【レポート】Que SakamotoのDJツアー
日記「アジア編・その2」

みなさん、こんにちわ。<Huit Etoiles>のDJ/ProducerのQue Sakamotoです。
アジアツアー第二弾は、いよいよ<Huit Etoiles China 2Days>のため、香港から北京へフライトします。

■音に敏感でエネルギッシュにダンスする
■DADA Beijingのパーティピープル

香港島・西營盤にあるレストラン「Potato Head Hong Kong」のギグを終えて寝ずにフライトとなりました。ホテルにチェックイン後、ディナー前まで仮眠をとったわけですが、ホテルまでの道のりが、北京の、いわゆる“観光地ストリート”を歩け他ので、北京の空気を十二分に感じられました。僕の中で、北京は日本でいう京都なイメージ……かな。

早速、北京で初ディナーと相成りました。マイケル・オールソンが運営しているナイトクラブ、DADA BeijingとDADA Shanghaiの2Days公演に胸が熱くなり、そのマイケルをはじめ、今回の中国ツアーをセッティングしてくれたイタリア人 DJ/プロデューサーで、イタリアのレーベル“Italian Dance Wave”からアルバムをリリース、昨年の<Garbicz Festival>にも出演し注目を集めている実力派のAltieri。それにHuit EtoilesのSotaroさん、Huit EtoilesのパーティにサポートDJとして出演してくれているGenki Tanaka君と、濃ゆいメンバーで北京料理を満喫しました。とても美味しかった。パーティ前のディナーはみんなとコミュニケーションが取れるし、大切だと改めて感じました。
ディナーを終えて、みんなでDADA Beijingへゴーします。噂通り、早い時間から盛り上がっている! オープニングからかなり人も入り、Genki君がディスコ〜ハウスのボーカルものからエモーション&ブーギーな感じのセットを披露していました。マイケルもアルティエリもノリノリになって来たし、フロアはかなり盛り上がっていて、満員御礼。Sotaroさんはディスコ〜ハウス〜テクノを上手くアシッドからトランシーなトラックまで抜き差ししながらグルーヴメイクして、さらにフロアを盛り上げていました。
そんな中いよいよ僕の出番。DADA Beijingのお客さんはみんな音に敏感でエネルギッシュにダンスしていたので、この流れを落とさず、ヒートアップして印象が残るトラックをチョイス。セット時間も短かったので、色々悩みましたが、お客さんの身に音を任せて、プレイしました。民族感漂うトライバルなアシッドハウストラックから、プログレッシブハウス、ニューウェーブ、テクノを自分なりにプレイ。お客さんはマニアックなディープなサイケデリック感のあるトラックも、しっかりとついてくるし、お客さんの音楽に対する姿勢が伝わって来て、とても勉強になりました。クロージングはアルティエリ。幾度もプレイしているだけあり、しっかりとフロアメイクしてスマートにクロージングしてくれました。とっても思い出に残るDay 1でした。翌日はDADA Shanghaiです!

■<Huit Etoiles>が終始フロアをロックした
■DADA Shanghaiでの熱い一夜

昼にみんなで集合し、北京から上海へ中国の新幹線で5時間かけて移動します。チェックイン時にハプニングがあり、アルティエリにいろいろと迷惑をかけてしまいましたが、無事に上海到着。夜の準備して<Huit Etoiles>のTamaruさん、EMK君、Butch君と合流。DADA Shanghaiはフルメンバー出演。みんなでツアー行くのは楽しいですね。久しぶりにみんなに会えたし。ハッピー。

みんなでディナーして、DADA Shanghaiへ移動。みんなテンション高いし、北京より早い時間からフロアがパンパンですごい盛り上がりでスタートです。アルティエリ→Tamaruさん→Sotaroさん→Butch君→EMK君→僕→アルティエリな流れ。前回は早い時間に盛り上がって早く帰るパターンだったので、いかにお客さんをキープ出来るか?が、今回の課題と認識し、パーティが始まりました。

