必読!SILENT SIRENと“平成を生きた”トーク!

必読!SILENT SIRENと“平成を生きた”トーク!

必読!SILENT SIRENと“平成を生きた
”トーク!

左からあいにゃん、ひなんちゅ、すぅ、ゆかるん
サイサイが次の年号を予想!?
──アルバムリリースと結成10年目おめでとうございます!
全員:ありがとうございます!!

──新作の『31313』は、どんな想いを持って制作に望まれましたか?
すぅ:ユニバーサルミュージック/ EMI Recordsへ移籍して、アルバムを出したのが2枚目なんですけど、1年3ヶ月ぶりのアルバムだったんです。
前回のときは割とスタッフさんの意見を取り入れたアルバムだったんですが、今回はスタッフさんがサイサイに“好きなようにやってみていいよ!”と委ねてくれたので、メンバーがやりたい新曲を出したり、昔のデモから引っ張ってきたりしました。その中から、よりアルバムで映えそうな曲をレコーディングしていったという形になっています。
『31313』初回限定盤

──皆さんのやりたい曲を重視したんですね。それでは、テーマ性などについても、お伺いしたいです!
すぅ:大きなテーマというよりかは、メンバーが今やりたい事や、みんなに聴いてもらいたい曲を入れていきました。楽曲選びで後半に差し掛かったときに、"平成31年3月13日がリリース候補日ですが、どうですか?"という話があったので、“二度と来ないサイサイの日に出さない訳にはいかないだろう!”ってなりました。
タイトルも悩んでいて色んな候補を出したんですけど、これは潔く『31313』にしようと決まりました。読み方も、「さんいちさんいちさん」だったんですけど、「さいさいさん」の方がアルバムをよりみんなが聴いてくれると思ったし、より身近に感じてくれると思ったので、タイトルは最後の方に決まりました。

──ちなみに、『3131』ではなく、『31313』なのは、「君」とか「ちゃん」とかの「さん」ですか?
すぅ:後付にはなるんですけど、今まではサイサイちゃんという感じで馴染みがあったと思うんですけど、それがちょっと気持ち大人になったような表現で、サイサイさんという感じになりました!
ゆかるん:あと平成31年3月13日っていうのは、もう来ないのでそういうのも踏まえて『31313』なんです。

──なるほど!後付の意味もすごいですね!
すぅ:そうなんです!

──平成ももう少しで終わっちゃいますよね。私も同じ平成生まれなんですが、自分が生きている年号が終わるとは思っていませんでした!皆さんは平成が終わることに関してはどう思われていらっしゃいますか?
すぅ:あんまり自分が生きている元号が変わることって意識していなかったので、“ああ!本当に終わりが来る!”と思いました(笑)すごく平成という時代が好きだったので、寂しいなと思いつつ、歴史を感じて良いですね。

──次の年号が何になるか?と予想し合ったりされるんでしょうか?
すぅ:去年ぐらいからみんなで予想しています。
あいにゃん:ライブの打ち上げのときとかに、スタッフさんも含めて“次は何になる?”っていうのをよく予想していました。というのも去年の年末ライブで「平成最後だョ!サイファミ全員集合!!」っていうタイトルでやっていたので、より“次の年号は何になるんだろう?”って話し合った記憶があります。絶対外れていると思いますが…(笑)

──ちなみに、何ていう元号を上げたか覚えていらっしゃいますか?
あいにゃん:すぅのだけ覚えてる!
すぅ:私、今村ですね!!

──今村!?(笑)
すぅ:今村っていう人と北村っていう人がレーベルの担当で、ちょうどIで始まる元号もないし、Kもなかったので!!

──ローマ字読みをさせちゃうんですね、すごい(笑)
すぅ:(笑)ゆかるんのなんだっけ!?
ゆかるん:“良い線行っているんじゃない?”っていう候補を出していたんですけど、完全に今村と北村に引っ張られてしまってました(笑)そこの記憶しか残ってないです!

──今村ってやばいですね(笑)
すぅ:絶対ないですね(笑)
あいにゃん:iphoneにはメモっているんですけど、今出てこないですね~。でもゆかるんも私もなさそうなヤツだったよ(笑)
ゆかるん:良い線行ってなかったっけ?
あいにゃん:安久(あんきゅう)とかじゃなかった?AかEかみたいな。

──なんでローマ字読みをされているんですか?
あいにゃん:ローマ字で平成のHと昭和のSと大正のTとか表しているから、その中では絶対にないので。

──すごい深読みですね!
ひなんちゅ:これはすごく普通に考えました!

