THE YELLOW MONKEY 19年ぶりアルバ
ム『9999』試聴会にメンバーサプライ
ズ登場、全曲を生演奏で披露

3月28日(木)、THE YELLOW MONKEYが4月17日にリリースする19年ぶり9枚目のオリジナルアルバム『9999』の発売に先駆けた『世界最速先行試聴会』が、バンド縁の地である日本武道館で行なわれた。
アルバム名にちなんだ9,999名の完全招待制、全席自由席という前代未聞の試みとなった試聴会には、多くの来場者が“ニューアルバムの音源を爆音で流すもの”を予想していただろうが、冒頭からメンバーの生演奏でニューアルバムを完全再現。まさかの演出に会場が騒然とするなか、アルバムに収録される全13曲を曲順どおりに披露。世界最速“生演奏”試聴会を繰り広げ、“いま”のイエローモンキーが鳴らすべき音として武道館に響きわたらせた。
THE YELLOW MONKEY 撮影=三吉ツカサ
ニューアルバム『9999』には、2016年の再始動以降にシングルなどでリリースした楽曲のほか、初めてのロサンゼルスでのレコーディングで完成させた楽曲が収録される。
イギリスのヴィンテージなロックへの憧憬が滲む美しいバラード「Changes Far Away」、ストリングスの音色がドラマチックで壮大な景色を描く「砂の塔」、ポップなメロディが弾んだ「Balloon Balloon」。アルバムの後半にかけても、1曲終えるごとに会場にはどよめきが起こり、初披露ならではの緊張感をともないながら演奏は進んでいった。
しかし、エマの作詞作曲によるバンドにとって大切なナンバー「Horizon」では、吉井が歌詞を間違えてやり直す場面も。本来ラスト1曲までMCを挟まない予定だったが、「今回は試聴会だから喋らずに演奏に徹してきたんだけど……正直しんどかったです。みんなを前にするとテンションが上がっちゃうから(笑)」と、吉井。思わぬハプニングに会場の空気が和むと、続く「Titta Titta」ではアニーが叩き出すエネルギッシュなドラムに導かれるように会場にはハンドクラップが溢れた。
そして、前代未聞の武道館での試聴会について、「19年間待ってもらったファンに一緒に聴いてもらいたくて、だったら我々が生でみなさんの前で演奏することがいちばん良いんじゃないかということで、こういうかたちになりました」と伝えると、アルバムタイトルに『9999』と名付けた意味を説明。「一人ずつの苦労が集まって、それを乗り越えていこうという意味でこのタイトルをつけました。まだまだ人として乗り越えなきゃいけないことがあります。生まれ変わったTHE YELLOW MONKEY、これからも一生懸命がんばりますので、どうぞよろしくお願いします」と誠実な言葉を伝えると、ラストソング「I don't know」へとつないだ。
ヒーセとアニーのベース&ドラムをきっかけに、エマのギターが伸びやかに重なり、吉井がアコースティックギターを弾きながら歌うその歌には、いまのイエローモンキーにしか歌うことのできない愛と生命力があふれていた。
今回のアルバムが完成して、初めて通して聴いたとき、メンバーは「興奮した」と言っていたという。会場で初めて『9999』を聴いた人も、きっと同じような興奮を体感できたのではないだろうか。
なお、SPICEでは後日、本日の試聴会の詳細レポートを掲載する。
撮影=三吉ツカサ(Showcase
THE YELLOW MONKEY 撮影=三吉ツカサ

SPICE

SPICE(スパイス)は、音楽、クラシック、舞台、アニメ・ゲーム、イベント・レジャー、映画、アートのニュースやレポート、インタビューやコラム、動画などHOTなコンテンツをお届けするエンターテイメント特化型情報メディアです。

連載コラム

  • ランキングには出てこない、マジ聴き必至の5曲!
  • これだけはおさえたい邦楽名盤列伝!
  • これだけはおさえたい洋楽名盤列伝!
  • MUSIC SUPPORTERS
  • Key Person
  • Listener’s Voice 〜Power To The Music〜
  • Editor's Talk Session

ギャラリー

  • 〝美根〟 / 「映画の指輪のつくり方」
  • SUIREN / 『Sui彩の景色』
  • ももすももす / 『きゅうりか、猫か。』
  • Star T Rat RIKI / 「なんでもムキムキ化計画」
  • SUPER★DRAGON / 「Cooking★RAKU」
  • ゆいにしお / 「ゆいにしおのmid-20s的生活」

新着