予想通り早い時間からフロアは盛り上がってきました。あのパンパンなフロアをみんなしっかりとロックしており、お客さんを楽しませながらもキープ……改めてみんなの実力を再認識しました。<Huit Etoiles>のパーティもそうですが、クルーのみんなは本当に実力派が勢ぞろいしている最高なチームだと改めて感じました。その後もフロアはますます盛り上がり、早い時間お客さんが帰ってしまう心配もなくなりましたね。
さて、あっという間に僕の時間。今までのみんなの流れ、EMK君のトランシーでプログレッシブな流れを少し意識して、僕もトランシーなプログレッシブハウスからスタートします。その後は徐々にトライバル〜アシッド〜スペーシーな昔のトランスなど織り交ぜてプレイ。自分なりに自分らしさは出し切れたし、フロアやクルーのみんなからも良いフィードバックがもらえてうれしかった。
上海在住の日本人シェフ/DJのじゅんさんや、日本にも良くDJしに来るChen(CC)、昨年出会ったお客さんたちもたくさん来てくれて、思い出深い一夜となりました。アルティエリのクロージングタイムも、また北京とは違うセットでしっかりとプレイしており、最後の最後まで昨年以上のお客さんが残ってくれたのが好感触です。みんなで集合写真を撮り、終了。みんなとお別れをして、僕はJunさん、Chen達と締めのラーメンを食べに行きました。あの盛り上がったフロアで、<Huit Etoiles>みんなのDJが体感出来たのは貴重でしたし、感謝とリスペクトの気持ちです。とっても幸せな中国2Daysでした!ってことで、

「Thank u マイケル、アルティエリ、Huit Etoiles Crew、Junさん、CC!」

■プロフェッショナル集団のチーム
■<Sab Sonic>のおもてなしでシドニー満喫

数日間上海に滞在。ここ上海は空気も悪いし、体調を崩したので、ゆっくりさせてもらいました。この後はオーストラリア・シドニーに向かいます。

シドニーはオーストリアで一番大きいフェスティバルと言われている<Sub Sonic>がパーティメイク。このギグはベトナム・ホーチミンでお世話になったThe Lighthouseのトリスチャンの紹介してくれた、Marcotixとしても知られているMarco Mazzuccoが軸となっている組織が<Sub Sonic>とのこと。ここシドニーではMarcoの家にホームステイさせてもらいます。Marcoの家に到着すると早速、Marco宅から近いビーチへ連れて行ってくれました。Wow!Amazing!としか言いようのない、めちゃくちゃ綺麗なビーチでひと泳ぎ……シドニー一日目から幸せ! とにかく、めちゃくちゃ気持ち良い! ちょうど裸で泳げるくらいの水温で、幸せな気分が初日から味わえて感謝です。ここではMarcoが料理を作ってくれたり、フィッシュマーケットに連れて行ってくれたり、サーフィンしたりと“おもてなし”でシドニーライフを満喫。
<Sab Sonic>の組織は、すごいプロフェッショナル集団のチームだと思います。<Sub Sonic>には、ビジュアル、運営、デザイン、プロモーション、ファッション、アパレルなど、いろいろな国から集まったそれぞれが得意分野を生かして、<Sub Sonic>クルーとしてオーストリアシーンを盛り上げているんです。パーティとは何か?と知り尽くした素晴らしい組織だと思います。得意分野、好きなことを最大限に活かして発揮するってところがとても勉強になりました。まずはしっかりと、この与えてもらったチャンスを活かし、必ず結果を出して受け入れてもらえるように頑張ろうと思いました。プロフェッショナルなプロモーションで出演者を立てつつ、お客さんを巻き込んでパーティ前のワクワク感を分かち合いパーティをスタートする一連の流れがあり、とても勉強になりました。みんながひとつになりパーティを盛り上げ、Marcoは心が温かく、ファミリーを大切にしているし、みんなから愛され愛している……ちなみに<Sub Sonic>のバックもプレゼントしてくれました。