──でも今村はなさそうですね…(笑)
すぅ:今村はないんで、安心してください(笑)

サイサイと平成の思い出を振り返る!すぅの黒歴史…?
『31313』通常盤
──アルバムのジャケット写真も、平成を表現しているシールが貼られていて、こういうの持っていたな~!と懐かしく思わせてくれます!
すぅ:持っていましたよね!シール帳っていうのが売っていて、それに好きなシールを貼ったり、プリクラを貼ったりもしていました。それで友達とシール交換をしたり。

──私もやっていました!今考えたらお金の無駄ですよね(笑)
すぅ:そうですね(笑)あのときは、データで残せなかったんですけど、今はプリクラとかもデータでやりとりをしちゃいますね。なんか時代を感じちゃいます。いつから変わっていったんだろう~?

──今の子たちはシールの交換とか、興味あるんですかね!
ゆかるん:プリクラの交換とかをしてなさそうですよね。
ひなんちゅ:そもそもプリクラを交換する意味ってなんなの?
ゆかるん:プリ帳に友達からもらったプリクラを貼ってたもんね。
ひなんちゅ:よく考えたらなんでだろうね(笑)

──ステータスなんですかね(笑)
あいにゃん:今でもファンの方からの手紙で、プリクラを貼ってくれたりとかもありますよ!私もめちゃくちゃプリクラを交換していましたし、デコったりもしてました。

──平成限定なのかもしれないですけど、プロフィール帳もありましたよね。
全員:あ~!あった~!!
すぅ:やっていました!

──それから前略プロフィールになって、mixiになって、現在Twitterになっていますもんね。
すぅ:前略とか懐かしい~!!

──やっていました?
すぅ:やっていました。mixiもやっていたんですけど、パスワード変えちゃったしアドレスも変えちゃったので、もう入れないです(笑)。

──それに、消すこともできないし、黒歴史が残ったままになっちゃうんですよね。
すぅ:残酷!結構やばいですもん(笑)
あいにゃん:残っていると思うと怖いですよね。
すぅ:卍(まんじ)みたいな感じでしたもん(笑)卍を両方に置いて、卍我ら卍みたいな(笑)

──友情永久不滅みたいな感じですよね。
すぅ:そうです!恥ずかしい(笑)
あいにゃん:今の中学生の子が知らないと思うと、恐ろしいですね。時代を感じます。
すぅ:あとサイトとか掲示板とか、めっちゃ作りました。りあるとかもやった!

──ゲスブ(ゲストブックの略)とか?
全員:わあ!
すぅ:懐かしい!足跡とかありましたね。そういう自分たちがやってきたルーツだったり、好きだったものを詰め込んでコラージュにしました。楽曲にちなんだラーメンとかクリームソーダとか、そういうのもコラージュに入っているので、内容に沿ったものになっています。
──平成と書かれたデザインも小さくジャケットに入っていて、いいですね!
すぅ:いいですよね!

──収録曲も、平成の思い出を振り返った内容になっているんでしょうか?
すぅ:平成が終わって次に進むという事を込めた曲も入っていますね。

「恋のエスパー」は、エスパー伊東から…!?
──1曲目の『恋のエスパー』のエスパーっていうワードって、元から歌詞としてあったものなのか、曲に引っ張られたものなのか、どちらなんでしょうか?
すぅ:この曲自体が、アルバムのレコーディングの最後にとった曲で。全部リードになりそうだからこそ、“もっと良いものに出来るんじゃないか?”って引っ張っていったら結局、最後になってしまって。一番サイサイらしいんじゃないか!という事になったんですが、かなり時間がなかったんです。
その当時、エスパー伊東さんの休業報道が出たんで、エスパーって可愛いなってなんか思ったし、耳障りも良いなって。エスパーっていうパワーワードがあったらみんなで盛り上がれるんじゃないか!って思ったので、このワードを使いました。もう10年目になるんですけど、ファンの皆に“どういう曲が聴きたい?”とか“どういう事をファンクラブでやりたい?”って聞くんです。
でも、みんなが考えている事を、超能力とかを使って叶えてあげられたら、みんなが喜ぶんじゃないかって思うんです。だけど、そのパワーがないから自力でやるしかないし!みたいな想いを恋愛風に書いてみたのがこの曲です。
──ファンの皆さんの想いから始まった曲なんですね!あとエスパー伊東さんが引退していなかったら、ここは恋のエスパーではなかったんですね(笑)
すぅ:そうなんです!

