【ライヴレポ】エモーションたっぷり
なSUPER★DRAGONツアーが終幕!歌と
ダンスだけで魅せた新しい9人の姿

3月21日にZepp FUKUOKAから始まった、SUPER★DRAGONの7thワンマンライヴツアー『Emotions』。スパドラ史上、最大規模となった全国ツアーのファイナルが4月3日にZepp Tokyoで行われ、9人が全力で、最新アルバム『2nd Emotion』の世界を体現してくれた。

約1年前の6thワンマンツアーでは、乙女ゲーム的なシチュエーションを交え、芝居仕立てでのライヴを展開していたが、今回はコミカルな要素は一切なし。オープニングからレーザーでメンバーの輪郭が大きく縁取られ、その奥には本人が映し出されるというクールな演出からスタートした。三階建てのセットには縦横に区切られたスペースが作られており、そこにひとりずつ配置された9人の姿に、歓声がひと際大きくなった。
重低音サウンドのビリビリとした振動が、心地良く体の芯を刺激する。1曲目の「LRL -Left Right Left-」から照明は暗めで、サウンドに合わせてカラフルなレーザーが飛び交う。そこはまるで、ゴージャスなクラブ空間といった雰囲気だ。「Mr.GAME」ではメンバー自身が白のLEDライトを操り、観客を煽りまくる。爆音トラックと歌声とラップ、荒々しい彼らのパフォーマンスで、観客のエモーショナルな反応をキャッチし、盛り上げていく。
最初のMCでは横一列になって一礼。「Zepp Tokyo、盛り上がっていますか!?最高の思い出を作りましょう!」と毅の安定感のある挨拶から、「最高の夜にしようぜ♡」と彪馬のセクシー攻撃に湧く会場。鉄オタ壮吾のなめらかな車内放送、洸希はビートボックスを交えてひと言、そして颯は韓国語で挨拶し、彪馬と韓国に行ってきたとのご報告。楽は「東京のみんな、大好きだよ♡」とキュートな風を吹き込む。和哉は「14歳ラストライヴ、世界一幸せな14歳です」と素顔を覗かせ、会場が温かい空気に包まれた。玲於が「俺が一番盛り上がっているってヤツ、手を挙げろ!俺らよりも盛り上がれるってヤツ、手を挙げろ!」と煽り、観客が一斉にペンライトを振りまくる。ラストのジャンが名前入りコールでお祭り感を演出し、負けじと玲於も繰り出したところで、再びライヴへ。
「PAYAPAYA」ではジャンの「声を思いっきり聞かせてくれ!」の掛け声に、ファンが揃ってシャウト。サビ前での上着半脱ぎパフォーマンスでも、ハイトーンな悲鳴が轟いた。「Monster! (Remix Ver.)」は、9人のフォーメーションが目まぐるしく変わっていく。ときおり交差するボーカルの毅と彪馬の姿も曲の世界とマッチしており、ドラマティックさが伝わってきた。大人びたR&Bの「Bring Back」では再び、上下のセットを活かした演出に。暗転してはパッと映し出される本人とシルエット映像とを組み合わせ、まるでテレポートしているかのような効果を生み出していた。「Bloody Love」ではステージ上にミラーボールが2個現れ、設置されたポールを使って上のステージから下へと移動。彼らにとってもチャレンジである全編英語詞のセクシーな楽曲を、9人が思い思いに表現していた。
ここで、年下組のサンダードラゴンが残ってMCを担当。「一番かわいいけど、一番年上」と、壮吾がキャラクターのパンツを履いていることを暴露される。少しずつテンションを上げていく“モッツァレラチーズゲーム”をやろうと、「盛り上がっていますか?」「イエーイ!」のやりとりに突入。低めのトーンからボリュームを徐々に上げていく交流からライヴに繋げるという、なかなか上手い試みだった。
白い衣装に着替えた年上組・ファイヤードラゴンが「ゲラゲラ」をアクト。ジャンが「オーライ、東京!一緒に踊ろうぜ!」と煽り、颯が玲於を肩車するなど自由な姿を見せた。続いて、サンダードラゴンがスピーディな「リマカブロ!」でステージ中を跳ねて走ってと、こちらもなかなかにフリーダム。「Set It Off」「WARNING」では一気にダークでワイルドなスパドラを強調。スモーク増し増し、ソファーに座って現れたジャンのボス感など、ギャング映画のワンシーンのような演出に惹き込まれた。「Mada’ Mada’」ではリリックがスクリーンに映し出され、「俺らと一緒に声出していこうぜ!」「自分の限界、越えてみろー!」と挑発。ここからラストまで、重いビートに合わせてジャンプしまくる楽曲が続く。初期の楽曲「HACK MY CHOICE」も当時よりもさらにクールに、ヘヴィに進化していた。「BADASS」でサウンドと歌声、ラップで声を合わせ、一丸となってアツさをぶつけてくる9人は、まさに「Untouchable MAX」といった集団だ。ステージ後方が開いて彼らが去っていった後に、「END」と大きく映し出されるも、興奮冷めぬ観客はずっとシャウトし続けていた。
アンコールではステージが明るく照らされ、ジャンプ&クラップで明るいムードに。「+IKUZE+」ではタオルを振り回し、ラストはタメにタメてから、スパドラと観客が一斉にジャンプ!さらに、本公演のBlu-ray化決定と、9月7日に東京・日比谷野外大音楽堂でのワンマンライヴが発表になり、観客は大喜び。「最後は笑顔で終わりましょう!」と毅が声をかけ、ライヴ本編では終始ハードモードだったスパドラが、「What a day」を満面の笑顔で歌ってくれた。音楽を愛し、目標を高く設定しながらグイグイと成長していく様を、今後もしっかりと追いかけていきたい。
写真/笹森健一、小坂茂雄 文/根岸聖子

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