20年ぶりに日本が名誉国に

20年ぶりに日本が名誉国に

アヌシー映画祭、20年ぶりに日本が名
誉国に選出 若手作家中心に“最新日
本アニメ”特集

20年ぶりに日本が名誉国に 世界最大のアニメーション映画祭として知られる仏アヌシー国際アニメーション映画祭2019の「日本アニメーション特集」の発表記者会見が4月18日、アンスティチュ・フランセ東京で行われた。今年の同映画祭は、1つの国に焦点を当て、その国のアニメーション文化を紹介する「Tribute Country(名誉国)」に20年ぶりに日本が選出。「NEW MOTION -the Next of Japanese Animation-」をテーマに、“日本アニメーションの最新の動き”を伝えるためのプログラムが予定されている。
 会見には、総合ディレクターの岡本美津子氏(東京藝術大学副学長)、フェスティバル公式短編部門審査員を務めるアニメーション作家の山村浩二、「スペース☆ダンディ」などに参加してきたアニメーターの押山清高、開発ユニット「AR三兄弟」長男の川田十夢氏らが出席。「日本アニメーション特集」では、次世代を担う若手クリエイター26人を選出・登録した「NEW MOTION Creator's File 2019」をもとに、「公式上映」「@アヌシー城 日本主催上映」「MIFA(見本市)ジャパンパビリオン」「MIFA CAMPUS」「Animation Boot Camp」の5つの企画を行う。
 公式上映されるのは「NEW MOTION Short Films」「NEW MOTION ~次世代のリーダーたち~」「和田淳特集」「あにめたまご」の4プログラムで、監督・アニメーター・作画監督など次世代クリエイターの作品を紹介。「@アヌシー城 日本主催上映」では、「ルパン三世 カリオストロの城」のアヌシー城での野外上映やオーケストラ演奏によるビバルディ「四季」のライブアニメーションコンサートを実施。岡本氏は、「ルパン三世」原作者のモンキー・パンチさんが4月11日に死去したことを受け「追悼上映の計画ではなかったが、上映前に何かしらの説明を行う」と述べた。
新海誠監督コラボVR映像に用いる球体スクリーン 「MIFA(見本市)ジャパンパビリオン」では、AR・VR・ゲームなどの新たなアニメーション表現、次世代を担う東京のプロダクション、日本を代表する作家の新作を特集。新海誠監督が「AR三兄弟」とコラボレーションしたVR作品を展示予定で、川田氏は「新海誠という作家は日本の四季や植物を拡張して作品にしているところがございます。それをデジタル標本のようにして、それを読み取ると球体のスクリーンに再現されるという仕組みを設計しています」と説明。また「MIFA CAMPUS」は押山が学生や若いアーティストに講義を行い、「Animation Boot Camp」は日本のトップクリエイター(押山、りょーちも、板津匡覧)がフランスの学生を対象に作画のワークショップを実施する。
 この日は選出された26人の若手クリエイターを代表して、押山のほか、板津匡覧(みつあみの神様)、小林寛(ひそねとまそたん)、佐藤広大(えんぎもん)、Sarina Nihei(Rabbit's Blood)、薄羽涼彌(見なれぬものたち)も登壇した。アヌシー国際アニメーション映画祭2019は、仏アヌシーで6月10~15日に開催される。

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