──一番サイサイさんのイメージに合う、キャッチ―な曲ですね!
すぅ:はい!!キャッチーな掛け声があったり、振り付けがしやすかったりとかサイサイっぽいですね。

──「出来るなら君をこんなちっちゃくしてポケットに忍ばせて歩きたい」という歌詞がありますが、恋愛ソングとして聴いたら男性の事を尻に敷くタイプなのかな?って思ったんですが!!(笑)
全員:(笑)
すぅ:どうですかね!(笑)

──「あたしがちっちゃくなって入りたい!」じゃないから尚更、そう感じます!
すぅ:“持ち運びたい!!”っていう感じで、見られたくないみたいなって事ですよね(笑)実は、恋人が身長15cmになってしまうドラマ『南くんの恋人』からインスパイアを受けています。

──『南くんの恋人』から影響を受けているんですね!
すぅ:そうですね。超能力的な要素を色々取り入れています。ミュージックビデオでも平成初期のTV番組をイメージして作っているので、時代を感じられますね。

──平成初期の感じは、皆さんも小さい頃ですので、覚えていなかったりもすると思うんですが、どんな感じで取り入れたんでしょうか?
すぅ:TVのサイズ感だったり、画質が悪いところは覚えているのでそういうのを取り入れました!

──なるほど!ライブだととても盛り上がりそうですね!
すぅ:最近ライブでもやるんですけど、めちゃくちゃ盛り上がります!!

「ALC.Monster」は、あいにゃんが大好きな「お酒」がテーマ!

──あいにゃんさんが作詞をされている『ALC.Monster』は、読み方はアルコールモンスターでしょうか?
あいにゃん:あるくモンスターですね!アルコールの表記、ALCで、読みは「あるく」です。

──歌詞は好き勝手に書かれたんじゃないでしょうか(笑)
あいにゃん:そうですね!(笑)自由に飲みながら書きました!お酒の曲なので、お酒がある場でも盛り上がるし、ライブハウスでも盛り上がると思います。どっちの場所もイメージして書きました。

──なぜ、こういうテーマで曲を書こうと思われたんでしょうか?
あいにゃん:この曲のデモを聴いたときに、すごくライブ映えするなーって思ったんです。この曲も今回のアルバム制作の最後に出来た曲なんですけど、私たち意外とミドルバラード系の曲とかが多かったので、たまにはライブで騒げる曲があっても良いんじゃないかと思って書きました。私が個人的にビール好きなので、そういう曲を書いたら楽しく書けそう―!って思って書きました(笑)
▼『ALC.Monster』歌詞を読む

──私も、最近は一人でも飲むようになってきたんですけど、お一人で飲んだりされるんですか?
あいにゃん:全然一人で飲みますよ!他のメンバーはそんなに飲まないんですけど、私はライブ後とか仕事終わりには、絶対と言っていい程飲みますね。飲まないと終わった感じがしないので(笑)

──私もお酒が大好きなんで、外で飲んで楽しくなっちゃって、色々失敗談があります(笑)あいにゃんさんは、失敗談とかはありますか?
あいにゃん:(笑)あります!全然あります!
すぅ:しょっちゅうだよね~!!
あいにゃん:特に、帰り道が一緒だったすぅには、お世話になることが多いです…。ライブ後って飲みたくなるし、ツアーのファイナルって“飲むしかない!”ってなるんですけど、打ち上げの時に、お酒が強くないすぅのお酒を私が勝手に飲んですぅを守ろうとすることがあるんですよね(笑)
すぅ:男前~!!
あいにゃん:で、よくわかんないお酒を飲んじゃって酔っ払って、すぅに介護されながら帰るっていう…しかも楽器を持たせて…(笑)
全員:(笑)
あいにゃん:そういう風に迷惑をかけたことが、多々あります!!

──助けているつもりが最終的に空回っているんですね(笑)
あいにゃん:最終的に助けてもらっています(笑)でも、この曲を聴いたら飲みたくなると思うので、ぜひほどほどにして楽しいお酒にしてください!

