性って、恋愛を結構引きずるイメージがありませんか?男性はひとつの恋が終わってもなかなか次に進めないんだけど、女性は結構きっぱりと、“はい次!”って切り替えができる人種だと思うんです。なので、そういう違いを意識しました。
──ということは、May J.さんご自身も、過去の恋愛は引きずらないタイプなんですか?
May J.:…そうです(笑)。

──なるほど(笑)。中島美嘉さんの『雪の華』は、May J.さんのバージョンだと温かい気持ちにさせてくれるラブソングになっていますね。
May J.:個人的に、中島美嘉さんが大好きで凄く影響を受けました。中島さんの原曲は語りかけるように優しく歌っていますが、私らしさってなんだろうなって考えました。やっぱり響かせる歌い方なんじゃないかなと思って、胸のあたりから響かせて歌ってみました。語尾を響かせてビブラートをかけたり。そういう工夫をしました。

──最初にも言いましたけれど、言葉がとてもすんなりと耳に入ってくるので、歌詞の意味を改めて味わいながら聴かせていただきました。
May J.:ありがとうございます。

──宇多田ヒカルさんの『First Love』も、May J.さんの世代のかたは特に大好きな曲ですよね。
May J.:はい。私が一番影響を受けた曲ですね。小さいころ、ずっとCDを聴いていました。
アルバムの曲順も、次にどの曲が来るかわかるくらいに繰り返し聴いていましたね。私だけじゃなくて、学校の友達みんなで聴いていました。大好きでした。

──今井美樹さんの『PRIDE』もガラッとアレンジが変わりましたね。
May J.:はい。ボサノヴァ調にしました。ボサノヴァって、あまりハキハキ発音しないイメージなんですが、やっぱりこの曲の良さって芯の強い女性の純粋な想いを歌っていることだと思うので、その歌詞がしっかりと伝わるように工夫しました。
今井美樹さんの歌声はすごくピュアに聴こえるから、アレンジがボサノヴァだからってボサノヴァっぽく歌ってしまうと、曲の良さが半減しちゃうような気がしたので、しっかりと歌うことをまず心掛けました。だけどアレンジも素晴らしいので、ボサノヴァの空気を感じながらしっかり歌う、というふうに意識しました。
──力強さとしなやかさが絶妙です。
May J.:そうです。そのバランスですね。
平成ラブソングカバーズ supported by DAM
デーモン閣下とデュエット!?
──藤谷美和子さんと大内義昭さんの『愛が生まれた日』ですが、デュエットのお相手は、デーモン閣下さん?!
May J.:はい。この曲、男性のパートがすごく難しいんです。女性のキーはそこまで音が高くないんですけれど、男性がその部分を一緒に歌うと、男性にしてはちょっと高いんですよね。さらに、男性だけのパートはすごく低いし。
だからレンジの広い人じゃないと歌えない曲だなって考えながら、誰がいいかなと思ったとき、“そうだ、デーモンさんだ!”と思ったんです。2012年に1度コラボさせてもらったことがあるんですが、じつはこのレコーディングの前にNHKの歌番組で再会して。やっぱりデーモンさんだな!と思ってお願いしました。
──あの……レコーディングのときのデーモン閣下はどんなスタイルでお越しになるんですか?
May J.:そのままですよ。悪魔のままで。

──悪魔とのデュエットなんですね。絶妙な男女の掛け合いが、すごくいい雰囲気を出していますよね。
May J.:そこはもう、デーモンさんが併せてくださいました。私は結構きっちりと歌っていたんですが、デーモンさんはそれに合わせながらも彼独特のねちっこさがしっかり入っているので、さすがだなって思いました。

──AIさんの『Story』は、比較的最近の歌という気がしますが、もう14年前の曲なんですよね。
May J.:そうなんですよね。これはすごく広い愛を歌った曲。今回のカバーアルバムはラブソングばかりなんですが、その中でも、彼氏彼女っていうラブだけじゃなくて、広い愛を歌った曲だなって感じます。
誰に対しても当てはまるというか。家族だったり仲間だったり。そういう広い愛をすごく感じますね。
──EXILEの『Lovers Again』も、ちょっと意外な選曲でした。
May J.:私ぐらいの年代の人たちはみんな聴き馴染みのある曲。当時のR&Bを彷彿させる曲ですね。2000年代に流行っていたR&Bはこれ、というお手本みたいな曲。今回カバーさせていただくにあたって、それを今のR&Bにしたらどうなるかなっていうのがチャレンジでした。
──今のR&Bというと?
May J.:たとえばサム・スミスとかエド・シーランといった、音数が少ない中でかっこよく歌いあげてるようなアレンジです。ピアノ1本とちょっとしたリズム隊だけ入れて、大人のR&Bに仕上げてみました。

