【インタビュー】Sonar Pocket「好き
だから不安になって、ヤキモチを焼い
てしまう」 男性の束縛心をストレー
トに描いた哀切バラード!

現在、昨年10月から続く全国ツアーを展開中のSonar Pocketからニューシングルが到着した。リードトラックの「好き」は、“僕以外の他の誰かを見ないで”という心の叫びが痛烈に伝わってくる、青春時代の嫉妬心、束縛心を描いた哀切バラード。Sonar Pocketの王道でありながら、10周年を迎えた今だからこその攻めも感じるこの曲はどのようにして生まれたのか。7月に控えた初野外ワンマン『Welcome to ソナポケスパーランド』への想いも併せて語ってもらった。

■ko-daiの実体験も!?「好き」の歌詞に込められた赤裸々な想い!
——新曲「好き」は、2月2日から始まった『Sonar Pocket 10th Anniversary Tour flower』後半戦で披露しているそうですが、観客の反応をどう受け止めていますか?
ko-dai 歌でこんなに泣く人の姿を久しぶりに見たなっていう感じです。みんな初めて聴くはずなんですけど、初見で泣いてくれて。
eyeron あまり演出はせず、歌1本という感じでやっているんです。そういうところもあって、初見の方も歌に入り込みやすかったのかもしれません。
matty ライヴだとシンプルなものが響くと思って、曲の前半はリズム隊を抜いて作ったんです。実際みんなの心の奥に届いている気がしているし、毎回手応えを感じています。
——「好き」は、どのような想いで作り始めたんですか?
ko-dai Sonar Pocketの原点のような楽曲を作ろうというのが始まりでした。『flower』でいろんな挑戦もしたし、ここで原点に戻ることが新鮮に捉えられるんじゃないかなと思ったんです。
——原点というのはラブバラードということですか?
ko-dai そうです。不変的で、共感を生む曲。自分たちの実体験から引っ張ってくる、身近なラブソングを書こうと。
——男性の嫉妬心、束縛心をストレートに描いていますが、このテーマって表立って口にしないけど、潜在的な共感を生むんじゃないかなって思いました。
ko-dai 誰かを好きになったときに束縛しちゃうって話す友達が意外と多くて。僕も昔、彼女を束縛していた時期がありましたし。それはなぜか?って考えたら、浮気をされたことがあるとか、元カレと別れてすぐに自分と付き合ったとか、彼女の過去を気にしていたし、自分に自信もなかったんですよね。そこで何故、束縛するかと言ったら離れて欲しくないからで。好きだから不安になって、好きだからヤキモチを焼いて、好きだから束縛していくんだなって。それってすべて“好き”から生まれる感情だというところに行き着いたので、束縛を肯定しようと思ったんです。
——束縛を肯定しているから、戦慄するというか、ちょっと怖さも感じる曲でした。
eyeron 少しタブー感がありますよね。このテーマとか、この表現の仕方は。でも、そこを書けたという達成感はありますね。去年からそういう禁断というか、ギリギリのところを攻めようというのはあったので。
ko-dai 僕らはラブソングの常識を変えてきたほうだと思っているんです。「好きだよ。〜100回の後悔〜」も、あそこまで男を女々しく描いた曲ってなかったと思うし、ここまで束縛を掘り下げて書いた曲もないと思う。僕らのラブソングは大勢の人に刺さるというより、わかる人にだけ奥深く刺さってくれたらいいなって思っているんです。
——テーマは大胆に攻めながらアレンジは実に細やかでした。歌い出しのサビの最後の音抜きは緊張感を煽るし、歌詞の1番のピアノ伴奏は音数が多くて胸騒ぎを覚える様子を想起させる。
matty そういう細かい部分はみんなで話しながら詰めていきました。部品と部品を合体させる感じで緻密に作れたなと。個人的にラストサビでko-daiの声がドライになるところはこの曲の肝なんじゃないかなと思っています。最初ko-daiは嫌がっていたんですけど、みんなの総意でこっちの方が曲の世界観に合っているんじゃないかと。あのドライ感がこの曲に果たした功績はデカいと思う。
■奪還する、しない!?「好き」のMVシチュエーションで3人がとる行動は?
——「好き」のMUSIC VIDEOは楽曲のテーマをすごくわかりやすく伝えてくれるドラマ仕立ての内容になっていますね。このMVがあることで、学生時代のこういう男女関係の中で生まれる嫉妬心、束縛心なんだってわかる。
ko-dai 曲を書いているときは、MVに描いた設定は考えていなかったんです。曲の方は登場人物をひとりにしたかったし、いろんな人たちが想いを重ねられるようにしたくて。でもMVは歌詞をなぞって作っても絶対おもしろくならないなって思ったので、MVの説明文のところに書いてある文章を僕が原案として書いたんです。力作だし、『MTV Award』のドラマ賞とか獲りたいですね。
——MVの終盤、移り気な男友達を殴るシーンがあります。同じシチュエーションになった場合、自分ならどうしますか? 
matty このくらいの歳だと、別の子がいるから大丈夫かなと思っちゃうかも。“あ、終わったな”と思って、自分は他の子を見つけようと。
eyeron 俺は殴らないかな。カイくん(MVの主人公)のような気持ちにはなるだろうけど、あんなに大胆には動かないかもしれない。
ko-dai 僕がカイだったら奪還します。別れさせて俺が付き合う(笑)。
——7月20日に開催を控えた初野外ワンマンライヴ『Welcome to ソナポケスパーランド』への想いを教えてください。
ko-dai やっぱり地元の東海地区で10年の締め括りをしたいなと。ナガシマスパーランドは、インディーズ時代の2007年にSEAMOさん主催の『TOKAI SUMMIT』に初めて出て5分だけライヴをしたんです。そのときに「ここでワンマンしたいねー」って言っていて。10周年は新たな挑戦をテーマにしているんですけど、野外ワンマンは初だし、二部公演というのも初。尚且つ自分たちのルーツにもなっている場所なんですよね。
eyeron ただ、昼夜二部制でメニューも違うから怖さがありますね。今、やって欲しい曲を投票してもらっていますけど、早く曲を決めたい。じゃないと覚える時間がなくなってくるから(笑)。今回は一発限りのライヴだから相当タフな一日になると思うし、気合入れていかなきゃなと思っています!
文/猪又孝

ランキングBOX

“気になる人の気になるランキング”をテーマに、様々な分野の著名人へ直撃した「MY BEST3」を紹介!オリジナルのランキングインタビュー記事をはじめグルメなどのトレンド情報やエンタメなどのストレートニュースなども毎日配信中です。

連載コラム

  • ランキングには出てこない、マジ聴き必至の5曲!
  • これだけはおさえたい邦楽名盤列伝!
  • これだけはおさえたい洋楽名盤列伝!
  • MUSIC SUPPORTERS
  • Key Person
  • Listener’s Voice 〜Power To The Music〜
  • Editor's Talk Session

ギャラリー

  • 〝美根〟 / 「映画の指輪のつくり方」
  • SUIREN / 『Sui彩の景色』
  • ももすももす / 『きゅうりか、猫か。』
  • Star T Rat RIKI / 「なんでもムキムキ化計画」
  • SUPER★DRAGON / 「Cooking★RAKU」
  • ゆいにしお / 「ゆいにしおのmid-20s的生活」

新着