──「浮かんだ月が2つになる」というフレーズがありますが、これはかなりやばい程飲まれてますね(笑)
あいにゃん:やばい程、飲んでますね…(笑)

──この『ALC.Monster』を受け取ったとき、皆さんはどう思われましたか?
すぅ:曲がめちゃくちゃカッコいいんですけど、歌詞がこういう内容なのでギャップというか、よりみんなで歌いやすいなとは思いました。曲調っぽい歌詞だったらカッコいいだけで終わっちゃうけど、個性が出ててあいにゃんっぽいので、ファンの人は喜ぶと思います。

バイトしていた経験があるひなんちゅが作詞!「天下一品のテーマ」
──『天下一品のテーマ』は、ひなんちゅさんが作詞をされていますね。ひなんちゅさんが、天下一品を物凄くお好きで、コラボが実現したんでしょうか?
ひなんちゅ:高校生のときに、天下一品で3年間バイトしていたんです。その時から天下一品も好きだったし、メンバーも天下一品が好きで、そういう想いをTwitterでつぶやいていたんです。そしたら、天下一品さんが私たちの事を見つけてくださって、まず(当時)天下一品の社長さんが京都でやっている番組に、ゲストで呼んでいただきました。
そこから交流が始まりました。最初チュートリアルさんが天下一品のCMをやっていたんですけど、そこの店員役として出演させていただいて、そこからメンバー4人でやりたい!ってなって、4人で出演してCMソングを書き下ろさせていただくまでになりました。元アルバイトがCM出演してテーマソングまで作るっていうすごく成り上がりの物語です(笑)

──すごいですね!天下一品ってかなりこってりなイメージがあります!
ゆかるん:こってりですけど、一度食べたらハマる感じです!

──味って、とんこつですよね?
すぅ:あ!!
ゆかるん:実は「とんこつじゃないのよ」っていう歌詞もあるので、とんこつじゃないんですよ(笑)
すぅ:この曲は歌詞を見ながら勉強になるんですよ!
ひなんちゅ:とんこつじゃないんですよ。鶏がらと野菜のスープです。

──そうだったんですね!失礼しました…。さすが元店員さんの発言ですね!
ひなんちゅ:そうですね!働いていたので!(笑)

──歌詞に「替え玉はないのよ」っていうフレーズもありますが、知らない人も多そうですね。
ひなんちゅ:替え玉はないんですよ。なんでないかっていうと、そこでお腹いっぱいになって満足して帰るんじゃなくて、また食べたいなって気持ちでまた来てもらいたいから替え玉がないんです。

──エモい!(笑)
全員:(笑)
ひなんちゅ:とんこつラーメンのお店では替え玉があるので、天下一品もあるんじゃないかと思われるんですけど、実はないんですよね。最初に、並みか大盛りかを選ぶことはできます。スープを飲み終わると、どんぶりの底に「明日もお待ちしてます」と書いてあるんですよね。だから歌詞には、「明日もお待ちしてます」っていうワードが入っていたり、天下一品に関するワードが沢山入っています。ちなみに「鶏ガラ、玉ねぎ、人参、野菜たっぷり」は出汁ですね。
──書き下ろしの話がきて、最初はどう思われましたか?
ひなんちゅ:お願いされる前から、勝手に作ろうと思っていてメンバー内でも話していたんですよね。でも作ったとして、それが使われなかったら勿体ないよねっていう話をして、なんとなく歌詞のイメージをしながら生活をしていました。この曲は、3年前ぐらいのワールドツアーをやっているロサンゼルスで、歌詞を書きました。最初、“天下一品の曲を書いて!”って言われて、恋愛とラーメンを絡めた歌詞が良いのかなって思ったんですけど、それはわかりづらいし、よくありそうな感じになるからやめました。
それで、ロスに行ったときに、食べたくても食べられない環境、会いたくても会えない恋人みたいですごく辛くて…(笑)すごく食べたかったんですよ。だからすごく食べたい気持ちで書きました。それこそ、『天下一品のテーマ』の前には、『ALC.Monster』を収録しているので、お酒飲んでラーメンで締めるみたいな感じになっています。なので、これを聴いたら天下一品が食べたくなるんじゃないかなっていうような曲です。

──収録順の流れも、あえてこのような形に?
あいにゃん:曲順もメンバーみんなで考えたんですけど、『ALC.Monster』が終わってから『天下一品のテーマ』を聴くと、すごく飲んだあとに天下一品に行っている気分になっちゃて、すごく良い流れです。
共感すること間違いなし!ゆかるん作詞の「渇かない涙」
──『渇かない涙』はゆかるんさんの作詞ですね。個人的に、とても共感する!って思いました!
ゆかるん:嬉しい!!良かったです。刺さる人に刺さったら良い曲です。これは夏にメンバーだけで楽曲制作の合宿をしたんですけど、そのときに出来た曲です。
すぅがピアノで作曲をして、そこに私が書き溜めていた歌詞を足してみたら、ハマったという感じです。