今回のテーマはパーティコスチュームで、オーストリア独自な感じ。ベルリンのRenateやSisiphos、Katerblauに似た感じのパーティです。シドニーはレインボーシティーとして、同性愛の方も多く、みんなパーティ大好き。幅広いハッピーな人たちが多くいました。Marcoたちとパーティ前に食事を済ませてみんなで会場へ向かいます。ホテルの中に3フロア作り、デコレーションも映像もかなりこだわりがあり、流石<Sub Sonic>!って感じ。パーティ前からみんなすごいコスプレをしてて、パーティへの姿勢が伝わってきました。

パーティがスタートし、少し懐かしいような、今まで感じたことがないような感覚。どのフロアも盛り上がっていて、みんなコスチュームを比べ合いっこしたり、ひとりひとりがパーティを本気で楽しむ姿勢は<Sub Sonic>の信頼性だと思いました。ハウス/テクノ色の強いパーティなので、どんな感じにプレイするか、フロアや空気を感じ自分の時間までパーティを楽しみながら、ワクワクし、楽しませてもらいました。<Sub Sonic>では、たくさんのオーストリアDJに出会え、ある種独特のオーストリアバイブスを感じられました。みんな同じような四つ打ちをプレイしていたので、自分は日本人だし、みんなとは違ったセットを披露したいという気持ちが強かったので、これまでとは違ったセットをイメージしながら、フロアのお客さんの感じを理解しました。
もっとお客さんと一緒にパーティメイクして盛り上がって行きたいと思いながらスタートしました。みんなハッピーバイブスだし、ダーク過ぎる音は引いてしまうのが伝わってきたので、ユニークなレアなファンク〜ディスコ〜ニューウェーブでハッピーバイブスを体感しながら、エモーショナルなプログレッシブハウス〜エレクトロを織り交ぜて、お客さんと共にパーティメイクしました。一歩間違えれば、転けてしまうようなトラックもピンポイントでミックスすると、かなり化けて、フロアがかなり盛り上がる流れも掴めて良かった。

お客さんが楽しく誘導してくれると、しっかりとお客さんと上手くキャッチボール出来て、プレイがブレないので、僕は常に盛り上げてくれるお客さんに感謝です。いつもとは、違った<Sub Sonic>に合わせてプレイしたセットは、多くのお客さん、出演者、Sub Sonic Crewのみんなから最高なフィードバックがもらえたし、12月の<Sub Sonic>フェスティバルのオファーももらえました! パーティがクローズするまでMarcoたちと最高なパーティで遊び尽くし、アフターで終了。遊び倒し、気づいたら、ソファで寝て朝起きたらしい(苦笑)。1週間、シドニーライフを満喫。サーフィン、海水浴の毎日。最近、身体が強くなってきました。サーフィン、水泳は自分自身リセット出来るし、健康的だし、気持ち良くて良いですね。
<Sub Sonic>で知り合い、急遽出演が決まったBondi Radio。素晴らしい海の目の前にあり、サーフカフェ?の中にあり、ロケーションも空気感も素敵。何をプレイしたら良いのか分からないままスタジオに到着。ダンスミュージックとは違う選曲を意識しスタートしました。僕がラジオショーはなぜ好きかというと、普段かけられない曲をかけられて、ストーリー性があるセットが出来るからです。和ジャズ〜和エレクトロニックでムードな流れを作り、スパイスでユニークなディスコ〜ファンク〜ロック〜エレクトロニックを混ぜ、なるべくキックの少ないトラックをセレクトし、ストーリーを作って行きました。3月にリリースするオリジナルトラックも織り交ぜたりして、自分なりに幅広くセレクトして2時楽しくプレイさせてもらいました。

今回のシドニーは海に毎日入れたし、パーティも最高だったし、<Sub Sonic>のMarcoやみんなに会えたし、幸せを感じる日々が過ごせました。Sydney Love!

ってことで、「Thank U Marco Sub Sonic Crew」

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