新作目白押しでまさにカオス!『Ani
meJapan2019』東1・2・7ホールレポー

3月25日は日曜日とあって、この日の一般入場開始はいつもよりやや遅い午前10時。しかし、9時ころからすでにイベントステージの列は伸び始めており、アニメファンの期待の高さが伺えた。
会場へは2回通路を歩いて下に降りるというアプローチなのだが、2階通路にも目立つように新作アニメのポスターが告知されていた。
また、1階にはさらに巨大なポスターやボードなどが入場者を迎えてくれるので気分はアガる一方というお出迎えがなされていた。
エントランスから会場内へ
まずはステージ取材のチェックも兼ねて、東2ホールへ入ると、正面はスタジオぴえろのブースとコナンくんがお出迎えだ。ブースには放送中の人気作から新番組・劇場版のビジュアルがずらりと並んでいる。
東2ホールは通路を挟んで逆側の東4・5・6ホールと異なり、アニメ制作会社から大手映像会社、同ゲーム会社、アニメ系専門学校、グッズ販売会社、放送局とアニメに関係するあらゆる企業がブースを出展、観客へアピールするために看板作品のビジュアルをブースの側面に並べているケースが多く見られた。
広さ的にも東4・5・6ホールより狭く、東1ホールは半分がイベントステージに専有されていたため、ブースを広く取る余裕もあまりない状態だったが、そんななかでも広大なスペースを確保しているメーカーがいくつかあった。
まず目立ったのが『BanG Dream!』のバルーンを浮かべて入り口から左奥という位置をアピールしていたブシロードのブースだ。物販用に待機列スペースも確保、ブース表面には同社の数多い人気作品のビジュアルが並ぶ。物販がスムーズに進むよう工夫されているのは、さすがだ。
ブシロードブースを背に左側にはこれまた広大なNetflixブースが広がっていた。遠くからでも見える巨大モニターがいくつも並び、そこには4月からいよいよ放送開始となる『ULTLAMAN』の迫力映像が!
PHOTOスポット用に等身大のウルトラマンの全身フィギュアも配置され、細かい部分まで作り込まれていた。
また、ブース内ではステージも設置され、独自イベントも開催できるようになっている。そしてビラまきギャルもブース前に大勢配置、日本のアニメのあり方、世界展開などを変えようとしているNetflixの勢いを感じさせた。
巨大スペースを確保した東宝の実力
それに負けないスペースを確保していたのが、「東宝」ブース。映画、アニメで数多くのヒット作を出した同社は、今年夏に新海誠監督の最新作『天気の子』で勝負をかける。その宣伝コーナーに映像はなく、巨大なビジュアルと文字のみ。まるで小説を紹介するような演出がなされていた。それがまた、新海作品らしく好感が持てた。とはいえ、映像も早く観たいと思わせるのはさすが。
東宝のメインブースはこのホール特有、看板作品のビジュアルを壁面いっぱいに張り出していた、こちらでのウリは『Dr.STONE』。現在、続々と情報解禁が始まっている新作だ。
ここでふと上を見上げると巨大なコナンが浮かんでいる。すごいアピールだ。ちなみに、入口付近には巨大ピカチュウが浮いている。どちらもアニメファンだけでなくファミリー層で人気爆発の長寿作品。

そして地上ではコナンがICカードを利用しての「スペシャルラリー」を展開中。最新の技術を採用したゲームを展開していた。
コスプレの破壊力でフラフラと

そしてセーラー服と白い制服姿のコスプレ美少女に吸い寄せられて「ProjectNOAH』のブースへ。
このブースの奥はイベントステージが2つ並列している。1日中、なにがしかのイベントが行われ、声優さんをゲストに毎回客席満席だ。
緻密なディスプレイに外人さんもアメージング!
ほかに東1・2で目立ったのは「進撃の巨人』独立ブース。なんと、破壊された街と戦う兵たちがディスプレイされているではないか。これには外人さんもびっくりで、寄りで撮影をしていた。もちろんブースには公式レイヤーさんがしっかり張り付いていたので、心臓を捧げてもらう。
さて、ここで会場を出て通路をさらに奥へ向かう。時間は昼過ぎなのですごい人の並だ。
巨大メーカーで埋まる奥のホールへ移動
目的地は東7ホール。ここだけでもかなりの広さである。ここに出展していたバンダイと東映アニメーションの2メーカーは日本のアニメを創世記から作ってきたと言っても過言ではない。それだけに、この2メーカーだけでも出展内容が盛り沢山なのは納得だ。
会場では「ファミリーアニメフェス」が実施されていたので、親子連れも目立ったが、その多くがこちらにも流れていた。つまり、それだけいまだファミリー層へのアピールが強い作品を生み出し続け、ヒットし続けているということだ。
バンダイは緻密さで評判のフィギュアの「BANDAI SPIRITS」ブースも出展。等身大ゴジラフィギュアが人気を集めていた。
そして『ガンダム』は専門エリアを設置、多くのファンを集めていた。
avex、kadokawaはステージ設置のイベント&ショップ
ペンライトのブース、vapブースを横目に見ながらフロアの奥へ進むと、そこにあったのは、avexの巨大ブース。ブース内にステージがあり、ちょうどイベント開催中で観客大集合となっていた。
それに負けない勢いで人を集めていたのが隣のKADOKAWAブース。こちらはショップとブース内イベントステージでものすごい集客だ。ラノベや漫画原作を出している版元でもあり、マーチャンダイズでも有利というメリットはイベントでも生きる。
ここから入口へ戻る波に乗ると、マーベラスのブースだ。
オープンな作りで『やはり俺の青春ラブコメは間違っている。続』のアニメ原画展を行っていた。もちろん、先日発表されたアニメ第3期のアピールも兼ねての展示だ。
ファミリー人気が強い東映アニメーションブース
そして東映アニメーションブース。こちらの表側は『デジモンアドベンチャー』や『おジャ魔女どれみ』でファミリー向けのフォトスポットを設置。
しかし、中には『ドラゴンボール超ブロリー』模型や等身大フィギュアなどややおとなに向けた展示がなされていた。
ここを出るとufotableブース。物販が人気を集めていた。
ふたたび東1・2ブースへ
ステージ取材もあったので、急いで東1・2ブースへ取って返す。おそらく午後3時ころの今がちょうど観客数のピークではないだろうか。
今度は見落としがないかをざっと見渡してみる。こちらのブースは特別展示というよりは、最新作や商品アピールという色が強かったのだが、シンカリオンの実物大フィギュアを撮影しようとして家族連れに先を譲ったときに目に入った宣伝ビジュアルがあった。
「溢れ出せ、地元愛 ジモトがジャパン」
月曜朝7時5分スタートという子供枠での作品だがどのようなものになるのか期待だ。
そして、もうひとつ、この日の大ステージは男性声優さんが多かった中、一日中多くのオーディエンスを集めていたのが『レビュースタアライト』ブース内ステージ。
入口近くということもあり、抜群の集客力。公式発表によると、今回の『AnimeJapan2019』総来場者数見込みは14万6500人という。プレスリリースによれば6回目を迎えた今回は過去最大の出展小間数で過去最大規模の開催になったそうだ。
取材の対象にしていないが、商談中心のビジネスデイもまた、熱い交渉が行われる見通しという。
こうした熱気を作り出すのは、メーカーだけでなく、足繁く足を運び、作品を鑑賞するファンあってこそ。その熱気はまだまだ上昇していきそうだ。
取材・文・写真:ウメダカツジ

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