──「愛を囁いたその唇で誰とキスをしてたの?」と「愛を誓ったその指先で誰に触れていたの?」というフレーズが好きです。ここは過去の情景とか、今の感じを書けているじゃないですか!体の部位とかも入っているし!!
全員:体の部位(笑)

──これはご自身のご経験だったり?
ゆかるん:それは断言してないんです。っていうのも実体験か実体験じゃないかってどうでもいいかなって思っていて。曲を聴くときに私の事を思って聴いて欲しい訳じゃないので(笑)この曲を聴いた人が、自分を主人公にして聴いて欲しいなって思って。なので、こういう経験をした事がある子は、めちゃくちゃ刺さると思うし。逆に全然刺さらない人もいるかもしれないけど…。

──刺さる側としては、めっちゃわかります!こういった経験がある子からしたら、“なんで私の気持ちをわかってくれるの!”ってなると思います!
ゆかるん:そう思ってくれたら嬉しいです。ファンの方から“これ私の曲かと思った!”って言ってくれた子がいて、それがすごく嬉しくて。ツライ経験って本人にしかわからない事で、すごく辛くてもその“すごく”の差は人それぞれ違いますし。だから人に言わずとも、曲に込めて“これ私の歌だ!”って思って聴いて欲しいです。
サイサイが選ぶビップアップフレーズ!!

──今作の収録曲の中で、一番好きな歌詞のフレーズを教えてください!
あいにゃん:私は『無重力ダンス』の「一緒に逃げようよ 時間 空間 飛び越えて」が好きです。この曲は振り付けもあるし、“楽しい!”って思いきや結構いじめられて一人になっちゃった子とか、そういう子に救いの手を差し伸べるっていうよりかは、“一緒に逃げちゃおうよ!”っていうような感じで。そう言ってくれる感じが、過去の自分にこの曲を聴かせたいって思うんです。
──ああ!なるほど。
あいにゃん:絶対こういう事ってあると思うんですよ。会社とか、学校で一人になっちゃうときってあると思うんですよ。そういうときにどんな励ましの言葉を言われても、“誰も私の気持ちなんてわかんない!”って思うかもしれないけど、“一緒に逃げちゃえばいいじゃん!”って言ってくれる人がいたら、めちゃくちゃ救われるなっていう意味からお気に入りです。

──逃げるっていう選択肢が、なかなか出来ないですよね。
あいにゃん:そうなんですよね。みんな“学校行けよ”とか言いそうだけど、この曲でめっちゃ救われるものがきっとあると思います。
すぅ:私は『Letter』の「サンデー渋谷駅 重いギター背負って 仕事じゃないけど 遊びでもないの」が良いですね。まず、“ここ私のこと書いてますよね?(笑)”っていうファン目線があって好きですね。サイサイは2パターンあって、シングル曲だと誰にでもあてはまるけど、みんなが元気になるっていうものもあるし、その人に刺さる具体的なものもあって。この曲はどちらかというと、その人に刺さる方なんですけど。ひなが歌詞を書いているんですが、過去にあった出来事のことを言っているので、それを思い出すんです。
サイサイには『ビーサン』という曲があって、それにも「ギターを担いでゆっくり通り過ぎる」っていう歌詞もあるんですね。その当時の事も、また思い出させてくれるというか、今この曲が歌えるのは、原点を大事にしているからだと思うんです。原点を大事にしつつ、その頃に留まっていないで、私は前に進んでいくけどみたいな気持ちが良いなって思います。

──ここはすぅさんの事を思い浮かべて、ぜひ聴いてほしいですね!
すぅ:めっちゃ自分のことだと思っちゃいますね(笑)
ひなんちゅ:ここのフレーズだけは、渋谷を歩き回って書きましたね。

──ロスで書いたり、渋谷で書いたりなど、様々な所で歌詞を書かれるんですね!
ひなんちゅ:そうですね。動いてないと歌詞を書けないんですよ。家だと書けなくて…。
すぅ:あと「サンデー渋谷駅 重いギター背負って 仕事じゃないけど 遊びでもないの」のあとの、「英語も読めてないのに空気は読まなくていい」もすごく、私っぽいんですよね!“私か!!”って感じで、ひしひしと伝わってきています(笑)

