”笑わない”昭和の歌姫・中森明菜の魅力とは?

”笑わない”昭和の歌姫・中森明菜の魅力とは?

”笑わない”昭和の歌姫・中森明菜の
魅力とは?

アイドル全盛期にデビュー
1980年代を代表する女性アイドルといえば、もう一人松田聖子の存在があります。彼女のデビューは1980年。そして、中森明菜はその2年後の1982年でした。1980年代といえばアイドル全盛期。
そしてすでに松田聖子という大きい存在…。なのにどうしてデビューからいきなりトップアイドルの座につくことができたのか。
それは中森明菜が当時のよくいたアイドルとは一風違い、異色を放っていたことにありました。
微笑むだけのアイドル
1980年頃にデビューしたアイドルには必ず、キャッチフレーズがありました。ちなみに、中森明菜のキャッチフレーズは”ちょっとエッチな美新人娘(ミルキーっこ)”。
これからデビューする新人にこんな意味深なキャッチフレーズをつける所から、もう普通とは違うと思いません?もっとフレッシュさを強調しなければいけないのに…。
こんなキャッチフレーズからも分かるように、”ちょっと大人びた”雰囲気でアイドル全盛期に華々しくデビューした中森明菜は、松田聖子とはまったく方向性の違うタイプでした。
歌う時も微笑むだけ…楽曲のジャケットもニッコリとした笑顔のものがほとんどといっていいほどなかったんですね。こんな風に、デビュー当時からちょっと影のあるダークな魅力で一気に松田聖子とその人気を二分する存在となりました。
2010年には活動休止するも…
ずっと第一線で活躍し続けてきた中森明菜ですが、2010年に体調不良を理由に一時活動休止を発表しました。この間、シングルを発表したりDVDなどの発売はありましたが表立って活動はしていません。
そして2014年の大晦日、NHK紅白歌合戦にゲストとして出演し、翌年の2015年からまた活動を再開。あまりメディアへの露出はありませんが、現在に至るということとなります。
今は当時のような「夜のヒットスタジオ」や「ザ・ベストテン」のような歌番組は少なくなってしまったので、リアルタイムでアーティストが歌っている姿を観られないのはとても残念です!
中森明菜の魅力的な歌の数々
中森明菜の魅力を存分に堪能できる楽曲をここでいくつかご紹介しましょう♪ポップなものからしっとりしたものまで数えきれないほどありますが…ここはあえて!シングルではない曲をご紹介していきます♪
アレグロ・ビヴァーチェ
中森明菜がデビューして3年目に出たアルバム『D404ME』の3曲目に位置していた楽曲です。大人びた歌詞に注目してください。
悲恋の楽曲です。シンセドラムとギターの音色の前奏から始まるとてもしっとりとしたバラードになります。
この楽曲が出た時、中森明菜はまだ若干20歳…!なんて大人なんでしょう!(笑)
ここのフレーズなんて、20歳の中森明菜はどんな気持ちで歌っていたんでしょうか…。彼には他に好きな女性ができてしまい、全てのみ込んで別れを告げるという内容です。
ミック・ジャガーに微笑みを
中森明菜の10枚目のアルバム『CRIMSON』の一番最後に位置している楽曲。作詞・作曲ともに竹内まりやが担当したゴリゴリにロックな楽曲です♪
ロックな曲ですが、歌詞は竹内まりやだけあってとても繊細♪乱暴な表現は一切使われていません♪
ちょっと低めな中森明菜の歌声が、優しい歌詞のこの歌をきちんとロックテイストに仕上げています。曲のイントロ・アウトロのアレンジがとても楽しい一曲です♪
LA BOHEME
この『LA BOHEME』は皆さんご存知の『DESIRE -情熱-』のカップリングになった楽曲です。とても激しいロックテイストのアレンジが特徴となっています♪
この歌詞は解釈がとても難しいんです…。おそらくですが、ギタリストの男性に主人公は恋をしているんでしょうけれど、そこまで追いかけようって気はないんですよね~。
冒頭の部分に「似たもの同士で」というフレーズがあるので、主人公自身も自由人なんではないかと思われるんです。
題名の『LA BOHEME』(ラ・ボーエムと読む)とはボヘミアンのことで、”定住しない”や”自由な”という意味があります。
フラフラしているギタリストの彼にちょっと想いを寄せてるけど、今夜は違う女性と遊ぼうとしている…。そんな彼を横目に見て”まぁいいんじゃない”てな感じですかね(笑)
昭和のロックなアイドル中森明菜
結論は、中森明菜という女性はどこまでもロックで、やはり松田聖子に並ぶ永遠のアイドルだということです。
中森明菜ご本人は”アイドル”と呼ばれる事をどう思っているのかは分かりませんが、同世代を生きてきた者にとっては間違いなく”アイドル”です。
現在の彼女をTVで見かけることがなくなってしまったのはとても残念なことです。ですが、本記事で興味を持っていただいたら是非当時の楽曲を聴いてみてください♪
いい意味で、年齢と合わない大人っぽさのギャップに必ずヤラレテしまうこと間違いありません!
TEXT:時雨

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