──平井堅さんの『瞳をとじて』も切ないですね。
May J.:これは去年レコーディングしました。すごく難しい曲でした。キーがすごく幅広いんです。高い音は女性にはすごく高いし、低い音は低いし。何回も録り直しました。歌詞も、亡くなってしまった人を思って歌うというつらいテーマで、その世界観に入るのが大変でしたね。

──つらい、といえば、HYの「366日」も。
May J.:私はすごい好きな曲です。

──でも、歌っていて辛くなかったですか?
May J.:辛いです(苦笑)。このアルバムの中でいちばんどん底かもしれないですね。

──ですよね。先ほど、女の子はわりとさらっと過去の恋を忘れちゃう、っていう話がありましたが…。
May J.:この曲の主人公は、それは無理ですね。切り替えるなんてできない。私が想像したのは、誰にもわかってもらえないこの気持ちをどこにぶつければいいのって叫びながら空に向かって歌っているような感じなんですよね。

──これみんな、カラオケで歌っているんですよね。
May J.:人気です。

──ぶつけられない思い出をそこにぶつけているんですね。
May J.:歌い甲斐のある曲で人気があるんだと思います。最後のフェイクとか難しいテクニックも必要になる曲なので、すごく歌いがいがあるんですよ。

──歌いようによってはすごく軽くもなるし、とことんドロドロした曲にもなりますね。
May J.:確かにそうですね。

──でもこのMay J.さんのバージョンは、最終的に希望があるように感じました。
May J.:自分ではまったく意識していませんが、そうゆう気持ちは常に思っているので嬉しいです。ありがとうございます。

──中島みゆきさんの『糸』も、いろんな方がカバーしていますね。
May J.:AIさんの『Story』と同じく、本当に幅広い人たちが共感できるラブソングだと思っています。母と生まれたばかりの子どもにも当てはまるし、日々知り合っていく人たちとか一緒に仕事をしていく仲間だったりとか。
私は、この曲はライブで最後に歌う曲、というイメージがあるんです。今日という日に、ライブに来てくださった皆さんと繋がり合えるというのは本当に奇跡のようなことなんだなって思いながら、最後にしみじみ歌うイメージですね。

──確かに、ライブはその場に居る1人が欠けても成り立ちませんね。
May J.:そうですよね。とても奇跡的なこと。だからこの曲を、ライブのイメージで最後の曲にしました。ライブってすごいことだと思うんです。私もよくライブを見に行きますが、自分の好きなアーティストが同じ空間でその会場にいる私たちのためだけに歌うなんて、すごいことなんだって思うんですよね。
そのときにしか出さないその人の歌声、もしかしたらCDのときと違うことをイメージしながら歌っているかもしれないし。ライブを見に行くと、いつもそういうことだなと思って。私もそういうふうに大切に歌っていきたいなと思いますね。

──貴重な空間ですよね。このカバーアルバムのDisk2は、ライブアルバムなんですね。これを聴いたら、きっとみんなライブで、生で聴きたくなるでしょうね。
May J.:今年もツアーをやりますから、ぜひ遊びに来ていただきたいですね。
May J. / 【全曲試聴】「平成ラブソングカバーズ supported by DAM」 2019.4.17発売

May J.が選ぶビックアップフレーズ!
──ところで、今回の収録曲の中で、お気に入りの歌詞のフレーズは何かありますか?
May J.:難しいですね。たくさんありすぎますよ。たとえば1曲目の『ハナミズキ』などは、私はずっと、歌詞の意味がよくわからなくて、いったい何を歌っているのかなって思っていたんです。じつは今でも、私には正解はわかりません。
もしかしたら自分は亡くなったんだけど、自分の好きな人がずっと幸せに生きていけますようにって天から歌っているかもしれないし、もしかしたら主人公本人は生きているんだけれど、誰かが亡くなって、その人が好きだった人に天国で会えますようにと願っているのかもしれないし。

──単なる男女の恋愛じゃない感じがしますね
May J.:そうですね。「君と好きな人が100年続きますように」っていうフレーズにはそういうのが込められているんじゃないかな。やっぱり正解はわからないけれど、そういう深い歌詞なんだろうなというのは感じます。

──インタビューは以上になります!ありがとうございました。
May J.ありがとうございました!
TEXT 宮本ゆみ子
PHOTO 大西基
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