──では、ひなんちゅさんはいかがでしょうか?
ひなんちゅ:私は、『REBORN』の「なにかが壊れてからじゃないと気づけないのなら 粉々にして0から」が好きです。
──粉々にして0から出来るタイプですか?
ひなんちゅ:なかなか出来ないことだと思うので、初心に帰ることよりも粉々にするまでやるっていうのが、潔くていいなと思います。戻るんじゃなくて壊すっていう事ですね。

──自分でちゃんと壊すんですね。
ひなんちゅ:恋愛とかも、別れてから“あの人、こういう所良かったな”とかって思うし、別れなかったら気付けないこともいっぱいあるし。それ以外の学校や、仕事を辞めてわかることがあるんですよね。失えないと気付けない感情を、わざわざ自分からMになって、痛い方に進んで気付く。そして強くなるのが良いなって思います。

──ゆかるんさんはどうですか?
ゆかるん:めちゃくちゃ悩んでいたんですけど、『クリームソーダ』の「あの夢の中で飲んだクリームソーダ 甘かった」っていう最後のサビが好きですね。
──ここを選ばれた理由はどうですか?
ゆかるん:なんか、切なさが集約されている感じがするからですね!すぅが言ってた話なんですけど、クリームソーダって美味しいし、見た目とかも可愛いけど、着色料とかを使っていて。でもそれを知っていても、飲みたくなっちゃうじゃないですか?それを「あの夢の中で飲んだクリームソーダ甘かった」にしているのは、かなり切ないと思います。

──この主人公は、可愛いですね!
ゆかるん:何も考えないでここを読むと、可愛い歌詞だなって感じなんだけど、そういうのを知ってから読むとめちゃくちゃ切ない歌詞だなって思うんです。それがなんかすごいです!

──最後に、現在回られているツアー、「SILENT SIREN LIVE TOUR 2019 『31313』〜 サイサイ、結成10年目だってよ 〜supported by 天下一品」への意気込みと『31313』への想いをお願いします!
すぅ:アルバムがすごく自信作になっています。アルバムの曲はライブになると、凄く化ける曲になっていて、しかも自分たちでは予想していなかった曲の育ちかたがあります。CDはCD、ライブはライブ、というように別物だと思って、ライブに来て欲しいです!
アルバムの良さが爆発しているライブだと思うし、聴覚と視覚が合わさったライブは凄いものだと思うので、それを体感しに遊びに来て欲しいなって思います。

TEXT 愛香
PHOTO 片山拓
プレゼント応募について
Twitterで応募するとサイン入りチェキをUtaTenをご覧の方に抽選でプレゼント!!
【応募方法について】
(1)UtaTenのTwitterアカウント(@utaten)をフォローをします。
(既にフォローしていただいている方はそのままで!)
(2)UtaTenのページにあるこの記事上下のツイートボタンからツイート。
※入力されている内容は消さないようにご注意ください!(追記はOK!)
(3)応募完了となります。応募締め切り後、当選者の方にDMにて当選の旨をご連絡致します。
※応募完了後であっても、該当のTweetの削除、UtaTenのフォローを外した場合、その時点で応募対象外となります。
Follow @utaten
Tweet
【応募締め切り】
4/14 21:00まで
【当選の通知方法】
締め切り後に抽選を行い、当選者には@utatenからDMにてご連絡いたします。
※ご自身のTwitterアカウントのDM設定をご確認ください!!

UtaTen

歌詞検索・音楽情報メディアUtaTen

連載コラム

  • ランキングには出てこない、マジ聴き必至の5曲!
  • これだけはおさえたい邦楽名盤列伝!
  • これだけはおさえたい洋楽名盤列伝!
  • MUSIC SUPPORTERS
  • Key Person
  • Listener’s Voice 〜Power To The Music〜
  • Editor's Talk Session

ギャラリー

  • 〝美根〟 / 「映画の指輪のつくり方」
  • SUIREN / 『Sui彩の景色』
  • ももすももす / 『きゅうりか、猫か。』
  • Star T Rat RIKI / 「なんでもムキムキ化計画」
  • SUPER★DRAGON / 「Cooking★RAKU」
  • ゆいにしお / 「ゆいにしおのmid-20s的生活」