『クイーン・エリザベス』製作発表!
大地真央「今からワクワク」長野博
「フレッシュな気持ちで」髙木雄也「
一段上の男になりたい」

2019年5月5日(日・祝)より東京・日生劇場にて舞台『クイーン・エリザベス-輝ける王冠と秘められし愛-』が上演される。本作の制作発表記者会見が4月12日(金)都内にて行われ、主演の大地真央、V6の長野博、Hey! Say! JUMPの髙木雄也が演出の宮田慶子並びに松竹の安孫子正副社長と共に出席した。
本作は、16世紀の英国に君臨した女王エリザベス1世の半生を舞台化した作品。女性は夫を持つのが当然とされた時代に、結婚をせず大英帝国の礎を築いたエリザベスの人生を今までにない切り口で描くものとなっている。脚本は齋藤雅文、演出は昨年、新国立劇場の演劇芸術監督の任期を全うした宮田慶子が務める。
会見場に入ってきた大地のゴージャスかつ気品に溢れたドレス姿にため息が漏れる中、会見がスタートした。
安孫子副社長からはこれまで大地が出演した『クレオパトラ』『マリー・アントワネット』『ミツコ』『ガブリエル・シャネル』といった松竹作品のタイトルを挙げ、「様々な時代を生き抜いた歴史上の女性を演じていただいた」と語り、今回の『クイーン・エリザベス』では齋藤、宮田両名が担当する事を「喜び」と述べた。そして「共演者にも恵まれました。V6の長野さん、Hey! Say! JUMPの髙木さんというフレッシュな方……フレッシュというには申し訳ないですが」と言いよどむと隣に座る芸歴30年超の長野が安孫子を見上げながら思わず笑い出していた。
宮田は大地主演でエリザベス女王を、という演出のオファーを受けた時の気持ちを「とても興奮した」とコメント。そしてエリザベスという女王について「政治経済に長けた才能を持ち混乱のイギリスを引っ張っていった、社会で働く女性の先駆者であり、エピソードに事欠かない人物」と話し、「愛する人たちや周りの人達に支えられながら少しずつ成長して立派な女王になっていく。それを一つの人間ドラマとして歴史を追うのではなく内面に切り込みたい」と力を込め「こんな波乱万丈の人生を描けるのは真央さんしかいない」と力を込めていた。
なお本作では「エリザベスが即位する前の21歳からスタートし、およそ40年間を描きます」というと大地が恥ずかしそうに笑っていた。
宮田慶子
大地は「新しい元号になって、第1作目に演じさせていただける事をとても幸せに思い、感謝しながら新しいエリザベス像を作り上げていけたら、と思いながらお稽古に励んでいます。初めて共演する長野さんと髙木さん、そして宮田先生と一緒に作品を作り上げていく今がとても楽しく、また産みの苦しみという大変な時期ではありますが、ワクワクしている自分がいます」と笑みを浮かべた。
大地真央
エリザベスが密かに心を寄せる寵臣レスター伯・ロバート・ダドリー役の長野は「ダドリーはエリザベスのいちばん近くにいた存在であり女王になる前から、そして女王になってからも心の拠り所となっていたそうで、そんな役を演じさせていただく事を幸せに思います」と柔らかなトーンで語りつつ、また安孫子が先に言った発言を用いて「『フレッシュ』という言葉をいただきましたので(笑)、フレッシュな気持ちを忘れずに、千秋楽までこの役を演じていきたいと思います」と意気込みを見せた。
長野博
レスター伯が亡くなった後、エリザベスの心の隙間を埋めるエセックス伯・ロバート・デヴァルー役の髙木は「ストレートプレイは2回目ですが2回目で大地さんを初め素晴らしい出演者とステージに立てる事を幸せに思います」と述べ、「令和になって一発目なので、しっかりと平成をジャンプして、令和時代をしっかりと頑張っていきたいです」と胸を張った。
現在の稽古の進捗について聞かれた宮田は「まさに今が佳境です」と答え、宮田と初めて仕事をする長野と髙木について「お二人とも本当にすばらしいです。長野さんはエリザベスのそばで心を尽くして見守っていて、また誰よりもエリザベスの理解者であることを台詞の一言一言をデリケートにとらえ、台本を細かくチェックしてくださっています。言葉を大切にされていて丁寧に積み重ねています」と稽古の様子を語り、「髙木さんはちょうどこれから謀反を起こすタイミングよね?(そうです、と髙木が返す)爽やかに登場する場面ではその場の空気をふわーっと変えてくださっています。本当にフレッシュな一陣の風が吹くような感じです」と稽古場の様子を垣間見せた。
逆に宮田の演出を受けてみての感想を聴かれると、長野は「台詞を一つひとつ掘り返してくださるので話し合いをしていく中で(ダドリーの)バックボーンはこうだったのかな、と想像できる進め方をしてくださるのでやりやすく、ありがたく思っています」、髙木も「まだ数回しか稽古に参加できていないのですが、とても細かく教えてくださるので『ここ、不安だなあ』と感じているとそれを察してやさしく説明してくださいます。僕は怒られるのが苦手なので助かってます」と照れながら話した。
髙木雄也
また大地から見た長野と髙木の印象は「長野さんはロバート・ダドリーそのまま。髙木さんは台詞の中に『ちょっと怒るとスネてどこかに行ってしまう』ってあるんですが、今その事をおっしゃいましたよね? ピッタリですよね?」とニッコリ。
逆に大地について長野は「今日も王女であり女王のようなお衣裳を着られてますが、僕が言うのも失礼ですが、エリザベス女王にピッタリで。一幕から二幕と年齢を重ねていくんですが、2幕に入った時の声を聴いて『おっ!』と年齢の違いを肌で感じさせていただきさすがだなと感じました」と真面目に語るが「一方ですごく和ませてもくれるんです。先日、宮田さんとも一緒に『僕、どういう風に登場しましょうか?』って話してたら『じゃあ、フライングで上から』って」と大地の茶目っ気エピソードを披露していた。
エリザベスはポスターにもなっている甲冑姿だけではなく様々な衣裳を身に着けると宮田から説明があったが「元は非常に質素を心がけていた方なんです。イギリスが貧しい時代でしたから。そこから一気に女王に即位してからは皆の憧れるような衣裳をあえて着る事をなさったのがエリザベス。戴冠式のあたりは楽しみにしていただきたいですね!」と期待を持たせていた。
なお囲み会見で今日のドレスについて「私物だそうですが」と聴かれた大地は「これ、パジャマです」また甲冑姿については「かっちゅいいですね」と茶目っ気たっぷり。
両脇に立つ長野と髙木について「こんなイケメンに想い想われてね。『エリザベスはイケメンが好き』って意味の台詞もあるんですよ」と笑顔。
一方、髙木は「大地さんと共演するって話をしたら本当にいろいろな人から『しっかりやりなさいよ!』と言われました(笑)。いっぱい勉強して一段上の男になりたいです」と気合いを入れる。
長野は「食通」という大地と共通点がある事から「稽古を含め2か月ご一緒させていただくので、いろいろ教えていただき、また案内する機会もあったらいいですね。お話のなかで(行先を)選んでいきます。『ああこういうのはお嫌いなんだ』とか」と長野らしい距離の詰め方を披露。それを聴いていた髙木は「おこぼれに預かります」とちゃっかり先輩たちに乗っかって笑わせていた。
囲み会見が終わると先に降壇した長野が傍で待機し、大地が降壇したのを見送ってから取材陣に一礼、髙木も先輩に見習うかのように一礼してから会場を後にしていった。
大地真央
取材・文・撮影=こむらさき

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